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元祖平壌冷麺屋note(10)

ありがたいことに、本日も開店満席で、終日、行列で、完売御礼だった。肉の仕入れや、冷麺スープの補充をしながらでも、材料は有限ではないので、どうしても夕方以降には、品薄となり、閉店間際には、品切れが出てしまう。

スープ作りは、大根と白菜を漬けて4、5日かけて発酵させたものをもとにしているので、手間がかかるし、倉庫や冷蔵庫に収まる容量でしか用意することができない。

平壌冷麺の値打ちは、そば粉を使用した手打ちの麺と、スープにある。100年変わらない美味しさの秘密も、そこにあると言っていい。

ちなみに、韓国冷麺や市販の「平壌冷麺」は発酵スープではなく肉汁が主であり、麺もそば粉を使用していないため、日持ちはする代わりに、平壌冷麺とは別物だ。

スポンジ・ボブの作るハンバーガーの秘密のレシピを、ライバル(プランクトン)が盗み出そうとするアニメがある。しかしながら、平壌冷麺にレシピはない。あるのは、習慣とこだわりだけ。

平壌冷麺の名前だけは、よく某ラーメン屋や通販店に流用されているが、どれも本統ではないし、うちでは監修もしていない。本物かどうかは、食べれば分かる。

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