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とっておきのお店、とっておきの私

今日はとっておきのお店の話をしたい。
そこは代々木公園の近くにある一見お洒落なレストラン。
けれど、「お洒落」の一言で片付けるにはもったいないお店だ。

料理の美味しさはもちろんのこと、なんといっても居心地が良い。
例えば、注文して料理が来るまでの間。
店内を見渡すと、照明やテーブル、椅子、ワイングラス、目に見える一つ一つが、しっかり愛情を持って選ばれ、お店に迎え入れられたんだろうと思える。
お店の人に聞いたわけではないから、真実は分からない。けれど、なんとなくで集められたモノ達でできた空間にはとても思えない。
それぞれが「自分の役割を全うしよう」というエネルギーを纏っている。そして彼らは常に清潔に保たれ、手入れされている。
店内が「大切にされている空気」で充満しているのだ。だから居心地良く感じる。まるで空間全体からおもてなしされているような気分。お店にいると自然と元気をもらえる。

そして興味深いことに、愛着あふれる空間は「洗練された美しさ」をも兼ね備える。
それは所謂「お洒落」という概念に含まれるものかもしれない。
ただ、単純にお洒落なものを集めただけの空間には「洗練された美しさ」は感じられないだろう。一つ一つに愛着を持ち、気を配る。その積み重ねで雰囲気が洗練されていく。

人間も同じかもしれない。
美しくなろうと考えるだけでは、少しもの足りない人になるのではないか。目の前のものを大切にしている人に、芯のある美しさは宿るのかもしれない。

私もそのお店に似合うような、洗練された美しさを纏う人になりたい。


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