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「投手育成」

今月は「投手育成」です。第1回目は「体重移動」をテーマにお話をしたいと思います。

いきなり難しい議題をぶっ込んでしまったなぁと自分でも思うのですが、ご存知の通り、僕は指導者ではありませんので「こうやって投手育成をしろ」と言ったりするわけではありません。

僕が過去に取材した中で、これ、いいんじゃないかというのを紹介する回を作りたいと思っていたので、今回はそれをやってみたいと思います。#過去の記事をそのまま使うこともあります

 もし、みなさんのなかで試していただけたら、その効果を共有し合うというのが、サロンとしても一番理想的です。


第1回 「体重移動」

 実は僕は2004年頃くらいから5年ほど、毎月ベースボールクリニックの「現場の声」に記事を寄稿していました。こちらはご存知のように、テーマに沿って、ある高校の練習取材に行って、内容を紹介するというものです。

いろんな学校に取材に行てみると、面白い指導法に取り組んでいる高校は結構あるのです。その中の一つをピックアップして、今回はご紹介記事とさせていただききます。

「体重移動」というと、ピッチャーの投球フォーム作りの中で、難易度の高いものの一つであるかと思います。

 軸足で貯めたパワーを並進運動で前足で支え、身体を回旋していく。左右の違いはもちろん、タイプが色々いるので、一律な指導は難しいですが、スムーズな体重移動に取り組んでいたチーム、練習法がありますので、そちらも紹介いたします。

この練習を教えてくれたのは、取材当時、城東工業にいた見戸健一先生です(現新潟明訓、外部投手コーチ)。

 2006年の高校生ドラフト4位で指名された山田弘喜(ヤクルト)を育て上げるなど、投手育成に定評ある指導者です。山田以外にも、毎年、公立であるにもかかわらず好投手を作ってきます。

それが知られているのか、見戸先生がいた当時、大阪桐蔭や履正社などの私学と大会で対戦する時は「相手がいつも、一桁が先発してくる」そうです。つまり、警戒していうというわけ。#夏の大阪大会の1試合奪三振記録は城東工業の選手のはず

 で、そんな見戸先生の考え方を紹介します。
(以下、見戸先生の一人語りです)

「踏み出す足の先にまで神経をとどかせられるか」

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