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【ほんだな】会社で寝るということ

仕事が深夜にまでおよび、仕方なく会社で寝たことはあるでしょうか。
世の中のながれが「長時間勤務は惡」に傾いている現在でも、無茶な働き方をさせる会社は一定あるんじゃないかと思います。

以前のブラックな職場は残業上等だったので、日をまたぐ前に帰れれば御の字、終電がデフォ。タクシーになることも多く、その時間も過ぎると、いよいよ「お泊り」になるわけです。

最近は防災意識の高まりで、会社の中に看護用ベッドを用意するところも出ているけれど、当時はそんな気の利いたものはありません。もちろん仮眠室なんてものもない。となると、日中に自分たちが座っているオフィスチェアをつなげてなんとか工夫し、簡易ベッドに仕立てて眠るわけです。

3連、4連、向かい合わせ、チグハグ、など多くの流派が生まれたんだけれど、最終的な全員一致の見解は、オフィスチェアでまともに眠れるわけないというものでした。
なぜなら、イスは座るものであって、寝るものじゃないからです。当たり前のことに気づかされました。

別に会社で寝ることを推奨するわけじゃないですが、もし今後みなさんがそういう場面に陥ったときの参考になればと思い記載します。

1.床に寝る

寝心地だけを追求する場合、もし床がカーペットであれば候補の筆頭です。別に通路の真ん中でなくても、部屋の隅で人が通らないところや、備品置き場の近くなどであれば十分でしょう。
静かな湖のほとりにたたずむ白樺の林、ひっそりと建つログハウスにあなたはいるのです。
まわりのみんなより視点がぐっと低いのもポイント。視界から逃れ、ひとときの孤独という贅沢を楽しんでみてはいかが?
ただし、床は汚いです。ダニをはじめとした虫もいます。それでもいいならどうぞ。

2.机に寝る

じつはこれが非常に優秀な選択肢なのですが、これを推している人を寡聞にして知りません。机は硬いという理由で避けられがちですが、服を着ていれば適度なクッションになるのであまり気にならなかったりします。
薄着の夏場でも、厚手の大型タオルを肩から頭にかけて敷くだけで、だいぶマシになります。

3.オフィスチェアで寝る

すでに書いたように、これはお勧めしません。一見して座面のクッションがいい感じに効きそうですが、キャスターが不安定だし、立体構造の座面が寝るとデコボコして痛いし、何より狭いから寝がえり打てないし。
表面がのっぺりしたこげ茶色のパイプ椅子や、背中に「明治乳業」って書いてある青い長椅子ならまだマシかもしれませんが、狭さはいかんともしがたく、やはりお勧めできません。
一方で、ふつうに座ったまま机に突っ伏して寝るのも、学生時代は良かったかもしれませんが、授業中くらいならともかく、この姿勢で夜を明かすのは相当キツいです。やめたほうがいいでしょう。

4.会社で寝ない

思い切って「寝ない」という選択肢はいかがでしょうか。
仕事が遅くなって家に帰れなくなったとき、さて会社のどこだったら快適に眠れるだろうかと悩む人がいますが、そういう人に言いたいのは「そんな場所などない」ということです。
なぜなら、オフィス家具は眠るためのものではないからです。
何を勘違いしておるのか。
ちょっと考えればわかりそうなものです。
┐(´д`)┌

いちばんいいのは、そういう会社にいかないことですかね。
たしかに心と体を酷使してやり遂げたことで得られるエクスタシーもあるんだけど、他のやり方でも同等の達成感は得られる、大概の場合は。

逆は必ずしも真ならず、ということ。

でも、そういう働き方ばかり続けていると、他のルートがあることに気づかないんだよね。無茶苦茶やったから充実感を感じているんだ、という錯覚がやがて、無茶をしなければこの充実感は得られないんだ、という誤ったロジックに陥るんだ。会社がそう仕向けているのかもしれないけど。

やっぱり、寝るのはふとんの中がいいね。
そんなわけで、眠くなってきたのでそろそろ寝ます。
おやすみなさい😴


これは何かしらの文章に触れたことをきっかけに、頭に思い浮かんだことをつらつらと書き連ねたものです。
原本と文中の内容は一切関係ありません(いや、少しはあるかも)。
書評でもありません(これはホント😆)。



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