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135th_大変な経験はひとを優しくさせる

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このブログは、
「生涯、荒唐無稽!」を掲げ、
ジャーニランという200~500kmを走るというクレイジーなレースにおいて、
その最高峰を目指すとある男の実録である。

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■ 昨日、大阪駅にある吉野屋での一幕です。

時間は昼の12時。
休日の店内は、人でごった返しており、空席が全くない状態でした。

注文を受けるカウンターには、スタッフが3〜4名いますが、
みんな、あっちへこっちへ、とても忙しくしています。

カウンターのスタッフは、
水を出したり、注文を受けたり、配膳したり、開いた皿を片付けたり、テーブルを拭いたり、会計をしたりして常に動いています。

僕も開いた席に座りましたが、
注文を受けてもらうまでに少し時間がかかりました。


■ 僕の座った席を担当していたのは、外国人の新人スタッフでした。
ネームプレートに初心者マークが貼られていた通り、
まだぎこちない動きにも関わらず、
休日のクソ忙しい現場に放り込まれて悪戦苦闘している様子でした。

外国人労働者の方は、
言語の違いからどうしても高度な技術を要する仕事にはつけません。
特に、語学留学生ともなると、学業の合間の時間しかないので、仕事の選択肢の幅は狭まります。
おのずと飲食チェーン店で働くことになるのは当然なのかもしれません。

飲食チェーン店は「早さ」を一つの売りにしていますし、
それを期待して客も来ているので、店内の回転率は相当高いものと思われます。殊、大阪駅のそれは他店舗と比較にならないものでしょう。
このような環境にも関わらず、アルバイトはどれだけ働こうが、暇にしていようが基本的には賃金は変わりません。変わっても雀の涙ほどの差で、高が知れている金額でしょう。
それでも彼/彼女たちが働くのは、生活費のためであり、母国への仕送りなどが理由でしょう。

外国で働くというのは、文化や言語の違いから、相当ハードなことです。
わからないことだらけ、人間関係も希薄な環境で働くのは、
想像しただけで、とても大変なのが理解できます。


こう言った相手が持つバックグラウンドを考慮できると、
人は優しくなれます。

そしてそれは、その場にいた他の人の立場にも立てれば、
もっと優しくなれます。

注文される側のスタッフ、中で作るスタッフ、外国人の新人スタッフと一緒に働く日本人スタッフ、注文する客、席の空きを待つ客、会計待ちの人。

それぞれがそれぞれの立場があり、
それぞれの人が望むことがあります。

その人たちの身になって考えれば、
自分という人間のキャパが広がるのでないでしょうか。


■ 先に触れた、外国人の新人スタッフの立場にたてば、
このスタッフに過度な要求はしないはずです。

それどころか、
「頑張ってるじゃん、急がないでいいよ」
「精一杯やってるよ、落ち着いて」
「大丈夫、ゆっくりでいいからね」
そんな言葉を胸の内で抱え、
自分自身が余裕を持ち、穏やかな感情になれます。

外国人と一緒に働き、客がひっきりなしに出入りする店で働くスタッフも思えば、多少の無礼やミスも目を瞑ることができませんか?

空いている席を探している客に、
「ここ空いてますよ」と一言かけることもできませんか?

あからさまに急いでいる客がいれば、
先に会計を譲ることもできないでしょうか?


■ 先の外国人スタッフの件は、
僕自身が海外で右も左も分からない状況に放り込まれた経験があるから、相手の気持ちや立場に立って考えられるということもあるのですが、

これは、ランニングコーチとして関わるランナーさんに接する時でも同じように感じます。

僕自身、今でこそ、100kmや200kmの距離を走るようになりましたが、走り始めた頃はハーフマラソンでも緊張や不安がありました。
大会という括りで捉えれば、今でも多少の緊張はしますが、その当時は今の比ではないように思います。

そのような過去の自分があるからこそ、
これから未知の領域にチャレンジしようとする人の気持ちがよくわかります。

ランニングコーチとして接する方の多くは走り始められた方ばかりです。
「これから走ろうとするので、フォームを始めとして色々と教えてほしい」と言うことをきっかけに僕のところに来ますが、
彼/彼女たちはわからないことだらけ、不安や期待を胸にしているはずです。

そう言った方達と接するときに、
先の外国人新人スタッフと接するときと同じように、
より相手の立場や心、感情に寄り添ったコミュニケーションをとっていこうと改めて思いました。


まとめ

  • 相手の立場に立って考えれば、より優しくなれる

  • 過去に走り出した頃の自分を思えば、不安や期待が入り混じっていた頃もあった。

  • その頃を思い出し、ランナーと接するときに寄り添った接し方をしようと改めて思った。


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今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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