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【育児】パパが育児休業を取得して思うこと:育休は終わっても育児は続く #15

娘が生まれ、約3ヶ月間の育児休業を取得しました。

今は育休から仕事に復帰していますが、育休を取得したことで分かったこと、今感じていることを忘れないよう、ここに書き残してこうと思います。

出産のダメージ、育児タスクの負担感を共有できる

まず、育児休業を取得したことで、出産後の妻の体がどれだけダメージを受けているのかを理解できたことが、男性の自分にとっては非常に重要なことだったと思います。

仕事を休業し、日々間近で妻の様子を見ることで、初めの1ヶ月は夫が授乳以外の家事を全部行い、妻には安静にしてもらわなければならない、と強く思いました。

また、ミルクをあげる、おむつ替え、爪切り、沐浴、寝かしつけ、抱っこ、ベビーオイル塗り等の様々な育児タスクが存在すること、それを1日通して行うことによって、どれほど大変であるのかを互いに共有する事ができました。

これは、育休を取得せず、日中働いて夜帰宅する状況であれば、出産後の妻の体のダメージや、育児タスクの負担感に対する僕の理解というものは、誤ったものになっていたのではないかなと思います。

そのため、出産後の女性の体の回復と、育児タスクを理解する上で、少なくとも1ヶ月は育児休業を取得するということが、男性にとって必要なものだと今でも思います。

時間の使い方が変わる

「育児ってこんなに自分の時間がなくなるのか?」

娘が生まれて間もなくして驚いたのは、生まれる前と比べてあまりにも自分の時間が取れないということでした。

これまでの夫婦二人での生活は、お互いにやりたい事を、そこまで時間を意識することはなく、自由にやって過ごしてきましたが、娘が生まれてからはその生活が一変。

育児の時間を優先しつつ、そこで余った時間を自分たちの時間に充てましたが、全然時間が足りません。自由に使える時間が少なくなると覚悟はしていましたが、想像以上でした。

初めての育児のため、娘が横で寝ていて一息つけるようなタイミングでも、「ちゃんと寝ているかな?」、「吐き戻してないかな?」、「ちゃんと呼吸してるかな?」など、心配で度々娘に意識が向かい、なかなか自分だけの時間は取れません。

そのため、これまでの自分の生活スタイルを見直し、普段の行動の中で、生産性を高めることができる場面はないか、考えるようになりました。

そこで、これまでは家事や余暇、勉強など、それぞれ別に時間を割り当ててましたが、「家事の時間は耳が空いてる。勉強や余暇の時間もそこでまとめよう!」との考えに辿り着き、単体での時間ではなく、家事と勉強の時間として、今では日課の音声配信サービスVoicyの利用を開始するなど、行動の習慣を変えました。

今後も「所要時間の圧縮」や「同時並行処理の可能性」を考え、限りある時間を有効に活用できるように工夫していきたいと思います。

育児の生活リズムに慣れることができる

育児休業を取得して一番助かったことは、「育児の生活リズムに、二人が育休中の間に慣れることができること」だと思います。

僕は3ヶ月の育児休業を取得したため、激変する生活リズムに夫婦で徐々に対応し、3ヶ月目にはある程度余裕を持てることができました。

しかし、恐らく育休を取っていなければ、「時間感覚が激変する」かつ「お互い育児の生活に慣れていない」、「妻の体が回復していない」状態となり、夫婦で初めて行う育児は、かなり負担の大きいものになったのではないかなと感じます。

共に育休を取得し、生活に慣れる期間を作ったからこそ、初めはしんどい期間がありつつも、どちらも時間に追われすぎず、精神的にも体力的にも安定する事ができたのではないかと思います。

そのため、夫婦の生活リズム安定のためにも、可能であれば2ヶ月間の育児休業の取得をお勧めします。

子どもの細かな成長を見られる

育児休業は、何より娘の細やかな成長を日々見られたことが、最も取得して良かったなと思えることでした。

今から比べると、半分位の体重で生まれてきた、首も座ってない、手も小さい、声もとても小さかった子が、今では首も座って、僕の顔を見たら微笑み、喋りかけてくれるまでに大きくなった、その細かな成長の過程を、日々妻と一緒に見ることができたことは、貴重な時間であったなと振り返り思います。

「昨日までできてなかったことが出来るようになってる!」と気付き喜べたのも、長い時間を一緒に生活できたからだと思います。

生まれてから最初の3ヶ月ぐらいが、1番成長が著しい時期だと思うので、この期間に育休を取れたことは本当に幸せなことだったなと思います。

仕事の世界が全てではない

育児休業を取得して、初めて長期間仕事から離れた生活を送ることになりました。

社会人になってからは、基本的には平日日中は仕事をする生活を何年も続けていると、頭では違うと理解はしていても、社会にはそのような生活スタイルしかないように感じてしまいます。

しかし、実際に育休を取ることによって、自分が当たり前だと思っていた生活以外の暮らし方、今回は育児に集中する生活が存在するということを身をもって体感することができました。

そして、その時間のかけがえのなさと、そんな生活をしてもいいんだということを体験して知る事ができたことで、自分の生活スタイルに対する考えの柔軟性が増したように思います。

この変化が、今後どのように自分の人生に影響してくるのかは分かりませんが、非常に重要な経験だったと感じています。

リフレッシュがめっちゃ大事

育休期間中は、「育児に専念しなければ!」という気持ちが強くなりすぎるが故に、意識していないと、家族以外と殆どコミュニケーションを取っていない状態になり、精神的に落ち込むことに気付きました。

そんな時、友人や知人らと短い時間でもコミュニケーションを取り、リフレッシュすることができれば、育児で少し落ち込んでいた気持ちも軽くなります。

育児に専念するあまり、殆ど外部との交流がない状態になり、少し精神的にしんどくなった時期があるからこそ、コミュニケーションを取る重要性を身に染みて感じると共に、夫婦がそれぞれ育児から一時的に離れ、リフレッシュできる機会を意識的に作っていく必要があると強く思いました。

後から続く人の背中を後押ししたい

育児休業を取得した経験から、僕は職場の同僚や後輩には、是非取得を勧めたいと考えています。

僕は3ヶ月間の取得でしたが、実際取ってみると、それぞれの期間は概ね次のような印象です。

1ヶ月:妻の体の回復に最低限必要な期間
2ヶ月:生活リズムの安定に必要な期間
3ヶ月:生活に慣れ、楽しむ余裕が生まれる期間

そのため、個人的には夫婦の生活リズム安定のためにも、少なくとも2ヶ月間は取得することが望ましいと思います。
また、3ヶ月以上取ることが可能であれば、3ヶ月目以降はある程度余裕を持って、妻と子どもと落ち着いた時間を過ごせると思います。

職場の事情によっては取りづらいかもしれませんが、まず自分がいる身近なところから、より育休を取りやすい環境にしていきたいと思います。
今後、職場の男性で育児休業の取得を希望する人がいれば、しっかりと取得を後押しできる人でありたいです。

ここからが本番?育休は終わっても育児は続く

育児休業から仕事に復帰し、今後は育児と仕事を両立する期間に入りますが、ここからが本番なのかなと思います。

子どもが自立し大人になるまで、それまでの期間、基本親は働きながら子育てする時間が殆どです。むしろ、育休を取る数ヶ月〜数年の期間の方が、どちらかといえば特殊な時期ともいえます。

今後は、平日はこれまでの仕事の時間を圧縮しなければ、娘と接する時間は少なくなってしまいます。
そのため、育児休業で長い時間娘と接する有り難みを実感したからこそ、仕事の質は落とさずに、より迅速に仕事をこなしていける方法も考えていかなければならないと思いました。

「そんなことできるのか?」ではなく、「どうやったらできるのか?」と考え、仕事も育児にも前向きに取り組んでいければと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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