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アーユルヴェーダの目的~なんのためにアーユルヴェーダがあるのか?~

こんにちは!
鍼灸マッサージ師、アーユルヴェーダセラピスト&ライフカウンセラーの
くぼいりつこです。
 
今日は
アーユルヴェーダの目的
についてお話ししたいと思います。
 
アーユルヴェーダは、5,000年以上前から使われている伝統医学で、生命について教え、生命を楽しむ方法や健康で長生きできる方法を教えてくれる先人たちの知恵です。
 
ではなんのためにアーユルヴェーダがあるのか?なんのために健康で長生きするのか?この「なんのために」にフォーカスをあててお話を進めていきます。
 
アーユルヴェーダの古典にはこのような教えがあります。
 
「健康は、ダルマ、アルタ、カルマ、モークシャの根源にあります」
 
ダルマは正しい行いといった道徳的価値
アルタは富、財産、繁栄といった経済的価値
カルマは喜び、愛といった心理的価値、
モークシャは悟り、煩悩からの解放といった精神的価値
 
です。
これらはヴェーダやインド哲学では「プルシャールタ」とよばれ「人の生きる目的」と訳されます。

分かりやすいようにピラミッドにしてみました。

ダルマ(勉強や道徳)を積み、それがもとになってアルタ(富や財産)ができ、それがあることでカルマ(喜びや愛)を得られ、最終的にモークシャ(悟り)に近づいていきます。
 
例えば、この世に生を受けて、幼いころに物事の良し悪しを知り、勉強したり、道徳を学びます。大人になって生きるためにお金を稼いで家を建てたりします。
ある程度財産ができれば恋愛や結婚・趣味などを通して精神的な成長をしていき、最終的には煩悩から解放されるということです。
 
分かりやすく階層的なピラミッドで示しましたが、これらは同時に行うものです。

子供のころに道徳を学んだからといって、大人になったら学ばなくていいといったことではなく、ずっと必要な学びだと思います。

少し前にお話ししましたがダルマは社会の健康にも必要なものです。みんながダルマを実践すれば、お互いを思いやって、愛情あふれる平和な社会になるのではないでしょうか。
 
なんだかお説教みたくなってしまいました(笑)

これらは言葉にするのは簡単ですが、本当の意味で理解するのは自分自身が悟ってみないと難しいと思っています。
今世で悟ることができなければ生まれ変わってまたモークシャに向かって人生を送ります。

私は残りの人生(60年くらいかな?)で果たしてモークシャに達することができるのでしょうか…(たぶんできない)

少しそれましたが、アーユルヴェーダでは
「健康は、ダルマ、アルタ、カルマ、モークシャの根源にあります」
と教えているとお話ししました。
ですので、先ほどのピラミッドに追加するとこんなイメージです。


このように、健康はダルマ、アルタ、カルマ、モークシャの土台になるのです。
健康でないと勉強もできないし、お金も稼げないし、恋愛や趣味もできないし、悟りを開くこともできません。
 
「健康は一番の財産」という言葉がありますが、まさにそのことを説明していると思います。

ですので、冒頭の
 
Q.なんのために健康で長生きするのか?なんのためにアーユルヴェーダがあるのか?
に対する答えは
A.「人生の目的を果たすため」「人生の目的を果たせるように健康に導くこと」
 
といえます。

私の仕事は鍼灸やオイルマッサージ、アーユルヴェーダカウンセリングを提供することです。

それはお客様を、お客様自身の人生の目的(プルシャールタ)を果たすために健康に導くことなのだなと改めて思いました。
 
お客様が自分自身の人生の目的、例えば
・常に綺麗で若々しくいたい!
・家族のために健康でいたい!
・自分の好きなことをやって生き生きしたい!
 
こういった目的を果たせるように、全力でサポートしていきたいと思います。
 
いかがでしたでしょうか?
今日は「アーユルヴェーダの目的」についてお話ししました。
哲学的なところもあるので少し難しいと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、それはごく自然なことと思います。
最初は私もちんぷんかんぷんでしたが、アーユルヴェーダの学びを通して、「なんとなくわかる…こういうかんじ?」くらいになってきました。
 
正解や不正解、理解することが大切なのではなくて、それについて自分の思いを巡らせたり、大切な人と話してみる、といったことが大切なのかなと思っています。
 
なんだか全体を通してお説教くさくなってしまいました(笑)
 
次回はどうやってアーユルヴェーダが生まれたのか?「アーユルヴェーダの起源と歴史」についてお話ししたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!


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