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ささやかで、当たり前で、しあわせな日の午後3時


ささやかな日々のことも書いておきたい。

最近は学ぶことも多かったので、忘れないうちにそのまとめを書いたり、過去のエピソードで書いておきたいものがあったりして、長く重たい文量の記事を書くことが多かった。


ちょっと、ひとやすみ。

平凡すぎて書き逃してしまうような、日常のキロクも、残しておこう。



先週、家族総出でインフルエンザを味わった期間を終えて、ようやくいつもの平和な毎日が戻ってきた。


4歳になった長男は、毎日園での出来事を、事細かに話してくれるのでおもしろい。


◯◯くん、お豆を床に捨ててた。
今日、お当番さんやった。
鬼ごっこしたら転けたわ。
給食で嫌な野菜が出て、先生がアーンしてくれてん。


どんな話も新鮮で、私の知らない世界でがんばってる息子の姿を想像すると、愛おしくなる。

いつまでこんなふうに話してくれるかわからない。
なるべくたくさん話を聞いてやりたい。
息子の話も「note」に残しておいたら、後々思い出せて楽しいかなあ。


1歳4ヶ月の次男はというと。
人懐っこかった一歳前とは一転、「スーパー人見知り男」に変身してしまった。

託児のたびにギャン泣きするし、近所の人が近づくだけでも「お母さんから離されるのでは?!」と警戒するようになった。

かしこいなあ。
これからも、必要なときは託児をするし、どうせあと数年したら園に通う。
その時は、私と離ればなれだ。

だからこそ、いっしょに居られる時間はかけがえのないものだし、同時に、今のうちに、離れる経験に慣らしておけば、ちょっとは登園の寂しさも紛らわせられるかしら、なんて打算もある。


そういう打算は、大体ムダになるんだけどね。
育児とは、思い通りにいかない。
計画なんて崩れてなんぼ。
最近ようやく、身に染みて分かってきたところである。




長男降園後の3時ごろ。
私は、二人の子どもたちとテーブルに座り、「おやつタイム」をする。

私が気が向いた時だけ作る、簡単な手作りお菓子をみんなで食べる。
最近は、混ぜるだけでできる「おからごまクッキー」か、米粉でできる「簡単焼きドーナツ」を連発中だ。

うまくできても、失敗しても、文句一つ言わずに食べる長男。
「牛乳に合うねえ〜^ ^」と喜んでくれる。


手作り菓子がない時は、各々がお菓子箱から好きな市販の菓子を選んできて、いっしょに食べる。

長男の一番好きなお菓子は、ミレービスケット。

次男は目の前に出されたものを、ひたすら食べ、皿が空になるとキレる。
いらないものを出された時は、掴んで私に「どうぞ」するか、床にポイする。

はじめこそ、「ポイしないよ」と口だけ注意をしていたが、もうここ最近は気に留まらなくなった。
小さなボーロが床に飛び散るくらい、かわいいもんである。


こんなふうに、のんびりみんなでおやつを食べる時間は、働きだすとなかなか取れないだろう。

共働きの我が家は、きっと降園時間も遅くなる。
平日のあったかい日差しを受けながら、ぽりぽりクッキーをかじる幸せな日は、実は数えるほどしかないのだ。
そう思うと、ちょっと泣けてくる。


育児休暇は、まだ1年以上ある。
長いようで短い「子育て」に費やす期間。
しんどくて、いやになって、逃げたくなるときもある。

でも、長い人生のほんの数年。
その時間を、子どもたちといっしょに、どう過ごすか。

このことを考えるたびに、平日の午後3時にはじまる「おやつタイム」すら、宝物のような時間に思えてならない。


ささやかで、当たり前の、平凡な毎日を、少しでも幸せに過ごせるように。


そんなことを思いながら、子どもたちと他愛ない話をして、クッキーをぽいっと口に運ぶ。
香ばしい焼きたての味がする。

休日は夫も誘って、4人で「おやつタイム」にしよう。
長男がそういうので、「賛成~」と返事をした。

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