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「愛を感じる」は、人それぞれ。

ずっと、このときを待っていた。
いつか、このテーマが来るとおもっていた。

珈琲次郎さんのすてきな企画。
コロナからの復活一発目のテーマは、「パートナーの愛を感じる瞬間」


これについて述べるためには、一冊の本を紹介しなければならない。
ゲーリー・チャップマン著、『愛を伝える5つの方法』という本だ。


この本について、ずっと書きたいとおもってきた。
これは、「愛」の本である。

内容をすべて紹介すると膨大なので、今回は企画テーマに合うところだけを、なるべく簡単にまとめた。
興味がある方、特に夫婦関係に悩む方は、ぜひ一度読んでみてほしい。

※企画は2000字程度とあるが、さすがにおさまりきらなかった。
必要な部分だけを読むなど、各々工夫して読んでいただければ幸いです。

___________________


***

(1)愛を表現する「一次言語」。


その人が、最もよく話す言葉を「一次言語」という。

わたしの場合は、「日本語」だ。
「一次言語」で話すことが、一番思いを伝えやすい。


「愛」にも、同じことが言えるという。
だれでも「愛」を表現するための「一次言語」を持っている。
それは、次の5つだそうだ。

①肯定的な言葉
②クオリティ・タイム
③贈り物
④サービス行為
⑤身体的なタッチ

人は、この5つの言語のどれかを「愛の一次言語」とする。

そして、それを使って相手に愛を伝えたり、相手から受け取ったりするそうだ。
いったいどんな「言語」なのか。
それは、このあと一つずつ説明する。



重要なのは、「愛の一次言語」は人それぞれで違うことだ。
もちろん、パートナー同士でも。

夫婦それぞれの「愛の一次言語」が違っている場合。
お互いが、「一番愛が伝わる」と思ってやっていることでも、パートナーにうまく伝わっていない可能性がある。

わたしが行う「愛の伝え方」は、夫に効果が薄いかもしれない。
逆に、わたしが最も愛を感じる言葉や行為に、夫は気づいていないかもしれない。


そんな「すれ違い」が、起こってしまう。
お互いへの愛を伝えているはずなのに、どんどん夫婦間の熱は冷める。
そんなの、もったいなさすぎないか?

だから、わたしたちは知らなきゃいけない。

自分の「愛の一次言語」は何なのか。
そして、パートナーの「愛の一時言語」は何なのか。


(2)5つの愛を伝える言語

では、5つの「言語」について説明する。
自分は、どれが愛を伝えるのに大切だと思うのか、考えながら読んでほしい。

①肯定的な言葉

「肯定的な言葉」に、愛を感じる人がいる。

「その服よく似合ってる」
「いつも部屋の掃除をありがとう」
「君の才能はすごい、僕は知ってるよ」

パートナーに、こういう言葉をかけてもらったとき、最も「愛されている」の感じるのなら、その人の愛の一次言語は「肯定的な言葉」となる。



ただ、言語に方言があるように、愛の一次言語にも「方言」がある。
「肯定的な言葉」の中でも、どのような言葉に愛を感じるかは、人によって違うらしい。

褒めてほしいのか。
認めてほしいのか。
味方になってほしいのか。
自分は、あるいはパートナーは、どの言葉が一番嬉しいか、吟味した方が良さそうだ。

②クオリティ・タイム


「クオリティ・タイム」とは、「誰かに丸ごと注意を注ぐこと」だという。

自分のために、相手が時間を使い、集中して話を聞き、一緒にいろんなことをする。
そんな「充実した時間」に、最も愛を感じる人がいる。
テレビや携帯の片手間に、話を聞くのは当てはまらない。


「クオリティ・タイム」にも方言がある。
「充実した会話」を好む人もいれば、趣味や行事などの「アクティビティ」をともにすることで、愛を感じる人もいる。

もし、パートナーが「クオリティ・タイム」を求めているなら、時間を作って相手のやりたいことを一緒に楽しむことで、愛を示せるのかもしれない。


③贈り物


これは文字通り、「プレゼント」を贈る行為だ。

高価なものでなくてもいい。
手作りでもいいし、手紙でもいいし、道で摘んだ花でも良いそうだ。
ようは、「贈り物をしてくれたこと」がうれしいのだ。

また、パートナーが「そばにいてほしい」と願うとき、ただそっとその場に居続けることが、最大の贈り物になることもある。


私は、「プレゼント」にあまり興味がないが、夫がそばにいてくれるだけで、幸福な気持ちになるときがある。
それは、彼の存在そのものが「贈り物」になっているのかもしれない。


④サービス行為


「サービス行為」は、「相手の望みを叶えること」だという。

パートナーに仕えることで、相手を喜ばせたいと願い、相手のために何かをしてあげることで愛を表現するのだそうだ。
本書では、料理や洗濯、アイロン、洗車、芝刈りなど、家の仕事が例として挙げられている。

「夫がぜんぜん家事をしてくれない」
「妻は、ご飯もアイロンがけも適当で困っている」

こんなふうに思う背景には、「サービス行為」求める度合いが関係しているかもしれない。

家事をひとつで、愛を伝えられるならラッキー。
家事を求められる人は、そのくらい思ってもいいのかもしれない。


⑤身体的なタッチ


最後の「身体的なタッチ」は、文字通り「触れ合う」ということだ。
手を繋ぐ、肩をたたく、頭を撫でる、ハグやキス、セックスも当てはまる。

これもまた、方言がある。
パートナー同士が、「身体的なタッチ」に愛を感じる場合でも、夫はセックス、妻は手を繋ぐことで愛を感じるかもしれないのだ。

ちなみに、男性はこの「身体的なタッチ」に最も愛を感じると言う人が多いと書かれていた。
くわしく説明すると長くなるので割愛するが、他と比べて本当にそれが「第一」なのか、考えてみるといいかもしれない。

(3)わたしと夫の「愛の一次言語」は何か。


これら5つの愛の第一言語について、初めて知ったとき、思ったことがある。

いや、どれも嬉しいし、愛を感じるよ。
ひとつだけには、絞れないよ。


たしかに、どれもすばらしい行為だ。
夫にされたら、どれでもうれしい。

それでも、「一番」を考える。
最も愛を感じるものを、見極める。


見極めるときは、次の3点を参考にするといいそうだ。

①相手にされて一番傷つくことはどれか。
②相手によく頼んだことは何か。
③自分がいつもどれで愛を伝えているか。

同書、p.149


わたしも、これを踏まえて考えてみた。
その結果、「贈り物」と「サービス行為」と「身体的タッチ」は外れることになった。

最近忙しいので、「サービス行為」として家事を手伝ってくれたらうれしいのに、とも考えた。
でも、家事をしてくれないからといって、「愛がない」とは思わない。


「肯定的な言葉」と「クオリティ・タイム」。
なかなかひとつに絞れなかった。

夫はよく「肯定的な言葉」をくれる。
「かわいいね」、「いつもありがとう」、「あなたがいてよかった」。
どれもうれしいし、安心する。

「クオリティ・タイム」も、必要だ。
夫といっしょに出かけること。
同じ音楽を楽しむこと。
おいしいご飯を食べること。
ずっと夫婦で、こんな時間を過ごしていたい。


では、どちらか1つ、なくなるとしたら?
なくても、夫を愛せるか?

そう考えたとき、最後に残ったのは「肯定的な言葉」だった。

「クオリティ・タイム」も大事だけど、その時間にも夫の「肯定的な言葉」を求めている。
ただ、同じことを楽しむけど、言葉はぶっきらぼうな夫なんて、耐えられない。


「大好きだよ」とか「愛してる」とか「かわいいね」とか「ありがとう」とか、そんな優しい夫の言葉にいつも救われ、満たされてきた。

最後はやっぱり、「言葉」なのだ。
わたしは「夫の言葉」を求めているのだ。

とはいえ、「クオリティ・タイム」も捨てがたいので、こちらも愛を感じる言語のひとつということにしておこう。
人間なので、ハッキリ1つに絞れなくていいのだ。

ちなみに、夫にもたずねたところ、「クオリティ・タイム」と「身体的なタッチ」だと言っていた。
そうだろうなあ、と納得した。
わたしはこの二つを重視して、夫に「愛を伝えて」いこう。


(4)まとめ

長くなった。
ほんとうは、まだまだ書きたいことがある。
本の内容のこともそうだし、わたしたち夫婦のことだって。

でも、「愛を感じる瞬間」について書くにあたって、どうしてもこの本の「5つの言語」に触れたかった。
この本を読んだときの衝撃を、忘れないでいたいとおもっていた。
ようやく書けて、満足している。


わたしと夫、「愛を感じる」時間や行為はそれぞれちがう。
それでも、お互いを思うなら、相手が最も喜ぶことをしてあげたい。

わたしはこれから、夫と触れ合う時間を増やすだろうし、夫はこれからもわたしを「言葉」で満たしてくれるだろう。
そして、ふたりで一緒に楽しい時間を過ごす。
「クオリティ・タイム」を満喫するのだ。

もし興味のある方は、パートナーの「愛」の第一言語を、たずねてみては。



最後に、珈琲次郎さん。
おそらく、思っておられたような記事とはずれていると思うのですが。
本テーマで書かせていただいて、ほんとうにありがとうございました。



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