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漫画台本〜警部と部下〜

シーン:車内

警部
「巷の噂で、このマンションで、殺人事件みたいなのが起きたらしいね。怖いね。」

警部「めっ・・」
部下「あんた・・」

部下「先どうぞ」

警部「いやいいよ。
どーでもいいことだったし」

部下「いや、気になるから言ってください。」

警部「めっちゃ夏やな」

部下「死ね」

部下
「あんたが解決するんだよ。その事件。って言おうしました」

警部
(頭の中)あんた・・・

部下「あと、死ねです。」

警部
(頭の中)どっちにしろ、死ねだったのか・・
追い死ね

(頭の中)
憧れた刑事という仕事も毎日となると
複雑な事件を解決したらカッコイイとか、
被害者の無念をはらして社会貢献嬉しい。とか
そんなことより、
ソシャゲをいち早くやりたいと思うものだとは、
刑事になる前は思わなかったシャゲ。

毎回、被害者に対して
ドンマイドンマイ明日頑張れって感じだぜ。

なんなら事件に行かなきゃ行けない
こっちが被害者だっちゅーの

警部「だっちゅーの」

部下「えっ」

警部
(頭の中)
いけない、倫理観のない発言しちゃった。
人は倫理観のない発言は控えた方がいいのを忘れていたな。
えー、今のなしにします。すみません!

警部
「俺は、車でソシャゲ・・作業するから、
解決しそうになった9割の段階で電話をくれシャゲ。それじゃ」

部下
「了解」

部下
「おいお前、おい、ソシャゲって言ったろ!
作業って全てのことに言えるだろ!
そんなシンプルな言葉、刑事の仕事にはねぇんだよ!」

警部
(頭の中)
敬語使ってないな
こいつ、俺のこと見下してる??

警部
「足を持つな。行くから。
おい、」

「お前は、俺の部下だぞ」

「おい、おい、やめろ。
警部を芝刈り機みたいに持つな。」

(頭の中)
こいつ俺のこと好きすぎだろ

シーン:マンションの前
警部
「次お前って言ったらパワハラで訴えるから」

部下
「クソですね、上司の権力振りかざして」

警部「事件の場所は、このワンルームマンション」

シーン:エレベーター
警部「うわエレベーター臭い嫌い。
エレベーター今日落ちそう。
ここの会社、市民が落っこちてもドンマイドンマイって感じだろきっと」

部下
「ちょっと、うるさいかもです。」

警部
「かもは、うるさいってことだろ」

シーン:共同部分
部下
「なんかあっちの塔の屋上に、インドのタージマハルみたいな建物がありますね。」

警部
「あれは大家さんの家だ。」

部下
「へえ、
えっなんで知ってるんですか?」

警部
「好きで夜な夜な尾行している子がたまたまこの家にいて、対面に自分の別荘もあるんだ。」

部下
「お前、、谷口のプライベート終わってますもんね。」

警部「はははは」
(頭の中)お前?・・・谷口?俺島田なのに、間違えてる!気まずい!ショック!!
しかもなぜか、さんつけてない!

部下
「なんか月一で、大家になんか面白いものを贈与しなきゃいけなそうで、やですねこのマンション。最悪な物件ですね。
パイナップルドリアンとか、
最悪新作のスタバとか」

警部「追跡した帰りに住民のふりして、大家に挨拶しに行ったことがあるんどけど、めっちゃいい人」

部下
「へえ」

警部
「もし良かったら、
コレクションの100足のくつを踏んだんに舐めていきなさいって、
いきなり部屋に巴投げされたんだけど、
こんな機会滅多にないと思って、舐めさせてもらった」

部下「イイ!」

(スタンガンの音)
バチバチ

警部
「お世話になった先輩に
スタンガン使うのは、どんな自己啓発本にも書いてないぞ。」

部下
「やらなきゃやられると思って」

シーン:部屋

警部「ねぇねぇ俺の三半規管知らない?」

部下「ベットの下とかにありますよ。」

部下
「司法解剖の結果、
見ますね。」

部下
「今回、司法解剖をする人事の決定で
街でやりたい方に手を挙げてやってもらう
キャンペーン中のために、」

<解剖結果>
タクシー運転手 前田宗孝(48)

中学のカエルの解剖思い出して、気持ち悪くなった。

すこぶる、分からない。
すこぶる。

すこぶるを、使うべきタイミングだと思って
久々にすこぶるを使いました。
すこぶるロス、やっと言えた。ふぅ。

私に何かできるかなと思ってやってみたけど、
やっぱりなんにも出来なそうだった。
解剖は、やっぱりプロがやるのが一番だと思う。

部下
「東京が猛暑でアホになってる。」

警部
「やったあ!
難易度の上がった謎解きゲームだ!
わーい!わーい!」

警部
「ケーブルで押さえつけられた跡が、手首に2箇所。」

「ももにフォークの刺し傷が、20箇所。」

「犯人よっぽど、どんな時でもフォークの使い手だったんだな。」

「きっと、スパゲッティもフォークだ。」

部下
「スパゲッティは、フォークだろ。」

警部
「右腕にハンコ注射の後が12箇所。」

部下
「それは、ハンコ注射です。」

警部
「これだけで死ぬかな?」

警部
「あとは、
胴体を、丸い型で、抜かれているぐらいなのに
なんでだ?」

部下
「凶器はデカいクッキーの型か」

続く!!

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