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ドラマ感想 さよならマエストロ

一言でまとめると、富士山が美しいドラマだった。


あらすじ

指揮者のパパ夏目(西島秀俊)とその娘バイオリン奏者 響ひびき(芦田愛菜)とのわだかまり。ママ(石田ゆり子)が一計を案じ、日本の地方オケに招聘。ドイツで駆け出しの指揮者も日本ではマエストロと呼ばれ人気者。チェロやフルートの留学経験者組も集まってなかなか良いオケへと変貌する晴海はるみフィル。

そうして日本に滞在しながら地方オケを再生させつつ、、パパは娘と心を通わせていく。

見どころ

まず、各ドラマでクライマックスに流れるクラッシックの選曲がよい。第一話はベートーベンの運命。短調で始まるこの曲は長調で終わり、明るい希望を感じさせる名曲だという事を知る。

次に泣きの演技。響役のマナちゃんの泣き演技がうまいのはもちろん、當真あみちゃんが演じてた天音あまねちゃんの泣きの演技がすごくいい。何回見ても泣いちゃう。天音ちゃんが楽器を返すところ、あ〜こういうことあるあるだわ〜と思う。やばい、思い出しても泣ける。

最後に富士山がこれでもか、というくらい美しく撮影されているところ。はっとするくらい、美しい。ママ(石田ゆり子)が最終話で完成させる絵も富士山。富士山て、日本人のソウルなんですね。でも二人の思い出の歌はLa Mer(海)で、響の弟は海くん。

ここはパリの酒場でも富士山の歌を歌っててほしかった!!あーたまをくーものーうーえにだーしー、、、。そして子供達は富士子と富士太郎(笑)。

感想

響の心をとかしたのは恋の力もあったからだと思う。なんとなくいい雰囲気となった相手役の宮沢氷魚くん、素敵でした。先週電車に子連れで乗ってきた人、氷魚くん?っと思ったけどあんな感じの人、背が高くて色が白くて子供好きな人、全女子、すきです。

子供対大人で解決できなかったことを、恋の力で精神的に成長した(したくなった)響だからこそ、パパを許せたのじゃないかと。親族間のいざこざは親しい者同士なだけ、なかなかなおりにくそう。このドラマは、最後の魔法(恋)をつかって奇跡的にうまくいった、というやつのように受け止めました。

続編

誰にも頼まれていないが続編を考えました。「おかえり、マエストロ」と「マエストロ、フォーエバー」。

おかえり、、の方は、文字どおりドイツでも巨匠クラスの指揮者になった夏目が凱旋帰国するはなし。晴海フィルもそこそこ有名になっている。きっと天音ちゃんのパパがなんとかしてくれたって話があると思う。

フォーエバー、、の方は老齢になった夏目が日本に帰国して晴海フィルの常任指揮者になる話。ついでに西田敏行の後任として歌声喫茶のマスターもやって欲しい。

オケは団員の話も盛り込めるから、無限に作れそうです。


良い作品、ありがとうございました!



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