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清らかなもの

雲間から 降りそそぐ
神の光

神とわたしは ひとつ

虫は 何も話しては くれない
でも わたしには 情念が 響く

泥水は 雨の波紋に まみれて
清らかな水に なった

わたしのこころの穢れまで 洗い流され
古びた木橋をわたる

誰もいない食堂
そこには あまたの 亡者たち

わたしは 虫の軽やかな音色に
こころを はずませた

たいいりょう

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