私達は月の太陽の光が当たる側面を
月としてみています

満月、上弦の月、半月、下弦の月、新月などなど

月は太陽の光が当たる側面で姿形を変えますが
果たして満月と新月は矛盾するでしょうか？

また、時に月は月蝕を迎えます

地球が太陽と月との間に来て
太陽の光をさえぎり
特定の時間の間だけ
赤く錆びたような色合いに染まり
欠けてはまた満ちる
これは月ではないのでしょうか？
月とは矛盾しますか？

同じ月を見ている

人も同じかもしれません

特にSNSでは光と闇のコントラストが強い

でも現実はまた違った光の見え方をするだけで
本質は変わらないのかもしれません

月を球体だと知っていれば
戸惑うことは少ないでしょう
しかし、我々は光の当たる側面に
認知が向きます
それも仕方ないことかもしれません

全然別の話ですが
ケンタウロスの話をしましょう

ケンタウロスは半人半馬のキメラです
上半身の人間は知性を
下半身の馬は野生を表してると言われます
ケンタウロスは半人半馬で一体ですが
これを気持ち悪いからと上下で裂こうと試みる方はどれだけいるのでしょうか？

ケンタウロスは存在自体が架空のものですが
とはいえその存在は矛盾しているのでしょうか？

私たちにも知性とともに野生の部分があるでしょう？

私達は時に偶像を作りがちです
楽しむ分にはそれで構いませんが
英雄ともなるとその名の通りヒーローにも
悪魔にもなりえます

我々の期待通り、あるいは期待より上の振る舞いを見せていればヒーローはヒーローでいられます

だけど、いちどでも我々の期待を裏切るようなことをすれば、裏切り者のレッテルと悪魔を追い払うが如く、凄まじい糾弾が始まります

私は私で自由です
あなたもあなたで自由です

明日は満月を迎えます
月の裏側に一緒に想いを馳せてみませんか？