#44【過去に遡る9】鬱な日常と次なる試練 2022年6月27日

6/27(月) 

膵臓癌の告知を受けてから、初の出社。

やることの整理をいろいろとしていかねばと思っている。
まずは会社の人事から。

会社で加入している保険や会社のライフラインの充実っぷりに驚愕。

正直言って病気にならなかったら、気にもしなかったことだけど、仕組みも含めて驚いた。

病気や怪我で働けなくなったときに、こんなにしっかりと保証されているのか・・・・

病院での支払いに対して上限額が設定されていて、それ以上の支払い分は全て保険で還付されるとか。休みは基本的にストック休暇を使えるとか。

知らなかったことだけど、実際に自分が病気になってみて初めて知る、インフラであったり会社のありがたい仕組み。病気になる前に知っていたらもっと会社の社内行政に積極的になれたかも。
感謝しかない。

次は仕事を直接している仲間たちへ。
メンバーにどう伝えようとか、上司にどう伝えようとか、色々と考えたけど、隠すこともないし今の自分の現状をそのまま伝えることにした。

なかなか重い内容だったが、笑いも交えしんみりせずに伝えられたかな。死につもりもないし、暗くなられるとこっちもへこむから、なるべく明るく伝えた。こういうときに普段あまり連絡しないメンバーから激励の連絡が来ると嬉しくなる。

頑張ろうと少し前向きになれた。


夕方、仕事でよく絡んでいる友人にもオンラインで病状を伝えた。

よく旅行も一緒に行ったし、共にいろいろと仕事をやっていこうと話していた仲の数少ない友人だけに、非常にショックを受けていたが、前向きな話ができたと思う。

彼と話していて思ったことは、俺のこれからについて、どれだけ未来へ希望を持てるかだと思う。

また沖縄に行こうという話もそうだが、それ以外にも未来につながる希望(これはおそらく娘たちの成長を見るということも含めてだと思うが)がいかに大事か。さっそく新しいお仕事の話で盛り上がった。

希望探しはこれから積極的にやっていくことにする。

昨日ほど落ちこんではいないが、夜になるとやはりちょっと気分が滅入る。

意味もなく歩いてしまったり、落ち着きがないのが自分でもわかる。若干鬱っぽい症状なんだろうな。



そして、もうひとつ悲劇の足音が。

健康診断の結果が戻ってきた(今回膵臓癌が発覚した例の健康診断です)が、困ったことに便潜血が要検査となっていた。

便潜血とは

下部消化管(小腸・大腸など)のどこかから出血すると、便の中に血液が混入します。出血が多ければ、肉眼的に見ても血便(赤色便のほか暗黒色便やタール便)とわかりますが、出血が少量の場合は、肉眼的にはわからないことが多いです。便潜血検査とは、便の中に血液が混じっているかどうか【下部消化管(主に大腸)出血の有無】を調べる検査です。

■便潜血検査で陽性となる病気は?
下部消化管の潰瘍、ポリープ、がん、炎症性腸炎、痔などがあります。

ということらしい。
ここにも「癌」の文字が。

来週から抗がん剤治療が始まるというのに、おいおいという感じだが、調べてみたところ、どうやら便潜血で陽性だとて大腸癌の可能性は5%未満らしい。少し安心はしたが、最近の運の悪さ的になにかが引っ掛かる。健常時だったら間違いなく検査は受けないだろうけど、このタイミングだけに全部調べた方が良いと、心の中の俺が呟いている。
こういうときの心の知らせは、聞くものだと、短い人生のなかで十分に知っている。

次回の外来時に先生に聞いてみよう。ただ自分的には膵臓は待ったなしだと思っているので、仮に何かあったとしても、膵臓優先で抗ガン剤は止めないでほしいなと考えている。

ていうか、これって転移の疑いがあるってことなのか?

若干パニック。。

前回の検査入院での検査内容でこの部分はみれていないと思う。そもそも項目が違うので、再度検査入院かなぁ。

俺の体どうなっているのよ。。。


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