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宗教や信仰についての雑記 #104

◯調和について①

先頃、「調和」ということについて考える機会がありました。
「調和」ということは、東西の様々な宗教で大切なもの、目指すべきものとされているようです。
調和が大切であることは当然のことで、言うまでもないことのように思われています。
でもなぜ、様々な文化や宗教で「調和」がこれほど重要視されているのでしょう。

調和の対義語を調べてみたら、一つではなくいくつも出てきました。
・不調和
・混乱、混沌
・対立、衝突、不和
・葛藤
・不均衡
いろいろとあるようですが、どれも苦悩を伴うことが共通しているようです。
そしてその苦悩の原因は、互いに奪い合うこと、争うことにあるように思えます。

互いに奪い合うことや争うことがなぜ起こるのか、それは、生命とは本来そういうものだからのだと思います。
数十億年前、地球上に生命が誕生した当初から、生命はその生存と繁殖のための材料とエネルギー源に、他の生命を利用してきました(光や水素や硫黄などをエネルギー源として利用するものもありますが、それらも細胞を構成する材料には他の生命を利用します)。

生命とはそのように奪い合い相争うことで進化してきました。その進化の末に我々が存在しています。
我々を苛む様々な苦悩は、生命が元々持っているそのような性質に由来するのだと思います。
そう考えると、生命とは素晴らしいものであると同時に、残酷なものなのだとも言えます。

少し長くなりそうなので、この続きは次回にしたいと思います。

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