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認知症とパニック障害と気持ちの変化

母が他界してもう少しで5ヶ月…

まだ納骨できてないので、
私は実家へ行くと
凛を鳴らし、
骨壷カバーの上から
『ただいま〜』と言う。

まだ、母はどこかに入院していそうな気持ち。

ある日
「新しい携帯に入っている万歩計の歩数が増えないんだ…
どうしてかなぁ?」
という父の携帯を持ち
リビング中、
父の周りを腕を振って歩く
(笑)

おどけてみせる私に、父が笑う

こんな穏やかな時間を過ごせるなんて、思いもしなかった…

私を目障りだといい、
お荷物だといい…
俺の前から消えろ…

そんな言葉、今更どうでも良くなったってこと。

それは、今私が一番父を好きだと思えているからだ。

カウンセラーの仕事が忙しくて、行けなくてごめんねと、電話をする。

『明日行くね』
「俺は1人でも大丈夫だから、無理するなよ」 と。

離婚した前夫がDVだったとき、決して父は、私を守ってはくれなかった。
失明寸前になり、子どもたちを守ることに必死で働いた…
あの時、今みたいな父なら、私はパニック障害にはならなかったかもしれない。

でも、自分の身におきたから学びとなってカウンセラーにもなれた。
ありがとうね、親父。
まぁ、私は…
【なんでもや】さんだね(笑)

実家から帰るときは、
凛をならし、
骨壷カバーに手をあて、
言うのです。

『いってきます』

今日もみなさんにとって良い一日になりますように✨

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