介護の現場では、入居者様の方だけでなく、同僚や上司との人間関係による悩みを抱えることも少なくありません。特に、嫌なことをされたり、理不尽な要求を受けたりした場合は、心が重くなり、仕事へのモチベーションも低下してしまうものです。

しかし、そのような状況をいつまでも抱え込んでいては、自分自身だけでなく、周囲の人にも悪影響を与えてしまいます。そこで今回は、介護の現場で嫌なことをされたときの忘れ方について、私の経験を踏まえながらお話したいと思います。

嫌なことをされた時の心理状態

介護の仕事は、入居者様の方の命や生活に関わる責任重大な仕事です。そのため、常に高い倫理観と専門性を求められます。しかし、人間関係のトラブルは誰にでも起こり得るものです。

嫌なことをされた時、私たちは様々な感情を抱きます。怒り、悲しみ、悔しさ、虚しさ、そして自責の念。

これらの感情は、自分自身を責めたり、相手への憎しみを募らせたりする可能性があります。
しかし、大切なのは、これらの感情に囚われず、早く立ち直ることです。

嫌なことを忘れるための対処法

では、具体的にどのようにすれば、嫌なことを忘れることができるのでしょうか。以下に、いくつかの対処法をご紹介します。

1. 気持ちを吐き出す
まずは、自分の気持ちを誰かに吐き出すことが大切です。信頼できる友人や家族、同僚などに話を聞いてもらったり、日記に書いたりすることで、気持ちが整理しやすくなります。

また、最近では、介護職員向けの相談窓口も設けられているところが増えています。一人で抱え込まず、周囲に助けを求めることも大切です。

2. 認知の歪みを正す
嫌なことをされた時、私たちはつい悪い方向に考えがちです。例えば、「自分は能力がないから嫌われたんだ」「自分はいつも悪いことをしてしまう」など、自己否定的な思考に陥ってしまうことがあります。

しかし、このような思考は必ずしも真実ではありません。嫌なことをされたからといって、自分が悪いわけではありません。まずは、自分の思考の歪みに気付き、正すことが大切です。

3. 許す
相手を許すことは、簡単ではありません。しかし、相手を許すことで、自分自身を解放することができます。いつまでも相手への怒りを抱え込んでいると、自分自身が苦しむだけです。

もちろん、許すことは、相手を擁護することではありません。相手が悪いことをしたという事実を受け止めつつ、それでも前に進もうとすることです。

4. 自分自身にフォーカスする
嫌なことをされた時、私たちはつい相手のことばかり考えてしまいます。しかし、大切なのは自分自身にフォーカスすることです。

自分の好きなことや得意なこと、これまで自分が成し遂げてきたことに目を向けてみましょう。自分自身に自信を持つことで、嫌なことをされたとしても、立ち直りやすくなります。

5. 時間の経過に任せる
どんなに辛い経験であっても、時間は必ず解決してくれるものです。嫌なことをされたとしても、時間が経てば少しずつ気持ちは落ち着き、忘れられるようになっていきます。
焦らず、ゆっくりと時間をかけて、自分自身を癒してあげましょう。

おわりに

介護の現場で嫌なことをされた時、私たちは様々な感情を抱きます。しかし、大切なのは、これらの感情に囚われず、早く立ち直ることです。

今回ご紹介した対処法を参考に、自分なりの方法を見つけて、嫌なことを忘れ、前に進んでいきましょう。

介護の仕事は、決して楽ではありません。しかし、入居者様の方の笑顔や感謝の言葉は、何物にも代えがたい宝物です。

嫌なことがあっても、どうか諦めずに、前向きに仕事に取り組んでください。皆様の心が温かいぬくもりと涙で満たされることを願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。