抹茶ラテの起源

緒言 
じゃっくは一応大学生である。二回目の四回生を謳歌している。高校三年生の時に日本史の教師になりたいという志を抱いたことに現在の辛苦は起因する。

 歴史学を学ぶ一学徒としてHIPHOP以外にも歴史の話をしようと思い至り筆を執った次第である。本稿は昨今の若者に人気な抹茶ラテに関するものであり、じゃっくの個人的な好奇心による作品である。

 抹茶ラテは昨今若者に人気の飲み物である。抹茶は、緑茶の葉を細かく砕いた粉末で、伝統的に東アジアで消費されている。日本では茶道で飲用として用いられるほか、和菓子、洋菓子、料理の素材として広く用いられている。この抹茶と砂糖、クリームなどをコーヒーに混ぜ合わせて作られるのが抹茶ラテである。

 語源は室町時代初期に庶民の間で流行した「街新手(まちあらて) 」と言う 傾奇者の集団ではという学説が有力である(重富 1988)。「街新手(まちあらて) 」の彼らは街に無断でゴザを敷き、庶民たちに無料で茶を振る舞う彼らは時の政府や、茶の湯の有識者たちに風紀を乱すものとして疎まれたものの一部の若者かは支持を得た(重富 1988)。「街新手(まちあらて)」という存在は室町時代を遡り鎌倉幕府の慈円による史論書「愚管抄(1220?)」にも類似した集団が登場しているが承久の乱後の混乱によって、件の情報の記載されたページは大半が焼失している。

 また豊臣秀吉が庶民に茶を普及させるきっかけは「街新手(まちあらて)」に倣ったものであるという学説は有識者の間では有名である。茶を身近な物として広めようとした彼らは後年にも語り継がれ現代のスターバックスに代表される琲店の看板商品「抹茶ラテ」の言葉として生きている。


参考文献
民明書房「あの時の傾奇者〜現代(いま)じゃパイオニア〜」
大阪府埋蔵文化財調査報告書 第184~99集

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