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執筆のチャンスを逃すな!

「先生、これ書いてみる?」

突然上司から、ある雑誌の症例報告の仕事をふられた。放射線科に入って3年目くらいの頃だ。
しかし分野は興味のない『肝・胆・膵領域』。
でもいい経験になるかなぁと思って、「やってみます。」と答えた。

原稿を書くのは実に勉強になる。なぜなら形に残るため、一生懸命調べて書くのだ。色んな雑誌、論文に目を通す。その当時はまだ苦手だったPubMedの検索もやって似たような報告があるか探した。
医中誌で出てくる症例報告は恐ろしく似ている。みんな真似っこして書いているのだ。最初だし、書き方もわからないしで、私も真似っこして書き進める。

一応自分なりに書き終わった。
上司に見せたところ、「いいんじゃない?」

ええー?もっとちゃんと見てよ!これ、初めてなんだし

と思ったが、ゴーサインが出たため、そのまま編集部に送る。

そしてその時初めて知ったのが、校正の人の仕事。

日本語の間違いがないか、細かく見てくれる。仮原稿のレイアウトに細かい字で修正したほうがいい場所を指摘してくれる。それにチェックをして、また送り返す。

そしてしばらくして自分の原稿が載っている雑誌が郵送されてきた。

ちっちゃい症例報告だが、自分の名前が活字で載ってる!嬉しかった!

それから私は幸運にも原稿の仕事を少なからずもらった。
回数を重ねるごとにだんだんこなれてくるものである。

驚いたことに一番丁寧にチェックしてくれたのは、教授だった。赤ペンでごちゃごちゃ書いてあって読むのに苦労したが、ありがたかった。


と、いうわけでもし上の先生が原稿の仕事をふってくれたら

首がもげるほどうなずこう!
そして頑張って書いてみよう!
自分の名前が何かに残ると嬉しいよ!



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