自分がちっぽけに見える話。


私は昔から勉強が嫌いで、好奇心は旺盛で、それでも諦めるのがめちゃクチャ早い。

まあ、そんな人この世の中に沢山いるだろう、と思いながら自分は小説の人物でいう“その他いち“なのか、、、つまらんな。とも思う。


そんなつまらん人生を少しでも変えてくれたのは、知らない世界だった。
小学生の頃、引くほどアニメを見るのにハマっていた。そのうちの一つに、海外を舞台にしたアニメがあった。何となく気になっていたら、そのうちテレビのドキュメンタリー番組でその国が特集されていた。
へ〜本当にそんなにきれいな所があるんだ。と感動し、惹かれていった。


海外に興味を持ちながらも、勉強は引き続き嫌い。そんな私に母がいいアドバイスをくれた。海外に興味があるならまず英語の勉強じゃない?と。めちゃくちゃ当たり前なんだけれど、なぜかその時の私は「そうか!」と閃いてしまった。


ただ、基礎をすっ飛ばして英語を勉強し始めたので今も英語に苦手意識はある。でも、それなりに会話がこなせる程度まで成長した。今までの私と比べてすごいんじゃない?と嬉しかったが、実際に日本の外に出てみれば、遥かに私よりもすごい人ばかりだった。少し自分を恥ずかしいと思った。



オランダに引っ越してきて、オランダ人は本当に英語が流暢な人が多く、さらに違う言語を話せる人も多い。複数言語話せる人が多い。また、個人主義が主流だからなのか、多くの人が自分の立派な武器を持っている。語学や専門知識。環境に対する考えや、政治にも敏感。

年齢を気にする必要はないというけれど、自分の無知がすごく目立つ。
そんな気がしてならなかった。


オランダ語が話せない私。
オランダは英語が流暢な人が多い国と言っても言語はもちろんオランダ語。
公的書類や、アナウンスは全てオランダ語。
別に、英語が通じるんだから分からなければ英語で質問すればいいのに、彼がいると彼に「今なんて言ってた?」と聞いてしまう。
そのほうが楽だしね。


自転車に乗って出かけるにも、たまに自転車道の方向を忘れて知らない人にベルを鳴らされたり。そんなもんだから、常に考えて歩いたりしなければいけない。
近所の小学生の子供は楽しそうに自転車に乗って、友達と遊びに出かける姿が見えるのに対して、私はいつもビクビクしながら動いてた。


なんてちっぽけなんだろう。
自分1人で、生活もできない。仕事も探せない。話せない。馴染めない。
日本で生活していた時は立派とは言えなかったかもしれないけれど、自立していた気がする。今は、彼の支えがあってようやく生きてける。

そんなことで、悔しくて憤りを感じて涙も出てくるけれど、毎度彼には
新しい場所で知らないことばかりなんだから、助けてもらうことも受け入れなきゃダメだよ。って。
そう、私は何かを受け入れるのが苦手。


さっさと慣れて、はい。そうですね。って軽く流せるようにしたい。
小さなことにつまづき過ぎて疲れちゃう。

来年の私は、きっと、そんなことで悩んでたの?て言ってるはず。
3年後の私は、そんなことさえも忘れてるかもしれない。

その成長には努力が伴わなければいけないよね。がんばれ、私。

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