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海外クラファンで大型資金調達をするためには【②事前準備・予算組み編】┃日本クラウドファンディング株式会社

皆さん、こんにちは。
日本クラウドファンディング株式会社、通称「日クラ」代表のうーやんです。自己紹介については、こちらのnoteをご参照ください。

さて、直近は多くのクライアント様のプロジェクト公開準備でバタバタしていましたが、毎週note書くという自分との約束を破るわけにはいかないので、、!

本日は、5回連載の【海外クラファンで大型資金調達をするためには】の第2回目として、【事前準備・予算組み編】について書きたいと思います。
第1回目の【心構え編】はこちらにありますので、ご興味ありましたら是非併せて読んでみてください。

第1回目 【心構え編】
第2回目 【事前準備・予算組み編】
第3回目 【マーケティング編】
第4回目 【よくある落とし穴編】
第5回目 【公開してからが勝負だよ編】

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第2回目は、【事前準備・予算組み編】についてです。

①事前準備

どんなビジネスも、ヒト・モノ・カネと言いますが、海外クラファンにおいても同じ概念で捉えることができます。上記のリソースをいかに効率よく確保・配置できるかが重要になって参ります。
カネについては、予算組みのコーナーで別途説明させて頂きますが、先ずは、ヒト・モノをどのように捉えるべきかについて、説明します。

ヒトについて

海外クラファンに挑戦するにあたって、ヒト=つまり人員体制においては、明確に必須な条件があります。それは、「プロマネができる英語ネイティブのヒト」をプロジェクトリーダーにすることです。
理由は単純明快で、英語を自在に操れないということは、海外のトレンド・消費者動向のリサーチが出来ず、そしてプラットフォーム側が用意している超有用な英語の参考資料集・データアセットを活用できず、そして何よりプラットフォーム担当者や支援者からの貴重な意見を商品開発・プロジェクトに有効に反映できないからです。また、海外クラファンにおいてプロジェクト公開に至るまでの複雑な工程を遅延・抜け漏れなく進行管理できるプロマネとしての素質も非常に重要です。
第1回目でも先述した通りですが、商品をローカライズしないと成功することは非常に難しいですので、そういう意味で海外の文化や商習慣に全く抵抗のないメンバー(=ほぼ英語ネイティブ)をプロジェクトリーダーに任命することは、成功の必須条件と考えます。
プロマネができる英語ネイティブのヒトが1名いれば、あとのクリエイティブ制作や物流手配、広告運用、CS領域の人員については、英語読み書きOKレベルであれば、海外クラファン担当チームとして成り立つと考えます。
例えば、弊社がプロジェクトを進行する際は、必ず英語ネイティブ人員をプロマネにアサインし、同時にアメリカ・イギリス・シンガポール在住のメンバーと連携しながら、現地でサーベイを実施したり、商品サンプルを用いて意識調査したりすることで、最適な訴求方法と価格設定でプロジェクト公開できるような仕組みを提供しています。

モノについて

モノについては、日本は今でもモノづくり大国ですから、技術力と品質については、「最強」の部類に位置すると思います。以下が、弊社調べでの海外クラファンにおける日本のモノづくりの実力です。

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Kickstarterでの成功プロジェクト(n=500・無作為抽出)における、調達金額の平均値を並べたグラフですが、日本産のプロダクトは全体平均の2倍近い調達金額を誇り、商品力については他国を大きくリードしていると言えます
そのため、プロトタイプ・サンプルをいかに早く生産し、海外の消費者へのプレゼン→改善のサイクルを繰り返していけるかが重要となります。
また、留意しなければならない点として、プラットフォームごとの特徴の違いがあります。

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Kickstarterでは、経営理念として「まだ世に出回っていない」革新的な製品を求めています。一度でもインターネットで販売したことのある商品である場合、そもそも公開の審査に通らないことが多いです。反対に、Kickstarterで公開している=完成度の高いクリエイティブな製品、という印象を消費者に与えることもできますので、ハードルが高い分、新製品のデビューの場としては相応しいと考えます。
Indiegogoでも、Kickstarterと同様に革新性を求めています。Kickstarterとの違いとしまして、プロジェクト総数が多いことが挙げられますが、資金調達に成功している商品について共通するのは、強い差別化要素と際立ったクリエイティブレベルがあることです。
弊社では、クライアント様の状況と要望に応じて、KickstarterとIndiegogoのどちらも公開支援させて頂いておりますので、気軽にご相談頂ければと思います。

②予算組み

「海外クラファンに挑戦するにあたって、まとまった予算は必要なのか?」という論点についてお話します。

カネについて

クラファンは、初期投資がかからないのでは?とよく聞かれることがありますが、答えはYesでありNoです
確かに、プラットフォームに出品だけならお金は掛かりませんし、商品が実際に売れ、プラットフォームから入金されてから生産・発送に入れることから、事前に持ち出すお金はないはずです。
しかしながら、海外クラファンでは、上記の「商品が実際に売れる」という状態に、何の施策なしには、なかなかたどり着かないのが実情です。
日々世界中から新規プロジェクトがバンバン立ち上がる中で、まず一目見てもらうことすら、難しかったりするのです。また、そもそも海外の消費者からしてみれば、外国発の届くのかも分からない初見の商品にお金を払うわけですから、よっぽどの魅力を感じてもらわないといけないハードルが存在します。クラファンと言えば「応援購入」ですが、そもそも①応援してくれる消費者を捕まえて、②プレゼンをして、③安心してもらい購入に繋げるという手順を踏まないといけないのです。

よって、海外クラファンを取り組むにあたって必要な初期投資は、上記の①~③を手順を実行するために十分な額、とも言えます。
弊社では、①~③の手順を実施するために、多様な打ち手を用意していますが、今回はいくつかピックアップして紹介いたします。

①応援してくれる消費者を捕まえる

・海外のSNSメディアで広告宣伝する
・海外のインスタグラマー・ユーチューバーに宣伝してもらう
・海外の新聞媒体・オンラインメディアに取材してもらう

②プレゼンをする

・海外の消費者に刺さる商品説明文を用意する
・単品売りとセット売り、早期割引を効率よく使い分ける
・写真や動画を用いて会社と商品の魅力を効果的に説明する
・支援者と双方向の会話を通じて商品開発のヒントを得る

③安心してもらう

・海外の権威あるメディアや人間に取り上げてもらう
・生産コストや物流費、関税を明示して価格設定の根拠を知ってもらう
・生産と配達のタイムラインを可視化して伝える

これらの打ち手で、お金がかかるものとそうでないものがありますが、効果的に組み合わせることで初めて、「応援購入」が実現すると考えます。
次回の【マーケティング編】では、第1回目で紹介しました1,500万円を調達した時計プロジェクトでどんな打ち手をどう組み合わせたか、について実例を踏まえて説明する予定です。

ここまでお読みいただきありがとうございました!!
第3回目 【マーケティング編】も楽しみにして頂けると嬉しいです。

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