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【読んだ本の感想】死刑に至る病

感想文 書いてみるにあたって、
私が読むジャンルを説明する必要があるだろう。

小説が好きです。
漫画は、作画がうまくないと読めません。
内容がファンタジーサクセスストリーは苦手。

少年漫画は、基本読まない。
漫画はずっとりぼん、なかよし、マーガレット。
ずっと買っていた。
そして、いつしか別マだけになり、
そしてコミックを満喫で適当に読むようになっただけ。

小説のほうが何億倍も好き。
世間の嫌なことを違う世界に連れて行ってくれるから。
現実逃避かな。
とにかく、本が無いと、困るので、ドーンと買っては
ゆっくりと読むタイプ。

好きな作家は、限られている。
その人たちはもちろん読む。
そしてそのほかの良さそうな人も読む。
そこで、読みやすさ、流れの自然さで、お気に入りに入るか、
脱落するかが決まる。

今回は

読んだ本は「死刑に至る病」櫛木理宇

初めて読んだ。とにかく私は文字中毒である。
誰もかれも読んでいる、が、

心に響く、内容は、ミステリーである。
恋愛小説は、NO。興味なさすぎ。
不倫系も、苦労篇も上京するべ系、夢を追っても、
仲間で勝つ、スポーツ系も、子どもについて書かれているのも、無理。

というわけで、年取ってきたら、自分の好きなカテゴリがはっきりとわかる様になりました。

ミステリヲタの私は、これを読んで、どこかで読んだ、そして、サイコキラーを不気味に演出しているのです、もうこれは通用しません。古い。

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デンマークの著名な哲学者セーレン・キェルケゴールの代表的著書「死に至る病」に由来しています。原作の冒頭には「絶望とは死にいたる病である」というキェルケゴールの言葉が引用されている

一応ざっくり説明するとキェルケゴールが語る「死に至る病」に当たる「絶望」とは、「自己を見失った状態」「本来の自分から目を逸らした状態」のことと言われています。そして自分の本質を見つめずに「絶望」したままでいると、「精神の死」が訪れてしまうのです。

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と書かれていたので引用しますが、もちろん、絶望は、未来が見えない。
希望もかなわない、という状態で精神を苛まれます。
私はこの状態に3年ぐらい苦しんだのです。

じゃあ、だからといって、人を貶めるか、というと、そんな気持にもなれないのです。
絶望を知った人は、一日中、この先何を夢見て生きていけばいいのか。
と自分でいっぱいになる。
人を殺めるなんて考えられないからです。

この作者は、絶望したことがなく、サイコキラーに憧れているタイプだろう若い方。稚拙な文章です。

で、気に入っていた学生に、悩みを打ち明けて、どうしても調べてほしい、というのです。

もちろん、本気じゃない。彼はどうだっていい。
彼が面会に来てくれれば、というわけです。
書かれてはいませんでしたが、正義のあるふりをするのです。

サイコパスは、異常です。

この本を軽く読んでいる人、へー、その件は冤罪なのだ、と思った人、
いると思います。
そうだったかもしれないけれど、わたしは、彼に来てほしいだけだった、と思う。

絶望して、サイコになり、連続殺人期にはなりません。
サイコは生まれたときからサイコです。

最後は、?のままで終わった記憶がありますが、まだまだ生ぬるいですね。

悪党ならずっと悪党、貫かないとね、
「殺人の門」東野圭吾。今はもう読んでませんが、この本はかなりサイコです。
振り切っています。良心の呵責もない。

是非、皆さんも読んでください。


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