独身評論家の荒川和久さんや作家の橘玲さん、社会学者の吉川徹さんなど独身のライフスタイルがメディアで取り上げられた際に、彼らは「学歴」が未婚化の原因の1つであることを指摘しました。

実際、多くの大卒女性は「結婚相手は大卒であることが条件」と考えている人が多いようです。

サムネの表を見てもお判りのように、大卒同士の夫婦が約9割。
これは驚くべき結果です。

結婚における「学歴均衡仮説」

なぜなら、価値観、社会的背景、そして年収など、学歴には様々な諸要因が絡んでいるからです。

女性の大学進学率が上昇しているのもその証拠です。
そして、近年は女性の学歴に対する関心も高まってきています。

就職、転職、そして収入など各方面で学歴が問われる中、AI時代が急速に発展している今日、夫婦揃って大卒を求める声が高まっているのも納得です。

高収入の一つの要素である、大企業・上場・名門企業への入社は、
「学歴フィルター」の突破が、ほぼ要求されています。
その多くは、「MARCH」「関関同立」以上を優先として、それ未満の大学は大変なハンデを負います。そうなると、大卒という価値も、大学名次第。
まして、非大卒は「論外」で、ブラック企業や、3K職、肉体労働、フリーター、アルバイト、非正規・派遣社員は免れにくくなります。

私自身を含め、友人や親族も同様に大卒女性をパートナーに選び、老後の資金繰りが保障されていることを学歴のおかげと感じている人が多数。

また、一部の有名人も、学歴こそが幸せの秘訣だと考えています。例えば、タレントの福田萌さんは「私たち夫婦が幸せなのは学歴のおかげです」発言。また、これ以外にも、「彼が慶應だったから、これは安心できるって思って結婚したんです。学歴があれば、お笑いがダメになってもツブシがきくじゃないですか」と発言しています。
当然のごとく、これは学歴差別発言とされ、炎上しました。
高学歴の人は、これをごく普通の発言ととらえ、低学歴の人は猛然と怒りを覚えた。もう、そこで、社会は「学歴」で分断されていることが判ります。
※福田萌(横浜国立大学卒)　

今後も、学歴を重視する「大卒限定」の夫婦が増えていくことは大いに予測されている事実であるようです。

なぜ学歴が同じ夫婦が求められているのか？

それは、共通の価値観を持ちやすく、お互いに理解しやすくなり、より良いコミュニケーションが取りやすいからです。

共通の学歴を持つ夫婦は、同じような社会的背景＝バック・グラウンドを持っている場合が多く、共通の関心事があるため、お互いに共感しやすく、意見の食い違いが少なくなります。例えば、大学進学者に多い「海外の留学体験」などがその一つでしょう。こんにちでは、女子大生の多くは英会話や、第3外国語を話せる人も増えてきました。文化的な趣味趣向も大卒と、そうでない人では大きく異なるケースもあります。

「男子総崩れ」大卒女子が、大卒男子を上回る「女性上位」時代へ突入している

2023年の最新情報によると、全大学医学部の合格者率が女子(13.60％)が男子(13.51％)を僅差ですが、抜きました。また、難関大学の一角、上智(女子率61.4)青学(女子率50.5)、立教(女子率55.0)のミッション系3大学(JAL)で、女子の合格数が男子を上回りました。早慶もまた同様で、ほぼ互角に接近、美大・芸大では、女子優位が続き、東大も昭和期の1割から3倍の約3割に。昨年は、東大合格者数で桜蔭(名門女子高)が開成(名門男子校)を破ったことも記憶に新しいです。
多くの大学で女子が男子を抜き去るのも、もはや、時間の問題ではないかとの懸念の声あり。このままでは、未婚化に歯止めが利かなくなるのではないでしょうか。

参考資料　2023年　「大学ランキング」朝日新聞出版

また、夫婦が互いに学歴が高いことで、収入がさらに高くなり、教育水準も高いため、子育てにおいてもより良い教育環境を提供することができます。

しかし、夫婦問題において学歴がすべてではありません。何よりも大切なのはお互いを尊重し、理解し合うことです。学歴が異なる場合でも、お互いに共通する目標や価値観を持つことで、関係を築いていくことができます。

また、学歴が異なる夫婦でも、お互いに尊敬しあい、助け合い、切磋琢磨していくことで、お互いに高め合うことができます。

つまり、夫婦が共通の価値観や目標を持っていることが、婚姻生活において重要であると言えます。学歴が同じであるかどうかよりも、お互いを理解し、尊重し、支え合っていくことが、幸福な夫婦関係を築くために大切なのです。

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