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「男は度胸、コンポはONKYO」明暗を分けたオンキョーとデノン(DENON)

「男は度胸、コンポはONKYO」明暗を分けたオンキョーとデノン。

男は度胸、コンポはオンキョーの流行。西暦何年? 昭和何年? ってか、今どきこんなフレーズ使ってる人いる?昔のCMのキャッチコピーみたいだよね。でも、なんか懐かしい感じもする。オンキョーっていうと、オーディオ機器のブランドだよね。昔はよく耳にしたけど、最近はあまり聞かないなあ。ところで、西暦何年って言われてもピンとこないけど、昭和何年って言われると、なんとなく時代を感じるよね。ところで昭和っていつまでだっけ?

「男は度胸、コンポはオンキョー」というフレーズは、1970年代から1980年代にかけてのオーディオ機器メーカー、オンキヨーのキャッチコピーとして使用されていました。特に、1980年から1983年にかけて、ニッポン放送のラジオ番組「所ジョージの足かけ二日大進撃」のスポンサーとなった際に、このフレーズが使われたCMが流行しました。このフレーズは、男性の勇気や決断力を称える意味合いと、オンキヨーのオーディオ機器の品質の高さをアピールするために作られたものです。オンキヨーはその後、2022年に破産手続きに入るなど、時代の変化とともに事業の変遷を遂げています。

オーディオ業界において、長年にわたり消費者の信頼と支持を集めてきた二つのブランドがあります。それがオンキョーとデノンです。これらの企業は、高品質な音響機器を提供することで知られており、特にハイエンド市場において強い存在感を示しています。

「男は度胸、コンポはオンキョー」というフレーズは、多くの人々にとって馴染み深いものです。これは、オーディオ機器メーカーであるオンキョーのCMで使用されたスローガンであり、そのインパクトは計り知れません。この短い言葉には、オンキョー製品の信頼性と品質への自信が込められており、消費者に強いメッセージを伝えています。

CMが放送されて以来、オンキョーのブランドイメージは大きく向上しました。このスローガンは、単なる商品の宣伝を超えて、男性の勇気と力強さを象徴する言葉としても受け入れられています。それはまた、オーディオ機器におけるオンキョーの地位を確固たるものとし、業界内でのそのリーダーシップを強調しています。

このスローガンの成功は、明確で印象的なメッセージングが消費者の記憶に残りやすいことを示しています。また、ブランドが提供する価値とその製品が持つ特性を効果的に伝えることができれば、広告は大きな影響力を持つことができるという事実も浮き彫りにしています。

結局のところ、「男は度胸、コンポはオンキョー」という言葉は、単なるスローガン以上の意味を持ちます。それはオンキョーが追求する品質への姿勢と、その製品が提供する経験への自信を表しているのです。

ONKYO オンキヨー システムコンポ A-922M LTD、C-722M LTD、T-422M、MD-122M、K-522THM D-202AX LTD 

筆者は、オーディオが好きで、オンキョー、デノン(日本コロムビア)、SONY、SONY子会社のAKAI、テクニクス、ヤマハ、サンスイ、ダイヤトーンなどの、レコードプレイヤー、アンプ、チューナー、カセットデッキ、スピーカー、ナガオカのレコード針。

時代を経て、ビクター、ケンウッド、パナソニック、パイオニアのプライベート(中森明菜CM)のミニコンポなどを次々と秋葉原の石丸電気、オノデン、ラオックス、サトームセンといった老舗。また、ビックカメラ、ヤマダ電機など、家電量販店などで購入していました。中にはナカミチといった通好みのブランド機器をコレクションする人もいましたね。総額数100万。高額ですが、意外と結構皆さん持ってましたね。バブル世代は。。。。

カーコンポ🚙はケンウッドやパイオニアのカロッツェリアが人気でした。
BMW318iには、SONYの10連CDオートチォンジャーが標準装備でした。
カーオーディオと言えば、オレンジ色の看板で有名なオートバックスも常連でしたね。

閑話休題。

オンキョー破産までの経緯について、詳細な分析を行い、その原因を探ることは、ビジネスの世界において重要な教訓を提供します。オンキョーはかつてはオーディオ機器の名門として知られ、高品質な製品で市場に名を馳せました。しかし、デジタル化の波と市場の変化に対応できず、経営破綻に至りました。

まず、オンキョーが直面した最大の課題は、スマートフォンやストリーミングサービスの普及による市場の縮小です。これにより、従来型のオーディオ機器への需要が減少し、オンキョーの主力製品であったホームAV機器の売上が大きく落ち込みました。

次に、オンキョーは事業拡大を図るためにパイオニアのAV機器部門を買収しましたが、この戦略が裏目に出てしまいます。買収後もシナジー効果を生み出すことができず、かえって財務負担を増大させる結果となりました。

さらに、経営戦略の失敗も一因とされています。例えば、売上債権の回収不能見込額が増加し、貸倒引当金を多額計上する必要が生じたことや、投資有価証券の評価損が発生したことなどが挙げられます。

これらの要因が重なり、オンキョーは資金繰りに行き詰まり、最終的には自己破産を申請することとなりました。この経緯から学ぶべき点は多くありますが、特にデジタル変革への適応と事業戦略の見直しの重要性が強調されます。

ビジネスモデルを時代と共に進化させること、そして市場動向を正確に把握し柔軟な対応策を取ること。これらはどの企業も直面する課題であり、オンキョーのケースはその重要性を改めて示しています。

しかし、市場は常に変化しており、企業もそれに適応しなければなりません。最近では、デジタル技術の進化により、オーディオ機器も大きく変わりつつあります。この変化の波に乗り遅れないように、オンキョーとデノンはそれぞれ独自の戦略を展開しています。

オンキョーは、「男は度胸」という言葉を体現するかのように、大胆な技術革新と積極的な市場展開を行ってきました。一方でデノンは、確固たる品質と洗練されたデザインで、じっくりと消費者の心を掴んできました。

オンキョーの同業他社の今は、多くの変化と挑戦に直面しています。スマートフォンの普及による音楽視聴スタイルの変化や、デジタル技術の進化により、オーディオ業界は新たな方向へと進んでいます。オンキョー自体は2022年に自己破産を申請しましたが、その前に開発とマーケティングの部門が分離し、新たな事業として生まれ変わりました。音響機器製造を担っていたオンキヨーホームエンターテイメントは、アメリカの企業に売却され、現在はOEM事業に専念しています。

一方で、オンキョーの競合他社はどうでしょうか。例えば、シャープやパナソニックなどの大手企業は、引き続きオーディオ製品の開発を進めており、特に高品質なサウンドを提供する製品で市場をリードしています。また、新興企業やスタートアップも革新的な技術やサービスを提供し、市場に新たな風を吹き込んでいます。

今後もオンキョーの同業他社は、技術革新や市場ニーズの変化に応じて進化し続けるでしょう。消費者としては、より良い音響体験を求める中で、これらの企業から提供される製品やサービスに注目していく必要があります。

結果として、両社は異なる道を歩むことになりましたが、その中でそれぞれが独自の強みを生かし、市場における明暗を分けています。今後もこの二つのブランドがどのように進化し、消費者の期待に応えていくのか、業界から目が離せません。

男は度胸、コンポはオンキョーの流行した時代背景について考えると、それは単なるスローガン以上の意味を持っていました。このフレーズは、特定の時代の男性のイメージと、高品質なオーディオ機器への期待を反映しています。オンキョーは、その卓越した技術で知られる日本のオーディオブランドであり、多くの人々に愛されてきました。

このスローガンが生まれた時代は、男性が自分の勇気と力強さを示すことが期待されていた時代であり、それはしばしば彼らの社会的地位や成功を測るバロメーターとなっていました。一方で、音楽やオーディオ機器は、生活の質を高めるための手段として重要視されており、特にオンキョーのようなブランドはその象徴とされていました。

このフレーズに込められた意味を現代に照らし合わせて考えると、多様性と包摂性の観点から見直す必要があるかもしれません。今日では、勇気や強さは「性別に関係なく評価されるべき資質」であり、オーディオ機器もまた、単にブランド名ではなく、その性能や利用者にもたらす価値で判断されるべきです。

このスローガンが示す時代背景を振り返りつつ、私たちは現在どのような価値観を持ち、どのような未来を築きたいのかを考える良い機会となります。男性だけでなく、すべての人々が自分自身を表現し、高品質な生活を享受することができる社会。それこそが私たちが目指すべき方向性ではないでしょうか。

文と生成イラスト インサイフル 橘。

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