令和の女子大生👩‍🎓から見たパンクについて。早川レイのブラック🐦‍⬛レイヴン

橘順&フォトン・ダイナミクス(Jun Tachibana Photon Dynamics)✨

2024年1月13日 13:45

ザ・スターリン/ロマンチスト(1983)明治学院大学～港区白金キャンパス

こんにちは。早川レイです。

　わたしは、21世紀生まれなので、このバンドのことは知りませんでした。
姉のケイもサキも知らないと言っていました。

This picture was drawn digitally Jun Tachibana

　パンクはこれまでに聴く機会がなく、周りでそういう人がいないので知識がなかったんです。グリーン・デイとか、モンゴル800やハイ・スタンダードがパンクだと思っていたので、実際に聴いてみると、昭和のパンクは怖いと言うか、ビックリしましたね。　
　でも、女子アイドルでもBiSとかパンクなグループもありますから、ちょっと興味はあります。

　今回、父と友人の橘氏から「これを聴いて当時の日本の空気感を掴んでおいた方が人生経験になるよ」と言われたので、この動画や彼らの音楽を聴いてみたんですね。

「ロマンチスト」。この曲は、パンクロックの名曲だと思います。
歌詞は、社会や人間に対する批判や皮肉が込められていて、とてもインパクトがあります。　

　特に「吐き気がするほどロマンチックだぜ」というフレーズは、印象的で忘れられません。曲調も、激しくてエネルギッシュで、聴いていると自分も反抗したくなります。

　私は、この曲を聴くと、自分の生き方や考え方について考えさせられます。この曲は、ただ音楽として楽しむだけでなく、メッセージを伝えるために作られた曲だと感じます。

　私は、この曲に共感する部分もあるし、反発する部分もあります。でも、それがこの曲の魅力だと思います。この曲は私にとって、刺激的で挑戦的な曲です。

ザ・スターリン　ロマンチスト　
1981年　シングル
B面はLight My Fire。
ザ・ドアーズのカバー

作詞・作曲　遠藤ミチロウ

何でもいいのさ　
壊してしまえば
お前はいつでも　
アナーキスト（無政府主義者）
壊れてゆくのは　
てめえばかり
糠味噌になって　
オポチュニスト（御都合主義者）

吐き気がする程　
ロマンチックだぜ
吐き気がする程　
ロマンチックだぜ

誰でもいいのさ　
手を繋げば
お前はいつでも　
コミュニスト（共産主義者）
ゴキブリみたいに
数だけ増やし
手拍子とり出す　
スターリニスト（スターリン信奉主義者）

吐き気がする程　
ロマンチックだぜ
吐き気がする程　
ロマンチックだぜ

お前は　
主義者！

良心的にと
手を差し伸べて
助けてあげると　
モラリスト（道徳主義者）
しゃしゃり出る程　
顔がない
臭いで犯す　
ヒューマニスト（人道主義者）

吐き気がする程　
ロマンチックだぜ
吐き気がする程　
ロマンチックだぜ

天気のせいだぜ　
笑い出したら
公害無毒の
ナチュラリスト（自然主義者）
夕焼け見ながら　
マスをかく

レコード倫理委員会の検閲により、メジャーアルバム初出では、「マスをかく」は「即席平和」に変更。
マスをかくはマスターベーション(自慰)のマスの意)。

筆者・注釈

天のお告げだ　
ジャパニスト(日本文化崇拝主義者）

吐き気がする程　
ロマンチックだぜ
吐き気がする程　
ロマンチックだぜ

お前は
アナーキスト（無政府主義者）　
ナショナリスト（国粋主義者）
スターリニスト（ソ連共産党のスターリン主義者）　
オポチュニト（日和見主義者）
スタイリスト　（様式主義者）
フォーマリスト（形式主義者）
リベラリスト（自由主義者）
ヒューマニスト（人道主義者）
ソーシャリスト　(社会主義者）
イスト　
イスト　
イスト　
イスト！

吐き気がする程　
ロマンチックだぜ
吐き気がする程　
ロマンチックだぜ
吐き気がする程　
ロマンチックだぜ
吐き気がする程　
ロマンチックだぜ

お前は！

🎤遠藤ミチロウ　ボーカル

ミチロウさんは一度だけ観た。友人らは現役時のザ・スターリンのライブによく行っていた。筆者が観たのは、彼のソロプロジェクトのミチロウ・ゲット・ザ・ヘルプである。四谷駅付近の上智大学ソフィア祭でのこと。他メンバーにはザ・ルースターズの下山淳。初代ドラマーの乾純。カセット・アルバム「ベトナム伝説」においてギターを弾いていた明治大学在学中のジ・ウィラードの帯賀淳(JUN　BREED)と、ミチロウは「じゅん」という名前に縁が深い。
上智大学のこのライブのものすごさは、これまでのパンクのライブの中で群を抜く異常な熱狂振りであった。

（橘順・談）

🎸杉山シンタロウ　ベース

本名・杉山晋太郎。
杉山晋太郎（1960年 3月20日 - 1996年4月24日）
初代ベース（1980年8月 - 1983年12月）
1960年、福岡市博多区生まれ。ステージ上では他のメンバー同様攻撃的なルックスで演奏していたが、普段は温厚な青年。元々は乾と同じく美大生だった。
加入前は楽器を演奏した経験が全く無かったが、スターリン加入のためにミチロウや金子あつしと2ヶ月ほどベースを練習した。
1983年、遠藤に「お互い、顔見飽きちゃったね」と言ってスターリンを脱退。脱退後は泥の川、吉野大作＆プロスティテュートや、赤色人形館、非常階段（在籍時にソロアルバム「Newton's Oblige」をアルケミーレコードから発表。メンバーのユカと結婚していたがのち離婚）、ソロ活動等を経て、音楽業界から引退。日本アルプス近く（八ヶ岳）の山小屋の経営を始める。
1995年、ザ・スターリン解散10周年イベントへの出演をミチロウが誘ったところ、「オレもうできないよ。こんなに太っちゃったし。今はただの山小屋の住人だ」と出演を断った。この頃既にアルコールへの依存はかなりのものだったという。
1996年4月24日午前9時、泥酔状態で緑状の液体を嘔吐し自宅前に倒れているところを、呑み友達でも有った隣人の妻に発見される。隣人夫妻に連れられ河北病院を受診、即時入院措置が取られ治療を続けたが、同日夕刻死亡。(享年36)。
都内在住の親戚が実家に連絡し、前妻も訪れるなか通夜・葬儀が執り行われた。離婚後、独り生活中の過度なアルコール摂取から「自殺願望があった」という噂も一部ではあったが、当日の朝友人に抱き起こされた際、握りしめた保険証をかざし「河北行こう」と言ったこと、また詳細な活動目的を持って山（山小屋の意）行きを希望していたことから否定されている。
柴田亜美の漫画作品の「南国少年パプワくん」、「自由人HERO」などに登場するキャラクター・シンタローの名前の由来でもある。

Wikipediaより

　筆者は、シンタロウ氏と、1983年7月に、PILの初来日に、中野サンプラザ公演で会場前で会っている。彼の女子大生の取り巻きらとダベってビールを飲みながら音楽の話をした。当時の筆者は18歳の大学1年生であった。
　アンチ・ミチロウの横山サケビのバンド「ギズム」のライブにミチロウと訪れたが、ギズムの親衛隊に発見されて、ミチロウは逃げ切ったが、シンタロウは捕まってボコボコにされたという都市伝説がある。真相は不明。

（橘順・談）

🎸藤岡良次雄　ギター

（ふじおかりょうじお）
3代目ギター（1983年3月 - 6月）
名古屋でthe 原爆オナニーズを結成して活動していたが、初めてのライブで遠藤にスカウトされる。
自身の参加条件としてthe 原爆オナニーズに引き抜いてきたばかりだった中村達也を共に参加させることを遠藤に承認させ、ザ・スターリンに加入、上京する。
しかし数か月で中村と共に脱退した（本人曰く「突然の解散」）。脱退後は中村達也らとTHE GODを結成。

Wikipediaより

彼は、スタジオで、シンタロウを初めて見たときに「あまりにかっこいいイケメンだったので、思わず勃起した」と語っている。

🥁中村達也　ドラムス

4代目ドラムス（1983年3月 - 6月）
1982年にバンド「オキシドール」を結成するが1年で解散。地元の名古屋では腕の経つドラマーとして知られており、当時the 原爆オナニーズで活動していた藤岡良次雄に引き抜かれる。その後すぐに遠藤にスカウトされた良次雄の推薦により、ツアー中のドラマーとして加入。当時高校生だった彼はスターリンのオーディションを受けるために髪型をモヒカンにして挑んだ。しかし、後に学校で先生にこっ酷く叱られることになる。
脱退後はthe 原爆オナニーズ、THE STAR CLUB、BLANKEY JET CITY、THE GOD、MASTURBATION、ROAD WARRIORS、フリクション等で活動。

Wikipediaより

　筆者と同年であり、彼は高校生のころから「ヤング・センス」などの音楽誌で既に有名なドラマーだった。そのときに注目されていた人には広島の「はまちバンド」の吉川晃司がいた。当初の名前は「SMタツヤ」と名乗っていて、顔面に蝶のメイクを施したパンクのアイドル・ドラマー。
　彼を観たのは法政大学学会会館の東京バトルデイズで、マスターベーションのドラマー。ボーカル・ギターの卑龍とともに異彩を放った存在で、その後にブランキーで「いかすバンド天国」というオーディション番組に出たときには正直ビックリしましたねぇ・・・　この人はミチロウがソロになっても懇意にしていて、Touch meというユニットを組んでいた。
ザ・スター・クラブのヒカゲと仲が悪く、悪口を言ったため、雑誌「DOLL」で謝罪した。

（橘順・談）