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断捨離により生まれるもの


先月、二人の息子が家を出たことを機にかつて経験がないほどの断捨離を行った。
ネイタル5室蟹座火星とトランジット火星が合となり、家の中での取り組みに火がつくと時間を忘れて断捨離を行うゴールデンウイークとなった。

20代の頃は、今のようなSNSはなく、私は手書きで生活日記という形で数年間、毎月レターを発行して郵送していた。
今から思うと承認欲求そのもので、穴に入りたくなる気分になるが、いかにも3室太陽牡牛座、5室蟹座火星、金星と日常の暮らしで気がついたことを情報発信していた。
その通信の手書きの原紙をバインダーに保存し、長年、捨てられないままになっていた。捨てられなかったという心理の奥には、この承認欲求する状態に愛着していた要素もあるのではと改めて気がつかされた。

同様に50代過ぎに自分の身の程を越えた仕事での立場となり、月乙女ながら眩暈等の自律神経の調子を崩しながら何とか潜り抜けてきた。その際は日常の思いや出来事を俳句という形式で表現することで現実を俯瞰して観ることができ、何とかバランスを保つことができたように思う。
その際の俳句仲間と一緒に自費出版した合同句集(エッセイと俳句)は私においてはとても大きな軌跡として受け止めており、それらの俳句関連の資料などもなかなか処分できないままになっていた。

20代の生活日記、50代からの俳句関連資料もそれぞれ、その時期の私の拠り所になっていたことは間違いではないが、この3年間一度も開いたこともなく、今回、思い切って処分した。

書籍も同様で、引越の度にかなりの量を処分し、最近はできるだけ図書館で借りて、購入するのは必要最小限にしてきたが、やはり増え続け書庫から溢れ出してきたため、同様に3年間、1度も開いていない本は思い切って処分することにした。

また、洋服も以前に比べるとスーツを着ることが減ってきたので、昨年、一度も着ていないジャケットやスーツとズボンも思い切って処分した。

よく断捨離で言われることであるが、今回、思い切って断捨離したことにより気持ちがとても軽くなった。
やはり過去への囚われは意識するしないに関わらずあるかと思うので、思い切ってやってよかったと感じた。

断捨離によって家の中に空間が生まれたことで、まさにその空間に新しく生まれてくるものがあるように感じた。

納屋も整理して2年前に、収穫して干しておいたどくだみの葉の袋も見つかったのでさっそくどくだみ茶にして飲んだが、どくだみのくせが抜けてとても美味しく飲めた。(2年間も置いてしまってドクダミの成分が抜けてしまったのかもしれないが)

また、昨年、知人から教えてもらったスーパー微生物農法という本。読んでその瞬間に納得はしたものの、その後実践しないままであったが、今回、この本を開き、改めてこの本で紹介されている培養液(ヨーグルト、砂糖、酵母、納豆で発酵させて使用する)を作製してみた。
今年から借りている畑の半分を使うと決めて、主に芋と豆が中心であるが、テーマはビーツと決めた。ビーツも発芽してくれたのでこの培養液も追肥として活用したいと思う。

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家内の知人から以前に息子にといただいた目がちらつかない蛍光スタンドも息子は使わず置かれたままになっていた。
今回、1つ1つ必要か否か見極めていく中で、このスタンドは極めて優れたものであることがわかり、私自身がすぐに使用することにした。日常に目にしているようで、このようなことにならないと大切さに気がつかないというのは何ともお恥ずかしい話だが。

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蟹座火星に火がついたように断捨離に燃えてしまったが、おかげで、それまで日常の中で存在していたにも関わらず、その大切さに気がつかなかったことに気がつかされた。

ネイタルと天体の火星が合で怪我にも気をつけないと思っていた矢先に、ちょっとした身体の使い方がおかしかったのか、軽いギックリ腰になってしまった。
靴下や着替えにやや苦労してしまうが、これもまた、日常の腰の使い方がおかしかったということに気づく出来事だと受け止めている。


断捨離に時を忘れて春の雷


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