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穏やかな年明け

大晦日の夜に長女を迎えに行き、半年ぶりに家族五人が揃った。
一昨年は眩暈と吐き気に昨年の正月は激しい痒みで苦しんだが、今年は久しぶりに穏やかな年明けとなった。




元旦にお雑煮とおせちを食べた後は、恒例となったプレゼント交換会。
じゃんけんで選ぶ順番を決めるのだが、最後に選ぶ人は自分以外の4人が選んだものから選べるという趣向で、最後までどうなるかわからない。
私は二番目で、長男のプレゼントを選び、最後まで他の家族にわたることがなかった。
梟と月の刺繍が入った素敵な織りのブックカバー。
梟はギリシャ神話にも登場する知恵の象徴であり、さらに月の刺繍も入れられているので、ホロスコープの本のカバーにさっそく使用させていただいた。
3室牡牛座太陽、水星がいる私においては、この肌触りと色合い、デザインの美しさにとても豊かな気持ちになった。


私が用意したのはnoteでもフォローしている方が開発されたオーガニックの洗顔液と化粧液のセットで、長女の手元に渡った。
香りがとても繊細で品が良く、料理人として日々、厨房に立つ長女においても気軽に使えそうである。

自然派コスメができるまで(12)「いまここで限界を超えろ」|白木海月@Shield72°公式note|note

注目の次男の箱は最後は家内の手元に渡った。カエルの小さなぬいぐるみや蟹や犬のフィギュア数点。カエルのぬいぐるみは家内の携帯に付けられた。

お正月は私の実家に家内と長女を連れて帰省した。
私が昨年、一昨年と調子を崩していたことなどで長女は実に3年ぶりに私の両親と会い、二人とも大喜びであった。

私の実家のお雑煮は基本は小豆雑煮である。塩を効かせて甘すぎない味は母の味として私の中に在る。米寿を過ぎた母は、昨年、突然の怪我で入院して頭部手術したが、その後は何ら後遺症もなく、元気に暮らしている。今年は例年になくおせち料理を沢山、作ってくれていた。
そして珍しく父が私に七十二候の大判のカレンダーを用意してくれていた。
ちょうど、今年の家族のスケジュールを記載するカレンダーを求める予定であったので、とても不思議な感じがした。


実家から帰った夜は、次男が日頃のこなもんやの腕を奮ってたこ焼きを沢山焼いてくれた。頭にはハチマキをして、威勢のいい屋台の兄ちゃんに変身して我が家にたこ焼き屋が誕生し、100個以上焼いてくれた。
使う材料も地粉に契約農家さんの卵、明石の蛸で、家族皆、大満足の出来栄えであった。


翌日は、家内の兄弟との新年会。
長女が準備したのは「エビレタス」
台湾の点心をベースにしたもので、一緒に仕事をしているマスターの料理から長女なりにアレンジしたようだ。
エビにナッツ、餃子の皮を揚げたもの、etcをレタスに巻いて食べるというシンプルな料理であるが、その食感と味の意外性に皆、驚かされた。
俳句でも写真でも、読んだり見たりした際に予定調和で終わるのではなく、何か予想しない新しさを感じる表現が大切と感じていたので、この料理の意外性に触れ、改めて表現においては予定調和的に終わらないことの大切さを感じさせられた。
縁故も何もない街に飛び込んで2年。ようやくエプロン姿が様になってきた感じがした。


エビレタス



新年会の会場に行く途中に立ち寄った白髭神社。
御降(おさがり:元日、あるいは三が日に降る雨や雪のこと)に少し濡れながら本殿、奥の磐座等を参拝した。
穏やかな湖面が今年の私の穏やかな年明けを象徴しているような気がした。

白髭神社



淡海は闇に包まれ琴始




※俳句と写真日記を毎日更新中

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