1on1がやりやすくなるフレーム例(実体験)
こんにちは、昨年4月から金融機関のデジタルマーケティング担当になったJUNです!
今回は少し前から話題の1on1に関して、流行りだからやろうぜ、で終わらせないように会社として頑張っている工夫や取り組みについて書いてみたいと思います。
前回の記事はこちら「1on1との向き合い方」
こんな人は気づきがあるかも
1on1をやっているけど実りを感じない(する側・受ける側)
1on1をよりライトに続けていきたい(する側・受ける側)
はじめに
私の会社では1on1を2年前くらいに急にバズワードのように使いだしました。
今では上司も含めて「1on1やろうか?」と会話するくらいには浸透しています。
「1on1は部下のための時間」というメッセージは徹底して発信されており、そこについては誰もが意識している様子です。
ですが、やはり「うまく時間を使えている気がしない」「話すネタがない」との声も耳にします。
そんな中で、最近会社では1on1用のツールが導入されました。
1on1は1対1の対話の時間なのにツールまで必要?と思われるかもしれませんが、結構仕組み(フレーム)が秀逸だと感じたので、今回はこちらを紹介したいと思います。
ツール自体の名称はカスタマイズされており私もわからなかったので掲載できないのですが、フレームはアナログにマネできると思いますので、参考にしてみてください。
1on1について、事例とともに理解されたい方はこちらの書籍がおすすめです。
活用の流れ(フレーム)
ツールの活用方法はいたってシンプルで以下の6つのSTEPを行うだけです。
※STEP1.2.6.は任意です
当事者は事前に上司に向けたアンケートを記入する(任意)
上司は1on1前にアンケート内容を確認する(任意)
当事者は当日十数枚あるカードから話したいテーマと聞き手のスタンスを決定する
テーマ×スタンスに合わせた当事者・上司向けの心構えが表示されるのでお互い一読する
1on1開始!
終了後、当事者は振り返りアンケート(メモ)を記入する(任意)
特徴といいねポイント
一番いいな、と思ったのは記載した一連の流れがツールとしてフレーム化されているところです。
もちろんこうやりたい!と自分なりのスタイルが決まっている方はツールを無理に使う必要はないと思います。
「うまく時間を使えている気がしない」「話すネタがない」ともやもやしている方々にとっては、一旦こうやってみたら?とツールが提示してくれて、流れに沿ってやったら一定の効果を出してくれる、というのはとてもうれしいことだと思います。
ここからは、機能面でいいなと思ったポイントを何個か紹介していきます。
事前アンケート
当事者は事前に上司に向けたアンケートを記入することができます。
アンケートでは、項目に沿って現在の自分の心境(楽しく仕事ができている、悩みがある、ストレスを感じているなど)や緊急度などを記入します。
実際にやってみると、面と向かってその場で伝えるよりも気軽に心境を吐露できるなという印象です。
また、上司も事前にアンケート結果を確認することができます。
上司側も(深刻な相談であった場合)事前に心構えができるので、落ち着いて話が聞けるのではないかと思います。
事前アンケートといった取り組みは、なかなかツールといった仕組みがないとお互いに面倒でやらないのではないでしょうか。
1on1用の多様なテーマカード
こちらはイメージがわくかと思いますが、「業務の進め方」「人間関係」「キャリア」「プライベート」…などの5種類程度のカテゴリとさらにカテゴリ内で細かく分かれたトピックの計十数枚のカードが用意されています。
当事者は事前にカードを見ておくことで、話題に困らずに臨むことができます。
1on1用のスタンスカード
さらに、上司にどういうスタンスで臨んでほしいかのスタンスカードが用意されています。
スタンスカードには「(気持ちを)シェアしたい」「意見が欲しい」「一緒に考えてほしい」といった言葉が書かれています。
1on1をスタートする前に宣言する仕組みのため、「(気持ちを)シェアしたい」つもりで伝えているのに、上司が早とちりして結論を出そうとしてしまう、といった食い違いが生じにくくなります。
こちらのカードはテーマとスタンスの組み合わせごとに心構えが当事者・上司双方に提示されるので、直前に読むことでお互いにマインドセットをすることができるようになっています。
私自身、従来の1on1と比べて段違いにお互いの心構えや時間の有効活用度合いが変わったなと感じています。
終了後のアンケート
終了後、面談者はアンケートに答えることができます。
こちらは上司には見えない仕様なので、自分の気持ちをメモすることができる振り返りノートのような位置づけです。
1on1でどんな話をして、その時にどんな気持ちになったか、上司からはどんなアドバイスがあったかといったことをメモします。
1on1が自分にとってどういう時間になったか、またその時の感情がどうだったかを記録できるので、次回行う際に振り返ることで活用できると感じています。
ただ、1点個人的にもやっとしたのは、人事部が記載内容を見ることができる仕様だという点です。
勝手にみられて気持ちのいいものでないため、できれば「匿名化してみています」などの前提が欲しいところです。
おわりに
途中でも書きましたが、今回の取り組みで一番いいな、と思ったのは一連の流れがツールとしてフレーム化されているところです。
もちろんこうやりたい!と自分なりのスタイルが決まっている方はツールを無理に使う必要はないと思います。
ですが、「うまく時間を使えている気がしない」「話すネタがない」ともやもやしている方々にとっては、一旦こうやってみたら?とツールが提示してくれて、流れに沿ってやったら一定の効果を出してくれる、というのはとてもうれしいことだと思います(再掲)。
1on1以外にも、こういった企業内で創り上げられている人を育てるためのノウハウは実際にはいろいろとあると思います。
私自身も何か見つけて、社内ノウハウの仕組み化に挑戦していきたいと思っています!
皆さんの1on1への気持ちが少しでも前向きになるようなことがあれば幸いです。
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