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LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎との出会い

こんにちは。

”毎日、note書こう!"
なんて、自分には現実味の薄い目標をたてない私、やまじゅんです。

今日は、自己紹介でも書いた、タイトルのLEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎(以下、LSP)との出会い、について、書きたいと思います。

簡単に書こうと思いましたが、思わず、長編になってしまいました!
よろしければ最後までお付き合いください。

LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎との出会い

自己紹介では、「いま、燃えていること」として、LSPを上げました。

いまから翻ること数十年… 高校時代

高校時代好まで遡ると、好きだった科目の一つが物理でした。
高校生の物理なので、古典力学から入り、ボールを投げた軌跡(いわゆる、放物線)を、数式で記述できる、つまりシミュレーションができる、要するに、未来の予測ができる!なんて面白いんだろう!と思ったんです。
(映画「Back to the Future」に憧れてました。)

進路を考える際、親が法律家であり、「同じ土俵で戦えるか!」と、
反抗なのか、逃げなのか、も理系に進んだ一つの要因な気がします。

話がだいぶ、外れました。

社会人①〜ザ・ロジックの世界? コンサルティングファームへ〜

理系の大学・大学院を卒業し、コンサルティングファームへ。
新入社員として入社の際に渡された本は「考える技術・書く技術」(バーバラ・ミント)だったり、何かとロジカルシンキングが重要視されました。

実験系の大学院時代は、体力勝負だぜ、くらいに思っており、
論理的思考とは、はて、と困ったものでした。
(そして今も得意ではありません。。)

続く会社でも経験しましたし、これからも、そしてこの先も、ロジカルであること、人に正しく伝えること、はビジネスで必要な素養のベースと思いますし、揺るぐことはないと思っています。


社会人②〜データの世界へ、でも暖かい(時にアツい)人の情熱〜


時は流れ、縁あってTableau というデータを扱うBI(ビジネス・インテリジェンス)の会社へ。(現在はSalesforce社。)

データ’というと、大学時代の実験データを思い出し(当時はフロッピーディスクやMOだった。)、数字の羅列、血が通っていないもの、と思ってました。
しかし、データ’活用’というと、誰が活用するんでしょ?
人や、人の集まりの組織ですよね。データに対する思いは変わりました。

Tableau は創業者の1人が「トイストーリー」「モンスターズ・インク」など美しいCGでおなじみのピクサー・アニメーション・スタジオの設立メンバーだったこともあり、データを非常に美しく魅せることができるビジュアルが特徴でした。この美しさや、人によって紡がれるストーリーにより、人々の心が動かされ、行動を通じて結果に至ることを、さまざまな場面で見てきました。

Tableauでの体験として、もう一つ繋がるのが、「Help People See and Understand Data」(すべての人が、データを見て、理解することを助ける)をミッションにしていたことです。データから見えることは、物事の一面だ、ということもありますし、お仕事や生活の中でデータの”背景”を理解してデータを使うとのそうでないのとで、結論がまるで違うのです。つまり、組織の一握りがデータを使うのではなく、一人一人が使うんです。
(みんなが、Data Rock Star、なんて言ってました。アメリカっぽいです。)
… この辺りは、語り出すと止まりませんので、またの機会に書きたいと思います。

このような体験の中で、ロジカルであること(いわゆる、”左脳”的思考)と、
共感、感動など感情的・エモーショナルな部分(いわゆる、”右脳”的思考)と、ビジネスの場でどう使われるのだろう
、と考えた時期があります。

ヒントは、愛してやまない内田和成先生の著書「右脳思考」にありました。
(詳しくは、書籍をご購入いただくか、東洋経済さんの記事を参照ください)平たくいうと、人がビジネスの場で揺り動かされて、腹落ちして、行動に移るのには、右脳で共感し、心が震え、自分の中で腹落ちするためにも、他人に説明して動かすためにも、左脳で論理武装し、いざ実行段階では右脳で、熱量・パッションが大切である、という、いわゆる「左脳 -> 右脳 -> 左脳のキャッチボール」だと言うではないですか。


社会人③やっと出会えた、LSP!


そのような衝撃を抱えたまま、現職であるSlalom株式会社へ転職しました。

Slalomでは出身の国も、性別も、出自とする前職の振れ幅もさまざまなバックグラウンドの方がおります。

あるお客様での組織風土をより良くしたい、というお題に、あるDesignをバックグランドに持つ先輩がLEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎を用いたワークショップを提供されました。
お客様のマネージャー陣8名ほどにお集まり頂きましたが、もともと「数年一緒にやってきてるし、今更新しい気づきなんて…」とやや消極的な方も中にはいらっしゃいました。

結果、3時間のワークショップを通じて、参加者個人が考える”未来の組織の姿”や、皆さんが共有する思いとして”どんな組織を目指すか”、そしてその実現のために個々人が”マネージャーとして何ができるか”など、LEGO®︎ という普段の会議で出てこないツールもあり、議論が非常に盛り上がりました。前述の消極的だった方も「マネージャーの皆さんの仕事に対する思いを発見することができた」と大変興奮されていました。

この体験を通じて、自分自身もLSP のファシリテーターとして
トレーニングを受けたい、と思うようになりました。


LSP 超概要

調べてみると、LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎メソッドと教材活用トレーニング、が正式名称であり、NASAGoogle をはじめ世界中で多くの企業が取り入れているグループのためのコミュニケーション・問題解決を促進する方法であることを知りました。

創造的であるべき会議の場が「2割の声の大きなスピーカーにより8割の時間が使われる」ことは勿体無く、「全員が100%の参加ができたらどうなるだろう?」ことからもLSPが成長した背景だようです。

LSPでは、各人の心の奥に隠れた内観を、LEGOを用いて立体化させた作品を作り、目の前に可視化します。各人が作品を通して内観を語り、他のメンバーは作品をさまざまな視点から観察し、物語を聴き、質問を行うプロセスで、各人が自分の内観・他者の内観に気づきます。さらに、お互いの作品を統合するプロセスを踏むことで、お互いの内観を繋ぎ、1つのチームとしての新たな内観や行動指針(Guiding Principle)を抽出します。

通常の研修が、誰かが答えを’教えてくれる’のとは違い
LSPでは参加者一人一人のうちにある考えや経験を表に出し、
質問や自問を通した気づき、形のある言葉として”構成”していくんです。

バックボーンとしてのサイエンス、アート、技術を組み合わせ、
また、LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎自体は入れ物であり、対象とするチームや組織が解きたい”問い”に合わせてワークショップを設計するということも知りました。

バックボーンとなっている、フロー理論、コンストラクショニズムなど、
サイエンスにもしっかり立脚している点、
トップダウンではなく、ボトムアップとの相性の良さ、
計画偏重・Waterfallよりも、アジャイルとの親和性
など、個人的にも好きな価値観と整合していることも気に入りました。
(リーダーシップの話、アジャイルの話もどこかでしましょう。)

以上、LSP超概要でした!
別の機会に、ファシリテータートレーニング自体の話、また、
LSPの内容についても、触れていきたいと思います。


おわりに

”LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎との出会い”を簡単に書こうと思ったら、
自分の半生を綴るような形になってしまいました。

右脳、左脳、右脳のキャッチボールや、
LSPの概要について、表現してみました。

熱しやすく冷めにくい、私としても、
このメソッドは大変面白く、また参加者にも楽しいものだと思います。
今後も熱し続けていきたいと思ってます!

(なお、このメソッドでのチームや組織に対するワークショップもご支援しますので、ご相談ございましたらご連絡ください!)



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