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死にたくなるのって、ほぼ風邪に等しい。

発達障害者の中で、よく聞くのが自殺願望です。

その願望も、不安・心配が大きくなったことに起因してることがほとんどです。

そもそも人はネガティブ(不安・心配に関心が強い)に陥りやすい生き物だということを押さえておく必要があります。

不安・心配を感じやすいのは、普通です。

そうでなければ、我々の祖先は、今日まで生き残っていないからです。
好奇心を全開に肉食動物に近づいていたら食べられています。
先の蓄えをせずに、あるだけお金も食べ物も消費していたら、いざという時に対処できず飢えてしまいます。

不安・心配。それ自体は、事前に準備を促したり、警告をしてくれているだけ。それを味方につけると、後々の人生が豊かになります。

しかし、不安・心配と向き合う必要があります。そこから逃げたくて・考えたくなくて・面倒で、という理由で先送りをすると、余計に不安・心配が増えます。
問題も大きくなることが多いです。

さらに言えば、発達障害の方だと、一般の人に対して不安に思う傾向が強いです。白黒思考(ゼロイチで物事を考えてしまう)に陥りがちなので、極端な行動に出てしまうことが一般の人よりも多く出ることを知っておいてください。

それを理解しておくと、不安・心配が起きても、「また症状が出てきたな。体が疲れているのかな」、「何で不安に感じるのかな」と客観的に自分を見て冷静になれます。

おすすめとしては、不安・心配に感じたら、「何が不安・心配?」と自分に問いかけてみてください。
将来?、お金?、健康?

問題がわかれば、対処法も考えつきます。

そこから、どうなれば良いか(理想)を紙に書き出して、今からできることを実施する。その時から、人生は良い方に向かいます。

そこで自分一人で出来ないとわかれば、他人(専門家を含め)の力を借りるという考えも出て来ます。

私も過去は、どうやったら楽になれるか考えて、一時期は死ぬことばかり考えていました。
精神科医や友人のサポートを受けたり、自分で問題を書き出して行動する中で、改善することが出来ました。

ちなみに、ペンシルバニア大学のボルコヴェックらの研究で、不安と感じた中で起こる確率は、5%程度だそうです。意外と起こりません。

不安・心配を強く感じたら、風邪くらいに思って対応すれば良いと思います。
死ぬほどではないけど、放置すると悪化するので対処することは大切だと思います。
少しの風邪なら、ゆっくり休む。ひどければ、医師(精神科医)にかかって薬をもらう。風邪にかかりにくいようになるにはどうすれば良いか調べて、実践する(健康的な生活を送るなど)。
風邪にかかった時と対処法は似ていませんか?

何か参考になれば、幸いです。

(参考)心配に関して、わかりやすく書かれている本があるので紹介しておきます。

この本は、心配ぐせを直すというより、心配への対処法を書かれています。

「人間は心配するようにできている」という話から始まり、具体的な対処を提示されています。

2003年に書かれた古い本ですが、今でも参考になるので時折読み返しています。
今日見たらKindle(電子書籍)で330円と破格な値段に。
私は過去に、ほぼ定価で買いましたが、価格分の元は取れたので後悔していません。
それだけ良書だと思っています。

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