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「経営コンサルタント」とは?現時点における私なりの定義

2023年5月に13年勤めた会社を退職した。
その後、中小企業診断士資格取得など準備期間を経て、いよいよ経営コンサルタントとして独り立ちしようかと考えている。

ただ、昔から「経営コンサルタント」という職種名を聞いても、なんかふわっとしていてしっくりこないと思っていた。
これまで6社の就業経験の中で、「○○コンサルタント」といった肩書の方とあまり一緒にお仕事をしたことがないからかもしれない。
いわゆる士業(弁護士、司法書士、行政書士、公認会計士、税理士、社会保険労務士など)の方々とは、よくご一緒する機会はあった。
ただ、経営コンサルタントや、中小企業診断士の方とはご一緒したことがなく、どのような仕事をしているのかイメージが湧かなかった。

厚生労働省の日本版O-net(職業情報提供サイト)によると、経営コンサルタントの仕事内容には、「企業に対して、経営戦略、組織・人事戦略、マーケティング、業務改善などを提案し、その実現へ向けてアドバイスや支援をする。」と記載されている。

広辞苑でコンサルタントと引くと、「一定の事柄について相談・助言・指導を行う専門家。」と定義されている。
さらに、経営を広辞苑で引くと、「①力を尽くして物事を営むこと。工夫を凝らして建物などを造ること。」「②あれこれと世話や準備をすること。忙しく奔走すること。」「③継続的・計画的に事業を遂行すること。特に、会社・商業など経済的活動を運営すること。また、そのための組織。」の3つの意味が載っている。
一般的には、恐らく③の意味合いで使われることが多いように思う。
つまり、経営コンサルタントは、「継続的・計画的に事業を遂行するために、相談・助言・指導を行う専門家」ということになる。

この解釈に私の違和感があるのだと思う。
中小企業や小規模事業者が、「相談・助言・指導」を受けるだけで、「継続的・計画的に事業を遂行」できるようになるのだろうか?

20年以上、ずっと現場に近い環境で仕事をしてきた私としては、日本海軍の軍人である山本五十六氏の有名な名言がしっくりくる。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
この冒頭にある「やってみせ」がないのに、人は動くのか?というのが違和感の正体だと思う。

今後、経営コンサルタントとして「やってみせ」ではおこがましいので、「継続的・計画的に事業を遂行するために、”一緒にやりながら” 相談・助言・指導を行う専門家」として、支援ができればと現時点では考えている。


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