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日本語のメンテナンス、してます?〜日本語チェック2000辞典


上手く表現できないのだが、会社で役員クラスまで出世した人は、発言でも文章でも、”言葉の密度が濃い” ように感じる。
なんというか、余計な表現がなく、シンプルできちんと言いたいことが伝わる。
そんなイメージだ。


それほど上昇志向があったり出世を渇望しているわけではないのだが、自分もちょっと表現力を磨こう。
そんなことを思い立ち、目下、語彙力の増強に励んでいる。

知らない単語を丸暗記、では面白くないし使用できるレベルまで到達しないだろうと考え、きちんと解説まで読んで毎日一定の量をこなしている。
すると、いろんな発見があり結構面白い。
これまで、いかに自分が日本語を適当に扱ってきたががよくわかる経験になっている。

いやがうえにも

ずっと「嫌が上にも」だと勘違いしてました・・・
なお一層、さらにますますという意味。
正くは「弥が上にも」で弥は物事がたくさん重なること。
なので、すでにたくさんのに更に→なお一層という意味を表すようです。

おしゃか

物事がダメになることを表す表現。
お釈迦様は亡くなっているからかなと漠然と思っていたところ、語源の1つがめちゃくちゃ複雑でしたw
金属を溶接するときに火が強過ぎて失敗し、「火が強かった」を「四月八日だ」と洒落たもので、この日がお釈迦様の誕生日(花まつり)だったため、オシャカと言い換えたものだそうだ。
なんちゅうハイコンテクストな逆やねん。

黄色い声

若い女性や子供の甲高い声の例え。
中国では用事を「黄童」、子供を「黄口」と言ったが、鳥の雛の嘴が黄色いことから生まれた言葉であろう、とのこと。
確かに、なぜ黄色?と言われるとわからんですよね。

綺羅星の如く

美しい人々や立派な人々が居並んでいる様子。
”キラ星 の ごとく” なのかと勘違いしてました。
綺は綾織の絹、羅は薄衣。綺羅で美しい衣服、美しい衣服をきた人、立派な人という意味で、正確には「綺羅、星の如く」だそう。

清水の舞台から飛び降りる

死ぬほどの覚悟で重大なことを決意・実行すること。
って、実際に清水寺に行ったことがある人はお分かりかと思いますが、地上から舞台までは12m、飛び降りたらほぼ死ぬであろう高さです。
病気を治すため、願いごとの成就を願って高いところから飛び降りる風習があったようです。で清水寺では高さは12mもあるものの、下の土が柔らかいこと、木々が生い茂っているという好条件(?)が重なり、生存率は約8割だったそう。
(2割、お亡くなりになっているのは触れなくて良いのかという気もしますが)

と本書をペラペラ見ているだけでもいろんな発見があり面白いです。
日本語のメンテナンスをしたい方は是非!

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