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第84回応用物理学会秋季学術講演会@熊本に現地参加してみた話

こんにちは、じゅんです。
Hokkaido MotionControl Network (#DoMCN)というHoloLens・VR技術好きの技術者コミュニティの勉強会を運営していて、開発者の知見の交流を促進しています。また、元・物性研究者として、研究機関に所属する若手研究者でxRに興味を持つ人を見つけてはHoloLensを被せに行き、開発者コミュニティへの橋渡しを行う事を続けています。これらを適切に表現する職名が無いので、勝手にScientist/Developer Relations と名乗っています。

 私の所属学会の一つ、応用物理学会の秋の全国大会が9月19~23日の期間で開催されました。今回は熊本県熊本市で行われ、現地開催とオンライン配信のハイブリッドという体制でした。運営・参加者の皆さんお疲れ様でした。参加レポートを例年通り備忘録的に残しておこうと思います。

 26日に札幌に帰ってきて約5日ですが、体調面で特に異常を感じてはいない状況です。しかし最近の変異株の発症の傾向では発症後のウイルス吐出がかなり遅れるとの報告もあり、まだ予断を許さない状況かなと思って自粛気味に過ごしています。

 2021年の秋を最後に、VR空間での交流イベントが途絶えてしまい、高専チャプターの皆さんと少しずつ拡げてきた文化が終わってしまったと感じていたところに、2023年の春学会の時に現地でのVR体験会の公式企画が発生しました。この時は確定申告に追われて参加も出来なかったのですが、秋学会でも同様の体験会企画がアナウンスされ、私の知り合いの中にこの企画をよく知る人もいなかったため、実際に現地に行って聞いてみよう!と思ったのが今回の参加の経緯です。地方開催だったこともリスクコントロールの面で良かったです。

どこにでもいるくまモン


過去の参加記事


オフライン会場の様子

 今回は熊本城ホールと、熊本市民会館・熊本市国際交流会館・TKP熊本カンファレンスセンターの3施設を合わせた計4会場で並行して講演会(最大24セッションくらい)・セミナー・ポスターセッションが行われました。熊本城ホール以外の会場とは500mくらい離れており、私の専門領域のセッションが熊本城ホールに集中していたためほかの3会場には行きませんでした。
 全体的にゆったりした会場の使い方で、(私が参加していたセッションにおいては)満席立ち見などは起きておらず、座っているのも結構快適でした。
 19日から22日までの4日間に熊本城ホール1階で行われたポスターセッション会場では、午前・午後①・午後②みたいな時間割に沿って順次張り替えられる形式になっており、大ホールが常時議論で賑わっていました。
 また、20日から22日までの3日間、VR体験会会場が4階に常設されていました(後述)。見晴らしのよい開けたスペースに2か所の受付机とアンケート机が設置されており、2つの業者さんがそれぞれ設営していました。片方は初心者用のQuest2体験、もう片方はアドバンスドコース(その他全部の機材)のMixed Reality(外界が見えるタイプ)体験と言えそうです。

オンライン配信はconfitのポータルサイトからzoomで接続

 オンライン参加者用には、confitの学会専用サイトが用意されて、ここにログインしてからそれぞれの日のタイムテーブルを開くと、Zoom接続リンクへの導線がそれぞれ貼られており、そこから各セッションに参加することが出来ました。予稿も各講演の演目からすぐに呼び出すことが出来たので便利だったと思います。持っていたiPadが活躍しました。
 今回は3日目に現地会場に行かなかったので、こちらを利用しました。

無くなったもの・復活したもの

・オンライン参加者(非発表者)同士が交流する方法が減った。
 以前の応用物理学会の学会ポータルサイトでは、講演に対してブックマークを付ける事ができ、さらにほかに誰がブクマを付けてるのか分かるようになっていました(なので現地で合流できそうかとかが事前に判った)。また、参加者それぞれでプロフィールを設定して相互にコメントし合うSNS機能もあったと記憶しています。これらが今回は機能縮小されました。
 ブックマークは出来ます。しかし、自分一人がどの講演を記憶したのかを見れる形に変化したので、本番の時間に見忘れる事がないように、との運用に留まりました。ブックマークされた側からはブックマークをした参加者を確認する事が出来るのかは分かりません。
 また、2021年くらいの学会サイトでは足あと機能みたいなものも企業展示者に付加されており、展示者プロフィールを見た履歴が相手側に通知されて後日サイト内ダイレクトメールが来たりして交流できましたがこれも前々回くらいから削除されています。

・コーヒー供給所があった。
 ポスターセッション・企業展示ブースの併設された一角にドリンクコーナーがありました。多分コーヒーだったと思いますが、スタッフの方々が配っていて、飲み物片手に談笑している一団も居ました。春もあったのかもしれませんが、自分は顕微鏡学会も含めてコロナ蔓延後初めてみました。

5日間の過ごし方

 熊本城ホールすぐそばのホテルから徒歩で、直接会場に行けました。講演を聴いたり展示を見て、担当の人たちと交流して夕方になったら宿に戻るという感じで過ごしていました。
 
 私は自分で持ち込んだモバイルルーターを使ってネットに繋いでいました。会場用wi-fiはあったかどうかちょっとわかりません。

文化を乱さない参加方法

 応用物理学会の現地参加自体は2019年ぶりです。顕微鏡学会と違ってだいぶご無沙汰なので服も比較的真面目なものを用意して様子を見ていました(悪目立ちして出禁にはなりたくない)。
 オンライン学会時代に登壇した時の座長の先生に初対面の挨拶をしに行ったり、今回の学会の座長の先生にも挨拶しにいったりなど、現在の文化を知る上で重要そうなアクションはやってきました。
 会場内のルールは確認し、他の参加者・運営に迷惑をかけない態度で過ごしていました。
 もしかしたら2019年の北海道会場での事を憶えてくれてる方が居るかもしれなかったのでHoloLens2を首掛けした状態(電源はOFF)で歩き回っていました。


成果(足跡?)

 初日午前からの教育セッションでは、2020年に自分が学会発表した時の座長の先生への挨拶の際に最近の進展について聞かれたので、当時の全天球映像送受信システムがより使いやすくなってリリースされている事を伝え、その場でTheta Vとスマホでデモしたところ、複数の先生たちが興味を示してくれたので、Quest2も加えてVR環境での視聴も試してもらいました。

 初日午後は設置途中のVR体験会のブースに寄ってみて、担当の方に挨拶をしたついでに世間話などをして、応物学会からの外注で今回の体験会が実施されているらしい事を聴いて来ました。夕方に企業ブースとポスターを一周して終了。

 2日目は朝イチでVR体験会場に行ってきました。1日目のQuest2体験会場の他に"アドバンスドコース"なるブースが増えていて、こちらはオプトロニクスさんのグループが設営していました。PICO4, XREAL, Magic Leap 1, HoloLens 1などが並んでいたので、デバイスに関わる専門的なお話などを聴いていました。来年4月に行われる光学関係の展示イベントOPIEについても教えてもらえました。


 夕方は教育セッションのポスターセッションにて、北見工業大学の酒井先生のグループの発表を見てきました。酒井先生は2021年の超異分野学会で発表しているところを話しかけた事がきっかけで知り合い、その時は光学のホログラム技術で発表していましたが今回はVR・MR・3Dプロジェクタの組み合わせを初等教育に応用するという内容での発表でした。2020年秋に私がVR応用の研究発表をしたのを偶然聴いてくれていたのがもともとの縁のはじまりなので、こういう縁は大事にしていきたいと思っています。

 3日目をメール対応に費やし、4日目は再び現地へ行きました。朝からVR体験会ブースにお邪魔して、21日から体験が始まったMagic Leap 2と、22日から体験が始まったINMO Air 2のデモを試しました。

 この日は応用物理学会の公開シンポジウム企画「メタバースの中核をなす応用物理 ~人とデータをつなぐ多様なインターフェース技術~」が行われており、この講演会場と4階の体験会場を行ったり来たりしながら過ごしていました。2021年までVRで色々試していたのは機能性酸化物研究会でしたが、今回はフォトニクス分科会とインダストリアルチャプターとのことで参加者の顔ぶれがガラッと変わっていたのが印象的でした。

https://meeting.jsap.or.jp/jsapm/wp-content/uploads/2023/06/T7.pdfより転載

 この日、朝からメールをいただいており(経緯は後述)、2021年の時にVR企画の運営側だった秋永先生とお昼過ぎに挨拶(初対面)することが出来ました。現在の近況や将来のプロジェクトなどの情報交換をすることが出来、大変有意義な面会でしたので、熊本まで来てみた意味がありました。
 お話の中で、半導体グリーンファブ研究会という分科会が発足したそうでここへの入会をお誘いされました。Cyber-Physical System(CPS)関連技術での知見を期待されているようですので、私の知り合いのXR開発者にも声をかけてみている途中です(この領域、好きな人結構フォロワーさんに居る気がする)。合同LT会とかできればいいのかな。

 ところで、Quest 2の体験会場がずっと盛況だったのでなかなか近寄れずにいたのですが、そろそろ落ち着いたところを見計らって私も体験させてもらいました。4種類のコンテンツから希望のジャンルを申し込んで、複数人で体験するタイプの運用でした。ほんとにVRやったことない人がその世界を知るためのエンタメ的な導入という感じでした。

 5日目の最終日は関連セッションもポスターも企業展示も無かったこともあり、お昼まで現地会場で仕事をしながら知り合いに遭うかチャレンジをしてみて、特に何もなかったので宿泊地の久留米にもどりました。

 期間中、企業展示ブースでお話してくれた企業の方は以下。
紀伊國屋書店
 オープンアクセスジャーナルのお話を聴かせてもらうとともに、以前から気になっていた #教育と研究の未来 活動について質問してみました。

HiSOL
 基盤のへき開装置のデモを見せてもらいつつ、もしやと思って訊ねてみたら、2019年の応用物理学会の時にお話した方でした。自分の首のデバイスで何となく思い出してもらえたみたいです(当時はHolo1を付けてました)。

ミクロ技術研究所
 ガラス製品の精密加工や強化処理などに強みのある会社さんでした。薄くしたり刻んだりも得意という展示物を見せてもらい、強化の仕組みなども教えてくれました。

SIJテクノロジ
 スーパーインクジェット技術と呼ばれる液滴塗布技術の会社だそうで、極小の3D構造も作れるみたいです。↑の会社と隣同士のブースで出展されており、私とミクロ技術研さんとの会話にいつの間にか加わっていましたw

・伊勢化学工業
 ペロブスカイト量子ドット(PeQDs)の製品群が発色鮮やかでキレイでした。

・テガサイエンス
 モジュール型の多目的真空チャンバーを見せてくれました。学生時代に金蒸着後のガラスチャンバーを夜な夜な磨いていた生活を思い出しました。

光学技研
 結晶と光学素子を作るのが得意な会社さん。CLBO素子がきれいだったのでなんとなく眺めていたら話しかけられました。

日本MA-tek
 ナノテクノロジーに関わる受託分析の会社です。液中TEM観察キットを取り扱っていて、前職時代によく見ていました。最近熊本にも拠点が増えたみたいです。千歳にも出来るといいですね。

他の展示会だと、ブース出展者の方からあまり話しかけてもらえないことが多いのですが、今回の展示会は少し興味を持ってもらえてうれしかったですね。

オフライン参加者の比重が上がって、オンライン参加者が目立たないのは他学会と同じ

 おおむね今回の学会もいろいろな人と議論をしながら楽しく過ごすことが出来ました。参加してみて思った課題点は、6月の顕微鏡学会に参加して思ったことと大体同じ感じでした。

 講演被りで片方しか聞けない問題は、複数同時開催のシンポジウムがかぶってしまった事で感じました。特に今回は、「ハウリング防止のためセミナー会場でのzoom接続はNG」のルールが設けられていたため、裏番組的に聴くこともできなくなりました。。

 オンライン参加者を現地会場から見つけられない問題については、↑に同じくzoom接続がNGのため、同一セッションに遠隔から参加している人が見つけられなかったと思います。

 一方で、100席規模の講演会場に自分の用事が無く、大体30席くらいの聴講が多かったため、スライドの見ずらさは感じませんでした

 学会参加者が数千人いて規模が大きく、そのため新しい人が埋もれがちな場です。うまくコミュニティに入って行けるかどうかは既存メンバーの紹介などがうまく機能するかどうかかなぁという印象を持ちました。

九州エリアのXR開発者コミュニティとの交流も行った

今回の出張のもう一つの目的はXR系の地方コミュニティとの交流です。前回は福岡のみでしたが熊本にも来たのでそれなりに準備をしてきました。

・#AR_Fukuoka 

 17日の札幌-福岡-久留米の旅程の中で少し時間があったので、福岡のエンジニアカフェで合流して、国内未流通のLynx R1を体験させてもらいました。また、24日から再び福岡滞在した時には、zapboxの体験や、発売されたばかりのiPhone15の機能を使ったボリュメトリックビデオアプリの検証のお手伝いなどしてきました。Leap Motion 2 実機も見られました。レア!

・#KumaMCN(Kumamoto MotionControl Network)

 DoMCNの先輩コミュニティであるKumaMCNの皆さんとも結構ご無沙汰でした。コロナ流行前は東京で会えたこともあるのですが、熊本現地でというのは5年前になります。チャンスがあれば大会期間中のどこかで顔見せできればいいなと思っていましたがタイミングが合わなかったので残念でした。熊本城について教えてもらえたので、3日目の夕方に熊本城探索をしました。エンジニアの邪魔をしない事をポリシーにしているので、無理に呼び出すとかはしません。

・#福岡XR部

 福岡2日目の25日、本当はエンジニアカフェに一日いてまた場づくりについて勉強する予定だったのですが休館日だと知り、福岡コミュニティにもおススメスポットを聞くなどしていたら、福岡XR部のながみねさんが公園に誘ってくれて、そこでこないだの公園withARハッカソンでの作品を遊ばせてくれました。昼ご飯を食べて解散しました。
 コミュニティの皆さんにいろいろ案を頂いた結果、福岡市科学館に行ってみたところ、裸眼立体視デバイスやVRを使った科学展示がいろいろ見られてとても満足できました。HCI領域に取り組まれている人は各種センサーを使った作例がたくさんあるので勉強になると思います。

コミュニティ間越境

 今回、こういう企画が一般公開で開催される事が分かっていたので、九州のXRコミュニティそれぞれに告知を共有していっていました。福岡のエンジニアカフェでもお会いしたYOKOさんが会期中に熊本に移動してきてMagic Leap 2を体験していました。翌日のシンポジウムにも来ていましたので、開発者コミュニティからアカデミアコミュニティへの人の移動は起こせていたと思っています。
 応物学会にもXRに関心のある方が増えてきているので、地方各地の開発者コミュニティにも顔を出して情報収集してもらえればいいなと思っています(のでこの記事も多分重要だと思っています)。


前後のコミュニティイベントなど

 出張中にも大小さまざまな開発者イベントが日本各地で行われていて、いくつかは運営で関わったりもしていました。出張の途中で会った人を巻き込んでみるというのも旅の楽しみにしているので、いろいろやっていました。

・9/20 #XRMTG  

 毎月第三水曜日に開催しているXRミーティングを出張中にも運営していました。大阪・東京・神戸・福岡・北海道・信州(長野)の六拠点連携開催で、話題提供者も各地からの応募がありました。なので特に困ったことはありませんでした。
 17日に福岡に寄った際にたまたまお話したもふるねさんという学生さんが元気良かったので、元気ついでに活動の発信するといい事があるかもよと私がたぶらかし、意外にも乗ってきてくれたのでLT登壇してもらえました。運営者としては、ネタ持っていながら一歩が踏み出せない人に低めの段差を提供できると結構うれしいものです。どんどん踏み台にしていってください。次回は10月18日(これも名古屋出張の予定)。アカデミア方面からの登壇希望も私が対応できますので活用してもらいたいです。

 また、沖縄のエンジニアえいとびーとさんも気軽に登壇できるよとお声がけしていた一人なので、今回お話聴かせてもらえてよかったです。

 本当は熊本市内のコワーキングスペースなどでちょっとブースを借りるなどしてXRミーティング熊本会場(北海道)を建てようと思っていたのですが、出発前に私が少し忙しくなってしまい実現しませんでした。
 10月の名古屋出張でそのリベンジをしようと企んでいます。

・9/21-10/8 TGS VR

 応用物理学会と毎年会期がかぶってしまう事で有名な東京ゲームショウですが、今年も完全にかぶりました。本編は9/21-24で終了しましたが、バーチャル会場の体験期間は9/21-10/1となっており、最近10/8まで延長されました。VRに興味ある方は体験するとよいと思います。ハッシュタグは #TGSVR #TGS2023 #TGSVR2023 と若干ブレています。

・9/26 DevRel/Radio (#DevRelJP)

 Developer Relationsコミュニティの毎週のラジオに出張中も投稿しています。事前のお題に沿った投稿をして、主に読み上げてもらうスタイルなので、私が移動中で聴けない時も実質発表が出来ますのでこういう形もアリだと思っています。

・9/27,28 道総研セミナー(#道総研XR)

  #DoMCN イベントや #NT札幌 などで作品を展示してくれているきっポジさんによるAR開発初心者向けのセミナーが行われました。イベントのツイート実況などで外部発信の協力をしていました。


まとめ

 秋の応用物理学会に参加して、XR関連の最近の話題をたくさん取り入れつつ他のコミュニティの最近の知見も織り交ぜて有意義な情報交換をしてきました。運営の皆さんありがとうございました。
 2017年に私が専門領域の”外”に出て(かなり無理して)取り組んだVR活用の研究内容を2020年に(やはり無理して)発表し、それを見ていた方が新たに取り組み始めて2023年に学会発表までやってくれたという一連の結果を見て、ようやく応物コミュニティになにか学術的な貢献を残したなという実感があります。1サイクルが回るまで6年以上かかりましたが、新領域ってそんなものなのかもしれないですね。
 高専チャプターのVR企画時代に学会運営側でサポートしていた秋永先生が私を会場内で探していたらしいと、4日目に知りました。顕微鏡学会でいつもお話をしている九大のスタッフさんが秋永先生に私の行動パターンと見た目を3日目に伝えたらしく、しばらく探してくれていたそうです(そのころ城に居たけど)。現地で無事に挨拶する事ができましたので、ここに至るまでに色々ばらまいておいた点と点が線になりつつある事を感じています。
 10月は名古屋に遊びに行きますので、また楽しい事の種を残せればよいと考えています。

以上です
(23/10/02 初稿公開 8218字 900 min
 23/10/04 追記など 9110字 60 min) 


おまけ

・旅程など
今回の旅では、飛行機代はある程度覚悟していたものの、宿も高いという状況で苦労しました。特に、学会の直前直後の便とホテルが福岡・熊本共にピンポイントで異様に高騰していました。なので、ちょっと前に福岡行きの安い飛行機に乗って九州に入って、新幹線の途中駅の久留米で一泊を行き帰りでそれぞれ挟むことにしました。出張日数が二倍ちかく増えてるのに費用があんまり増えてない不思議な状況になりました。それでも高いけど。

飛行機 42060円
宿 9泊10日 67630円
九州内と札幌-新千歳間の電車・バス賃 8340円
博多→久留米区間の新幹線 1630円
大会参加料 12000円
+食費・おみやげ代 1万円くらい
合計14万円くらいでしょうか(つらい)

・ご飯

・今回のコロナ拡大予防対策
 北海道の第九波がピークアウトするかどうか判断が微妙な時期でしたので、引き続き高速バスで空港に行き、なるべく人混み・換気の悪い所・飲み屋さんにはいかない生活を送りました。新幹線もピーク時を避け、普通電車でたどり着けることが判ってからはそちらをメインの移動手段にする事にして移動中の密状態を避けるなど工夫しました。
 懇親会は不参加でした。学会期間中の飲み会は避け、福岡での対面イベントに迷惑をかけないようにしていました。参加者が一番多いであろう学会3日目は会場に行かず、体調を整える日に充てました。熊本市内のホテルの朝食はビュッフェ形式でしたが、トレイに盛って自部屋に持ち帰って食べても良かったため、この点は非常に助かりました。
 また、9/20から始まった秋のワクチン接種と会期が被っているため会期中には接種できませんでしたが、札幌に帰ってきてすぐ接種し、軽い副反応で済んだため安心しています。

     学会参加中も技術が進歩しておもしろいことになってた。

・4月に福岡出張してエンジニアカフェ視察したときのお話