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関東での活動場所を広げるための東京出張に行ってきた話

この記事は DevRel Advent Calendar 2023 シリーズ2 の23日目の記事です。

こんにちは、じゅんです。
Hokkaido MotionControl Network (#DoMCN)というHoloLens・VR技術好きの技術者コミュニティの勉強会を運営していて、開発者の知見の交流を促進しています。また、元・物性研究者として、研究機関に所属する若手研究者でxRに興味を持つ人を見つけてはHoloLensを被せに行き、開発者コミュニティへの橋渡しを行う事を続けています。これらを適切に表現する職名が無いので、勝手にScientist/Developer Relations と名乗っています。

12/18-22の期間、#XRKaigi と呼ばれるVR・拡張現実分野の大きなカンファレンス・展示会があり、2年ぶりに現地参加してみました。この会に合わせて、2年ぶりとなる東京出張を17-25の期間で行ってきたので、その活動(前後含む)を備忘録的にまとめておこうと思います。

2021年に行った時のまとめは2記事ありましたね。


出張の足取り

12/15 #AR_Fukuoka 忘年会&LT会 2023

 この日は、普段からお世話になっている #AR_Fukuoka の忘年会イベントで、オンラインでのLT会でした。11月の末に @Taka_Yoshinaga さんからお誘いいただき、自分の登壇もしてきました。当日は、福岡イベントだというのに、#XRm鹿児島 のあぶちさん、#CodeforYamaguchi のみゃおんさん、#DoMCN のさってーさんの登壇もあり、地方運営者の集まりといった様相でとても楽しかったです。

12/17 札幌→川崎 & #福岡XR部 忘年会ミートアップ 2023 

https://twitter.com/search?q=%E7%A6%8F%E5%B2%A1XR%E9%83%A8%20until%3A2023-12-19%E3%80%80since%3A2023-12-16&src=typed_query&f=live

 朝から移動を開始し、昼過ぎに羽田空港経由で川崎市の宿に着きました。地元の悪天候に巻き込まれて到着が遅れる事を覚悟していましたが定刻通りに到着し、福岡XR部の忘年会LT会に参加してきました。福岡エンジニアカフェの現地会場とDiscordのチャンネルを結んでの開催で、登壇予約者が2名に減るトラブルもありつつでしたが飛び入りLT者が続々現れて盛り上がっていました。こういうのが地域の地力を表していていいと思いました。
 私はいつもどおり実況面で勝手にお手伝いする方式で気楽に過ごしていました。

12/18 #XRKaigi 開幕 オープニングキーノート

 12/18にXRKaigi本編が始まり、午前中からキーノート、セッションと続いていきました。キーノートは9名のゲストのインタビューをつなぎ合わせる形で行われたようです。私はホテルのロビーで配信を聴いてから18日以降の宿がある竹芝に向かいました。

 途中、公開前のチェックが済んだMagic Leap 2レンタルの時の記事を放流したりしながら、TAVINOSというシンプルなホテルに到着して終了です。

12/19 #DevRelJP Radio投稿 & #Engineers_LT 忘年会参加

 19日はXRKaigiのセッションを聴きながらも、毎週火曜日に生配信されるDevRel/Radioに投稿参加して、直後に竹芝→お台場に移動して、「エンジニアの成長を応援する忘年LT大会」という会に参加してみました。
 今年オープンされたdocomo R&D OPEN LAB ODAIBAの会場を見てみたかったというのと、11月の技書博で「LT秘伝の書」の出版を主導していた @ariaki4dev さんの主催だった事で参加してみる気になり、スッと現地に行ってみました。DevRelJPのオンラインイベントでよく会う @beppu01 さんも急遽参加を決めていたようで、2年ぶりにお会いできました(リアルでは2回目)。
 XR方面での発表者は居ませんでしたが、各方面で元気に活躍されている皆さんのLTを聴いて、道民の参加者さんとも交流できて良かったです。

 会の様子については会場のdocomo R&D OPEN LAB ODAIBAさんがまとめレポートを作っていました。ツイートもたくさん出ていました。

https://twitter.com/search?q=%23Engineers_LT%20since%3A2023-12-18%20until%3A2023-12-28&src=typed_query&f=live


12/20 午前 株式会社金星さん訪問

 今年も活動を支援していただいている金星さんの東京事務所にお邪魔してきました。去年は時勢とタイミングがよろしくなく東京は見送りましたが、秋の倉敷での電子顕微鏡シンポジウムの際に岡山事業所をお邪魔しました。

12/20 午後 NEUU→紀伊國屋書店アカデミック・ラウンジ

 14時からのアポまでの間に西新宿のNEUUさんに一瞬立ち寄って、雰囲気を見てきました。@iwaken71 さんの #withARハッカソン や、Magic Leap Developer Gathering などの会場として使用されたことがあり、広さ感や保有設備などがどのような感じなのかを私も見てきたいと思っていました。施設の入り口を見つけるまでに手間取ってしまい、入場もだいぶ遅れてしまいましたので担当の方(別のお客さんとしゃべっている状態が続いていた)とお話しする間もなく出てきました。余裕をもって行動するのが大事だと反省しました。ドロップインで600円です。

 14時からは紀伊國屋書店新宿本店のアカデミックラウンジの担当者の方とお話ししてきました。紀伊國屋書店「教育と研究の未来」(@Kino_mirai)というアカウントがこのスペースに関するイベントを発信していて、交流会などができる事をここから知っていました。XRの中でもとりわけサイエンスに関係するイベントがここでもできるかどうかを知りたかったので、応用物理学会の時に知り合った紀伊國屋の方に繋いでいただいて詳しくお話を聴かせてもらいました。
 結論としては、現状では対象外という事がわかり、別の場所を探した方が今は早そうという印象でした。

12/20 夕方 XRミーティング(#XRMTG) 運営 

 毎月第三水曜日に開催しているXRミーティングはXRKaigi中であっても関係なく開催しました。大阪&関東(#大阪駆動開発)・神戸(#神戸駆動開発)・福岡(#福岡XR部)・北海道(#DoMCN)・信州(#XR信州)で協力してそれぞれの場所でオンライン・オフライン・ハイブリッドを選択して設置しています。 
 今回は各コミュニティの運営者が東京に集まっていたことから、みんなで臨時の東京現地会場を急遽設置し、そこに集合しての拠点参加もしました。奈良の @takabrz1 さん、福岡の @KzoNag さん、東京の @1ft_seabass さんと私で大門のレンタル会議室に集合しました。

12/21,22 #XRKaigi 体験会パート

 宿の隣の会場にて、展示ブースがオープンしました。一般チケットでの参加なので11時からの開始でした。

・Varjo XR-4
 
このイベントに現地参加した目的の大きな部分を占めていたVarjo社のXR-4です。開幕早々整理券が売り切れ、私が着いたときには手遅れでした。ちょうどセットアップが済んで予約者が来てないタイミングだったため、一瞬被らせてもらうことが出来ました(ただしメガネを外したのでどのくらい映像が鮮明なのかわからない)。

・Lenovo ThinkReality VRX
 Lenovo @yoshipon13 さんと約1年ぶりくらいの再会。ThinkReality A3の体験会開催の際はお世話になりました。今回はビデオパススルー型の新作HMDのVRXを体験。前面の2眼からの映像は歪みも少なく見やすかったです。

・Sony ELF-SR2 
 東京のごんびぃーさんの制作したレーシングコンテンツが裸眼立体視できるブース。#ELFSR2 コンテンツを集めて一斉出展するイベント #ELFSRViSON が2/25に行われるので、そちらも要チェックですよ。


・Looking Glass Go

 最近クラウドファンディングプロジェクトが発表されたLooking Glass Goのプロト2台が東京に来ており(12/30現在4台に増えたらしい)、@Mu_Alexius000 さんが会場に展示しに来ていました。スマホサイズの裸眼立体視ディスプレイで、重量的に首掛けもできそうなアイテムです。

・ZTE nubia Pad 3D & Leia Inc. Lume Pad2 (中身は同じ)
 北海道の @Dmiyamo3 が飛び入り展示するために持ってきていた裸眼立体視タブレットです。背面に2眼カメラもついており、タブレットで録画した2眼ビデオを立体視ですぐ再生できる特徴があります。

・Looking Glass 32インチ
 福岡XR部でおなじみのそいちろさんが、所属会社のブースで体験展示していたコンテンツです。裸眼立体視デバイスLooking Glassの大きいバージョンで様々なアプリを動かしていました。上からボールを降らして同じ種類が接触すると合体してちょっと大きいボールになる某ゲームの3次元バージョンができました。

・OperationVR-EXTRA #OPVR_EX
 大阪のゆうまさん (@kamibata)が運営しているオンライン同人誌即売会プラットフォームです。ログインすると売り場の空間に入ることができます。XRKaigi中は、体験用のイベントを開設してデモ体験できるようにしていたようです。説明用資料は、かつてXRミーティングで登壇してもらった際に作成したパワポ資料を使っていたようです。

・Bigscreen Beyond
 にしかわさんが展示予定だったものがアメリカから間に合わず、すんくぼさんがたまたま持っていた2台を代わりに展示する流れになったものを見てきました。フェイスパッド部分が顔スキャンにもとづくオーダーメイドなので装着感のレビューはできませんが、パッド部の接眼部分の様子を調べる事が出来ました。

・YAMAHA立体音響コンテンツ with Bose Frames Rondo
 YAMAHA sound xR に関連したブースもありました。小田急ロマンスカーの車内から感じる環境を再現するコンテンツでした。ディスプレイにパノラマの映像、サングラス型スピーカーで立体音響を再生する仕組みでした。オーサリングのツールを @arukana0813 さん (#XR信州) の所属する会社が出しているようで、彼にブース対応もしてもらいました。

・アフロメーロ 
 ハシラスさんのロケーションMRコンテンツで、Quest Proを装着してのプレイになります。3,40代の人には電流イライラ棒と言えばたぶん伝わるやつです。

・Studio-RX
 情報通信研究機構(NICT) 未来ICT研究所の井原先生の遠隔実験操作ソリューションです。HoloLens、PC&360°カメラの構成の会議システムのようなものです。UIやエフェクトを呼び出すと、Holo、PC両方で視る事が出来る仕組み(360映像に重畳される)。実験装置を操作するためのUIからなにかアクションをすると、神戸の研究室の機器に実際に命令が送られるようになっています。

・アンカンファレンスセッション(3Dスキャン相談室)
 北海道から参加の @iwamah1 さんがモデレータを務めるブースです。1時間程度、出入り自由の状態になって、参加者からの技術的な質問をみんなでふかぼっていく試みです。誰もいなかったらどうしようみたいな事を言っていましたが普通に盛況でした。すばらしいね。


以上、たくさんのガジェット(道内にないもの)を触って楽しく過ごしました。

私が回り切れていない部分については @ikkouさんのエキスポまとめが良いと思います。

夕方のごんびぃーさんのブース片付けを少し手伝ったあと、北海道コミュニティにゆかりのある5人で海鮮を食べて解散しました。

12/23 ブログ記事を夜中に書いて、キャリーケース屋さんへ行く

 19日の #DevRelJP のラジオに投稿した1年の振り返りの記事を夜に書いて公開しました。自分のコミュニティの外に働きかけ続け、なにか楽しいことを拡散し続けた1年でした。図らずも、地方勢が東京に集結する場になったXRKaigi会場で挨拶をされ続けるという結果が得られたので、1年の活動の答え合わせという意味で関連付けて書いてみました。

 23日は門前仲町で一泊があったため、竹芝からの移動の寄り道をして有楽町の旅行用品店でprotexのキャリーケースを見に行きました。雪道を歩くので大型ホイールの二輪キャリーケースを気に入って使っているのですが、予備としての同型機種がもう売られてないので代替機種を探しています。

12/24 XR BASE produced by NTT QONOQ訪問、見学

 ↑の、みゃおんさん (@blackcatyuma)さんのXR体験可能場所リストを見て、秋葉原駅のXR BASEを見に行くことにしました。駅構内に設置されている店舗内に最近の技術を使ったデモがたくさん稼働しており、スタッフさんにそれぞれを詳しく教えてもらいながら体験してきました。途中で、XRKaigiには来れなかったけど別のライブ観戦に来たDoMCN さってーさんと合流して、コミュニティとして色々イベントなどを開催している事なども織り交ぜながら過ごしました。

・WebAR系

・ハンドインタラクション+ボリュメトリックビデオ

・WebVR系交流プラットフォームDOOR

・HoloLens 2の作業支援システム

見学をした後は解散して、私は川崎、さってーさんは埼玉に向かいました。
夜には川崎駅前で再度合流して現DoMCNメンバーでご飯を食べて終わりました。

12/25 @VoxelKei さんとお茶をしまくる会

 #盛夏音祭 イベントやVRお城ツアーなどでかつて一緒に遊んでいたVoxelKeiさんと4年ぶりにリアルでお会いできましたので、最近の近況の交換やアプリ体験会などをやってきました。カーディーラーのお茶スペースをジャックして遊んできましたが追い出されなくて良かったです。

 28日からオープンになる猿島ワールドのプロジェクトが大詰めで、とても忙しい様子でした。無事開設されて、お披露目配信が行われていました。

・Dimension Provider

・#AR_Fukuoka 点群送受信&通話アプリ

#ProjectSpirare by たるこすさん

XRKaigiについて良かった点と気になる点

 現地でのエキスポブースはとても楽しく、体験しなければ分からないXRデバイスのエッセンスを吸収するには良い場だと感じました。XRMatsuriの時から比べて、私の知らない企業もたくさん出展するようになっていたと思います。
 今年からのクリエイターズスクエアの新設も、個人開発勢のコンテンツ発信の点でとても意義あることだと思いますので支持できます。こういう場があることによって、ビジネス活動まではまだ至ってないけど熱意をもって開発している層の存在を知ることができますし、こういう場への出展を北海道内のエンジニアに勧めることができます。当日まで何が出てくるか分からない側面もありますが、デバイスが急に発表されたときなどにそこで体験する余地などもある(Looking Glass Goなど)という事で、変化の激しいXR領域での柔軟性とか情報の新しさを残す意味もありそうです。
 現状では肩書の特にない私がXRの事業者の人と話すことができる場としては今も健在でしたので、来年の開催時も現地を目指すことでしょう。

 気になる点として、目的として掲げられていた「共有し、繋がり、高め合う」の観点から一部書いてみようと思います。
 まず、18日のキーノートセッションのツイート実況をしていた際に、それぞれのツイートに付けてもらえるいいねなどの反応が驚くほど少なかったです。登壇者はもちろんの事、参加者の皆さんもほとんどハッシュタグツイートに関心がないようだと確認できましたので、18日午後以降のツイート発信を中止して別の活動に割り当てるようになりました。19日の午前も同様に確認して、20日のネットワーキングパーティの参加もやめる事にしました。伏線を作っておいてから縁を作りに行くスタイルなのですが、発信が活かされない感覚がありました。
 システム面で最も残念だったのは学生向けの参加費補助の仕組みの廃止でした。去年はオンラインの参加費の一部や、運が良ければ渡航費が出ていたと記憶していました。今年はそれらが無くなりましたので、北海道からの参加を学生さんたちに強くお勧めして回るという事がしにくくなりました。一方で #IwakenLab がラボメンバー向けの渡航費支援プロジェクトをやっていましたので、そちらに支援しました。
 日程面も地方民には厳しかったです。展示会が21,22日に設定されたため、宿や飛行機の確保はクリスマス日程と重なることになります。去年の日程も21, 22日で、北海道行きの飛行機が大変混みまくるため現地参加を見送った経緯があります。2年連続で同じ日になったことから、今後もこの日程で続いていってしまうのでしょうか。個人的には2021年のXRKaigiの時の11/15-17オンライン、11/25,26オフライン開催の日程が最も準備が出来て新たな縁を作るのに良かったためその辺りにしてほしいなと願っています。北海道からの現地参加者をSNS上で探し続けていましたが、DoMCN展示勢の @Dmiyamo3 さんと旧知の @iwamah1 さん以外見つからず、道民同士の縁を新たに北海道に持ち帰ることは叶いませんでした。
 北海道コミュニティの運営者としては、道内のエンジニアさんを道内外の近しい関連事例に繋いでいくという重要な機能があるのですが、彼らはそれぞれ持ち場を得ていたので、この機能も今回特には役立たなかったですね。
 リアルタイムでの情報発信はあまり共有されず、繋がりにも活かされなかったので、私が個人的に楽しいだけみたいな感じになってしまったなと思いました。


非エンジニアが地方から中央に貢献できるシーンが減っている

 今回のXRKaigiのエキスポ会場では、地方開発者コミュニティの運営者を中心に、私に話しかけてくれる方が増えていましたので、私自身の活動のうち、地方→地方でのコミュニティ応援については一定の効果があったものと考えています。運営の知見を活かしてくれてこちらこそありがとうございます。

 一方で、現状では非エンジニアの枠に居る私が、都内のビジネス系・コミュニティ系開発者からの関心を新たに得ることは難しいと再確認しました。来年の課題はこのあたりに何か活路を見つけていくことになるでしょう。

 普段の私の発信に対するいいね・RTの付き方などから、トピックに対してある程度関心度合いを推定することができています。誰からなのか・どのつぶやきに対してなのかを見ていて、反応してくれた人の地域や属性の傾向も見ていたりします。
 私の機能(地方開発者の技術・地方のキーマン・開催イベントなどを広める)に関して、現在の相関図をざっくり描いてみると下のような感じです。紫線が私からの働きかけで、青線・赤線がその反応です。

・2年前と違って、関東のハードウェアベンダ企業さんからの印象はかなり良くなりました。自分自身が持ち歩いて体験させて回っていることや、レンタルを受けられた時に発信を残していることを好意的に受け取ってもらえているようです。Magic Leap 2をレンタルした際も密にやり取りができました。
・一方で関東のXR開発企業さんとは縁が薄れていっています。向こうではビジネス環境が成熟して、ビギナークラスの私を構っている段階は卒業したのでしょうか。たまにちょっかいをかけてみますがそれが迷惑なのかよい事なのかの反応すら得られません。
・地元(札幌)では別の理由でのコミュニティ離れが起きていて、地域のITイベントなどで出会った企業さんに直近イベントの案内を出しても、乗って来てくれる事は基本的にありません。個別の相談を依頼されることはたまにありますが、発信ベースのエコシステムに組み込まれない以上、時間だけがたくさんかかるのでそういった属性の方々への私の対応優先度は最低レベルです。
・都内中心の開発者コミュニティ(特に #XRおしごとナビ のDiscordサーバ)に種々の活動を共有して、協力の可能性を探って来てはいましたが、具体的なニーズは見いだせていないままです。
・地方開発者コミュニティの運営者には、ミーティング・ハンズオン・ハッカソンを運営者1人からでも成立させる方法を見てもらえているようで、note記事への反応もたくさん頂けています。
・地方開発者コミュニティの参加者側についても、頻繁に地方イベントの実況ツイートをする私の発信をどこかで見てくれているようで、名刺を出すとツイッターアイコンの絵に反応してくれる事が多いです。

 ここ数年の私の活動は、運営者0人→1人 or 1人→2人 or 5人→1人 みたいな状態の開発者コミュニティに一定の活動持続性を付加する事が本質的な内容になっています。このターゲット層に地方XRコミュニティが多く含まれているため、私の存在感が地方界隈でのみ出ている状態になっています。
 2人→5人とかのフェーズは福岡XR部だったりするので、活性度が上がったコミュニティは彼らの体制を参考にするのが良いでしょう。東京は勉強会人口がそもそも桁違いなので、最初から運営5人以上しかも企業主催みたいな状態から始まりがちなので、私のもつ実践ノウハウは最初から不要という事になります(衰退期はお手伝いできるかもですが、東京の場合は爆散させて新規を建てた方が多分はやい)。

 そんなスキルと背景のミスマッチも含めて、関東のXR方面からの需要はどんどん減って行っているなと感じています。

2024年はプチミートアップを来客駆動でやれるはず

 今年の夏は、IoTLT分野やHoloLens開発で活躍されているワンフットシーバス田中正吾さん(@1ft_seabass)を札幌にお迎えして、イベント運営者としての技術営業のようなこともやってみました。
#DevRelJP の活動に協力し続けてきたおかげもあり、会場を瞬間的に確保する能力などが付いてきているので、これは道外の開発者・事業者の人に対する支援力として活かしていこうと思っています。
 今年は来客に対してイベントを公開するといった事はしていませんでしたが、訪問の時期さえ分かっていればお客さんの得意種目に合わせて道内エンジニアや事業者に参加呼びかけなどもしていけそうな気がします。
 10-15名程度の中規模のミートアップを地元開催できると良さそうなので、北海道の地に興味のある方はご連絡いただければと思います。どうしても地元だけではプレイヤーがいない領域の技術の場合は、ハンズオンにするとか、複数拠点の連携イベントにして配信を全国に拡散するとか、いろいろできるはずです。こないだのLunchTime XR #17 (#AR_Fukuoka)はある意味それの練習だったりもします。
 50~100人規模のミートアップはしません。経験上2か月を集客のルート探しに費やしますが、よその地方のミートアップが1か月前とかにアナウンスされたら自分が行けなくなって悔しいからです( ;∀;) 何より運営メンバーも足りていません。

まとめ

 2年ぶりの関東出張をXRKaigiをきっかけにやってみました。楽しい会を運営していただきありがとうございました。目論見が大きく外れてしまった分については行先を変えて別の成果に引き替えたり、あるいは偶然条件が揃って得られた機会については最大限活かせるように工夫してみました。
 関東方面における私のプレゼンスの低下は避けられない事なのはコロナ蔓延で分断された瞬間から分かっていたことなのですが、地方の特性を活かしてやれることを地道にやることにします。
 北海道でお手伝いできる事がありましたら是非ご相談ください。XR技術の面ではほとんどお手伝いできる事はありませんが、技術を広める事については何かしらお役に立つことと思います。もちろん呼んでくれてもよいです。

以上です。
(2023/12/30 初稿 8985文字 600 min
 2023/12/30 体験会詳細追記 10792字 60 min )

おまけ

今回の旅の計画について
 
夏の段階でXRKaigiだけは行こうと決めていたため、ちょうどいい時期に始まったタイムセールで飛行機を確保しました。24日の飛行機は速攻埋まってしまったので25日まで泊まることにしました。
 2年ぶり都内という事で、人流が全く分からない&クリスマス前で平時の混雑状況でもないというリスクを避けるため、羽田から直接竹芝に向かわず、いったん川崎宿泊を行き帰りそれぞれで挟んで混雑を避けるようにしました。18-20の宿泊地は竹芝である必要なかったな…と後で少し後悔しました。
 12/1の時点で12/23の近所の宿は全滅しました。いわまさんが東横INNの空き部屋を教えてくれたのでそこを確保して9450円追加。これが無かったらつくば市に遠征に行くところでした。

 飛行機代 20480円
 宿泊8泊9日 14440円+40600円+9450円
 電車代 6000円くらい
 ホテル飯 5000円くらい
 飲み会 10000円くらい
 お土産 10000円くらい 
でざっくり11万6000円くらいの出費でした。宿は大半を早めに取っていたので安いうちに見つかりましたが、すべてを12月に入ってから決めたらこの1.5倍は行っていたと思います。恐ろしい。渡航前のインフルエンザワクチンもそういえば追加出費になっています。
 Google Mapで経路探索をしたときに通過駅をタップすると各曜日・各時間帯ごとの混み具合が出る事に気づいたので、複数の経路の中からできるだけ混んでない駅を選択しながら目的地に移動することを繰り返しました。帰宅後5日経過して特に発熱などは起きておらず、少し安心している所です。

道中のいろいろ

肉そば(?)おいしかったのでメモ。

---DevRel Advent Calender 2023 ---