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君の住む街が今日も素敵でありますように

こんばんは。
今年もネモフィラを見に行くことなく春が終わりそうです。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。


最近少し考えたこと。
一般に恋が終わること「失恋」と言いますが、恋って本当に失っているんだろうかって思ったり。
僕の場合は愛が終わると書いて「愛終」だったりするのかもって思ったり。
でも、それってきっと哀愁みたいな発音じゃないと思ったり。


いきなりなんだと思ったかもしれませんが、ついに愛が終わったかもしれないです。
いや、愛はまだある。けどちゃんと以前までの愛とは別の愛に変換できました。

ずっと好きだった人からの連絡が途絶えました。
前にもこんなこと書いたけど、あの時よりも心はかなりフラットにあります。
でも、それって彼女のことがどうでもよくなったとか、新年度始まって息もつかないほどの焦燥の日々に思い出すことがなくなったりするわけじゃないです。



今年の初め、あけましておめでとうと今年もよろしくから始まったLINEは1月の終わり、卒論提出前の昼夜逆転生活中に連絡が来なくなりました。
お互いに返信の頻度自体は早くないけどこんなに空くことあまりないな、けど前にもこんなことあったし、あの時も結局返信来たしなと思っていたら2月が終わろうとしていました。
そんな時に昨日まで話していたかのような心地よさの返信が来ました。
舞い上がって返信して、そしてそこで終わりました。今年もよろしくなんて嘘じゃんね。


自分でも不思議なくらい感情が静かでこの10年間好きだったことがまるで幻だったんじゃないかって。
思い出は大切だから、僕が忘れたらこの思い出を大事に抱きかかえてくれる人はいないだろうから忘れたくないけど、それでもついこの間まで素敵だった出来事を思い出せない場所にしまい込んでいました。

「どこを好きだったか教えるときは、もうその恋を片付けるって決めた時だよ。せっかく自分だけが見つけた秘密だったんだから」

『大豆田とわ子と三人の元夫』という作品で出てきた言葉らしいです。
坂本裕二脚本なのにこの作品を見たことないので、いつ誰にどんな場面で使われたのか知らないし、もしかしたらすごくネガティブな気持ちとして出てきた言葉なのか分からないけど、もう僕の中でこの恋は片づけるって決めたから。
だから、もうこの世界で僕しか抱きしめていない秘密を聞いてください。
もしよかったらみんなでこの秘密を抱きしめてあげてください。


彼女の素敵なところなんて本当に星の数ほどあるけど、一番は暖かさだと思います。
きっと夜はまだ少し肌寒いこの季節でもその暖かさが周りを照らしていると思います。
そんな素敵な彼女が僕の知らないところで僕の知らない人と僕の知らない幸せな日々を送ってくれたらな、って、ありきたりすぎますね。


僕が殺虫剤であなたが虫だと思ってたよ。
僕はあなたなしじゃ存在できなかったけど、あなたは僕のせいでいなくなっちゃった。
もっといい例えあるって?
僕もそう思う。


あなたがいなくなったとき、あなたにまつわるものを全部無くそうと思った。思い出を捨てるような柄じゃないけど、どうせ一生縋っていくんだから少しずつ忘れていかないとって思ってたし。
けど、そんなことしたら一番最初に僕がいなくなるところだった。
馬鹿みたいにあなたばっかみたいだったらしいよ。
これは上手くできてるね。


一番最初に忘れるのは声だってよく言うけど、まだ覚えてる気がする。
今でも少しだけ大好きだよ。
けど、もう時間だから。アラーム鳴ってるのにスヌーズにしてばかりでそろそろ起きないと遅刻するから。
次会うときは友達に戻れてるだろうな。
あなたを誘えなかった花火もいつか忘れるだろうから。


あなたの住む街が今日も素敵でありますように。
これしか願えないけど、遠い地で最後まで幸せを願ってるね。
幸せになってね。
またいつか会えますように。



おやすみなさい。

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