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武術に見る極意の世界〜剣道編〜

=普通の正面打ちと二軸正面打ち=


テルアビブ・イスラエル 2017年「草ノ根剣友会」

二軸にすると相手はスキが見えず打ち込めない
その違いを体験

天然芸術〜武術に見る極意の世界〜


感応する力は、全身の力脳だけに偏る現代文明が忘れてしまったもの
見取り稽古から「感応能力=エンパシー」


●「天手 二軸」

これは、イスラエル訪問時に、「草ノ根剣友会」の本田レイさんの剣道場へ指導に参った時のもの。

普通の正面打ちと二軸の正面打ちを体験してもらっている様子です。

同じ速度で打ち込んでも二軸歩み足で打つと相手は動けなくなり、スキがありません。

詳しくはまた説明しますが、どうでしょうか?
二回やっているのですが、違いがわかりますか?

●目ユル

まず、目で追おうとしないで、ゆったりリラックスしてみてください。(目ユルといいます)

焦点を合わそうとせず、全体がレイヤーとしてみえるなかで、捉えるという感じがただしいかもしれません。

これは、舞台人には基本の目使いです。

すると、起こることが、物体よりも、意識の速さを体でとらえるようになります。

兆しをみるのです。

そうすると、まず、物質的思考の司令下で動いている筋肉の動きと

体全体の意識の結果として動かされる肉体と

あきらかな違いで見えてきます。体で感じます。

もちろん前者のほうが力がいるし、瞑想でもいうように、エネルギー意識速度は物質より速いので、ここでいう動きは結果として遅く、そうしているうちに勝敗は決まるでしょう。

●意識は意識を触発芽(触発+発芽)する

では、「意識が先導する動きは早くて、イメージや思考が誘導する筋肉の運動は遅い」。

…それだけで終わりそうなところを

今日はもう一歩踏み込んで、動画を見にかかってください。

実は、その速い意識よりも速く体が、(木刀が)動いているのがみえるでしょうか?

これが、二軸の修練と技術といわれる面白いところ(^^

これには、物質だからというこだわりを捨てる。地球上だからこそ起こりえます。重軸と磁軸の関係があります。

この時、筋肉で固めあげている相手であれば、攻撃された事に気づくこともできないかもしれません。

今、言ってる事は、いつもと逆流かもしれないのですが

すこしだけ説明を・・

ここ映っている体をただ見つめるとき、意識の速度に注目する体が貴方の側にも出来てしまうのです。

このビデオをみている皆さんは、武術家の方は少ないかもしれませんが、場の力に引きずられ、体初心者の方でも簡単に武術家のように意識だけ追う事が出来ちゃったりしてしまいます。

つまり見ているだけで皆さんの体が縄文人のように割体(真ん中が空いてくる)のです。

これが、修練をかけてつくり上げてきた技法※「おこし場」の作り方の、ちょっとした秘密です。

ちなみに鏡奥、髪を束ねているのがレイさんですが

もしかしたら、後ろでついて練習してる生徒さんと比較してみてもらえると二軸と一軸の違いは、わかりやすいかもしれません。

どうです?速度だけの問題ではないでしょ?

あなたにはどうのように見えたでしょうか?

こういう知識だけでなく体感する稽古を武術では

「見取り稽古」といって、実際動く稽古と同じぐらい大切な稽古だとされています。

●現代人の忘れた「見取り稽古」

意識の感じる感応能力(エンパシー)

現代では「見取り稽古」を怠るばかりではなく

理解したものを反復する「稽古」もおろそかにされています。

さらに、最近はスピードの時代の影響もあって

理解できたら終わり、わかったら終わり…というお粗末な理解で、「わかった」という人が多いと思います。

それはわかったのではなく「知ってる」「見たことある」という段階です。

見たことある段階で、それをそれらしく論じていたとしても、決して敵の剣はさばけません…。

つまり、現実には役に立たないのです。

和歌の歌詠み会、弓道の的を射る様、茶席でお抹茶をいただく…

現代人は意味や結果ばかり追って脳内処理ばかりに偏っています。

なんでもそうですが、この空間を味わい意識することを、もっと今の人々は思い出すべきでしょう。

これを「感応能力=エンパシー」といいます。

元あしに「蓄転」し、重力軸と磁軸(意軸)の操作で身体を割る

JUN AMANTO

幼少より武道武術をたしなみ、スタントマンから大道芸人を経てパフォーマーに。
世界を旅するうちに日本人独自の運動特質と環太平洋の古い部族の動きを各地の格闘技、伝統舞踊学び、研究しその共通点を編集、独自の哲学をもとに傾舞(かぶくまい)を創始した。
アートパーフォーマンスとして、単独で古民家の公開改装パフォーマンスを行いカフェ、サロン・ド・アマントを設立。 中崎町を中心に、アートスペース等活動拠点を展開中。

=EART LIFE LABO=

この記事は、JUN AMANTOが代表するSalon de AManToのオンラインサロン EART LIFE LABOだけに投稿されていましたが、一部抜粋で特別公開しました。
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