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2024年2月 読書感想まとめ

怒涛の2月3月が過ぎていき、明日は4月というところで
お尻に火がつき、やっとこさ、2月のまとめをしました。
もう、すごく昔のことで懐かしい。
1月末にエンジン01で市原市へ赴き
そこで堀江さんや和田裕美さんのお話に影響を受け
ご著書を読みました。
林真理子さんの本はそれまでにも読んでいたので変わらずです。

今ごろになって、堀江さんの刑務所での様子を知りました。
そこから、エッセイを読もうと思い読み始め
湊かなえさんや姫野カオルコさんが、関西の方だと知り
親しみが湧きました。

来月からは、あまり本が読めないかも…
悲しいです。

3月のまとめは、なんとか4月中にアップしたいですね。
4月を超えると出来なくなるはずなので。

真贋 (双葉文庫)感想
優しい推理小説という印象だった。優しいとは、簡単ということではなくて、なんか優しい。共通のテーマのように感じられたものは、弟子や後輩に対する思い。自分のもっている知識、技能を継がせたいと思う気持ちはどこの世界でも同じなのだろうと感じた。
読了日:02月01日 著者:今野 敏

境界線感想
東日本大震災で人間の生死を目の当たりにしたことによって、人間の死について深く考えた若者の気持ちが伝わってきた。死ねば人間はゴミとなるというような内容が心に刺さった。魂がある人間と、物質としての人間には大きな違いがあり、生きている人間のために戸籍を有効活用しようという内容は、倫理感なしで考えると合理的であるようにも感じられた。
読了日:02月01日 著者:中山 七里

ダークゾーン 上 (角川文庫)感想
西洋風と和風が混ざり合っている感じで、イメージが難しかった。読んでいるとイメージはどうも西洋風になってしまうけれど、神社とか出てきて、引き戻される。戦いも将棋のように先を読むというのか、手を読むことが必要になり、持ち駒の特性を上手く活かすことが大切だと失敗してからわかるあたり、歯痒い。どんな展開になるのか下巻が楽しみ。
読了日:02月01日 著者:貴志 祐介

ダークゾーン 下 (角川文庫)感想
今まで、将棋と闘いとを同じように感じたことはなかった。しかし、一戦一戦を見ていくと、どこまで読めているのか、ということの重要性が感じられた。先を読むということは、相手の手も含め、数あるパターンを踏まえて予想するということで、詰将棋を考える思考についてもピンとこない私には、到底想像もできないものだった。でも将棋が闘いだということは、よくわかった。
読了日:02月03日 著者:貴志 祐介

やりきる力感想
この本は若い人に読んでもらいたいと思えた。悩んでいる、その時点でもう答えは決まっている…この言葉は私に響いた。状態を人生における最大の無駄だと。量産する、駄作上等、正解も近道もない。他たくさん、高校生、大学生に伝えたいと思う言葉があった。いつも感じるが、堀江さんは本当にまっすぐだと感じる。
読了日:02月03日 著者:堀江貴文

勉強の哲学 来たるべきバカのために感想
本のイメージと違ったが、言語と哲学的な視点が面白かった。私たちが生きている現実は言語というフィルターを通している。また、地に足がついていない浮いた言語をおもちゃのように使う言語偏重、ツッコミ=アイロニー(皮肉)、ボケ=ユーモア。アイロニストは本当に問題にすべきことを考えようと思っている。これは私の奥底にもあると思った。文章をできるだけ無表情に書くことでオリジナリティが出る、これも目から鱗だった。
読了日:02月03日 著者:千葉 雅也

自動調理: シェフドラムで自動調理が91%実現!パターンで作るレシピブック感想
ホットクックでは炒め物がイマイチなので、シェフドラムでのメニューを見て、購入したいと思えた。温度設定があるとのことで炒め物、低温の煮物に使えると思った。今はホットクックを使用しているので、シェフドラムについて知りたく思い読み欲しくなった。最後にあったメーカーに向けた一言もいいなと思った。
読了日:02月03日 著者:米家豊彦

運命はこうして変えなさい 賢女の極意120 (文春文庫 は 3-52)感想
いつ読んでも、いい。また読んでしまった。林真理子さんが気持ちよくぶった斬ってくれる感じ。
読了日:02月04日 著者:林 真理子

婚活中毒 (実業之日本社文庫)感想
結婚することをゴールにしていると、成果を出さないといけないから、究極にはこうなるのかな、と思った。婚活って、こんな感じになるよね。
読了日:02月04日 著者:秋吉 理香子

刑務所なう。感想
堀江さんが刑務所に入った頃は全く興味がなく、この本は読んでいなかったけれど今読んで面白い。そもそも刑務所の中の様子も知らなかったから「へ〜」と新鮮だったし、堀江さんの書き方から、なんだかポイントを取っていくゲームのようにも感じられた。また、詳しくは書かれていなかったが、よく言われる刑務所内の高齢化も端々に出ていて、刑務所の中でもいろんな仕事があるんだなと感じた。
読了日:02月04日 著者:堀江 貴文

君はどこにでも行ける感想
堀江さんの本を最近読んでいる。若者向けにいい本書いてるなぁ、と感じた。世界から見た日本の状況(少し前になるがそうかわっていないだろう)と国内の危機感の無さは、世界に出ている人が一番感じていることで、歯痒く思っているところでもあるんだろうと思った。少し人ごとのように感じてしまうのは、やはり国内にいるからだろうな…。でも、若者にも知っておいてほしいことばかりだった。大学生の息子に読ませたい。
読了日:02月04日 著者:堀江貴文

東京改造計画(NewsPicks Book)感想
全部に賛成なわけではないが、政治家的な、また公務員的な考えではなくて、起業家らしい奇抜で合理的な考え方がとても新鮮だった。成果を求められないという訳ではないが、公約が実行されなくても罰がない世界で、政治をしているというのは、なかなか甘いと思った。そういう視点を政治に入れてほしいな、と思う。
読了日:02月05日 著者:堀江 貴文

堀江貴文のChatGPT大全感想
chat GPTの使い方。面白かった。具体的な本当に具体的なプロンプトの仕方?という言い方があっているのかわからないが、指示をどのように与えているのか、がわかりやすい。そして、笑えた。今日、早速使ってみた。本に書いてあったように、気楽に壁打ちのように、指示してみてどんどん理想に近づいた。
読了日:02月05日 著者:堀江 貴文,荒木 賢二郎

70代で死ぬ人、80代でも元気な人(マガジンハウス新書) (マガジンハウス新書 3)感想
50代の私が読んでどんな気持ちかな、と興味津々で読み始めた。70代と80代では身体のしんどさが違うということがわかった。読んでいるうちに、自分が7.80代のような気持ちになってきた。70代ではもっと動きがゆっくりになり、毎日が大変なんだ…というところが一番心に響いた。好きなことをして、毎日できるだけ動くようにして、元気に生きていきたいと思った。
読了日:02月05日 著者:和田秀樹

心を鍛える感想
藤田さんについてはあまり詳しく知らなかったので、経歴を知ると、なるほどと思えた。麻雀から学んだこと、苦しい時に耐える忍耐力、チャンスが来るまで待つ忍耐力。言い訳をしない。何が起きても自分のせい。堀江さんと内容が対比されているように1冊の本になっていて、それぞれの人生が展開している感じが良かった。
読了日:02月05日 著者:藤田 晋,堀江 貴文

信用2.0 自分と世界を変える「最重要資産」感想
これからは目に見えない資産、無形資産を積み上げていくことが信用となる。これが堀江さんの言う信用2.0。少しずつ変わりつつある世の中ではあるが、まだまだ日本は信用1.0の学歴、肩書き、資格などの有形資産に縛られているところが多いと感じる。時間革命、自分時間を大切にし他人時間を尊重すること。空気を読むのではなく、物事だけをみて自分で判断できるかが信用される基準となる。信用するのはその人が好きだからではない。人そのものを信用するのではなくその人の無形資産を信用する。堀江さんはまっすぐだ。
読了日:02月06日 著者:堀江 貴文

起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男感想
また読んでしまった。途中まで読んで気づいた。最近、堀江さんの本を読んでいるので、江添さんとすごく似ていると感じた。何度読んでも、日本ほど閉鎖的な国はないな、と感じる。それを私も含めてだが、国民は自覚していないところが根深いと思える。
読了日:02月06日 著者:大西 康之

データ思考入門 (講談社現代新書)感想
データの世界で終わってしまう、数字が数字でしかない。この状態は私によくある。データを読み込んで作り手自身が腑に落ちるまでデータを理解することが必要だと。具体的なイメージがわかないデータは可視化が難しい。データと現実を繋げないとダメ。腑に落ちるまでデータを理解できていないとわかった。可視化をすることでデータが生きてくると思えた。
読了日:02月06日 著者:荻原 和樹

銃弾の真実 アベ元首相暗殺の謎と隠された歴史の闇 〈歴史ミステリー小説〉感想
以前にも伊勢谷さんの作品を読んで心がざわめいたことを思い出した。事実は一つだけど、見る立場や方向から全く異なって見えてくると思えた。私は詳しく研究しているわけでないから、真実を判断できないが、小説として読んでいて、心がざわついた。リアルな文書や史実を交えながら展開する形が非常に面白かった。全体を通してドキドキした。
読了日:02月08日 著者:伊勢谷武

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか感想
知らなかった世界が多く、私の中にどうすればいいのかわからない感じだけが残った。官製ワーキングプアもそうだが、最近、失われた30年の話で耳にする、日本の人件費の安さも一因なのかと感じた。この本の話だけを見ると、女性のひとり親は貧困になる率が高いように感じた。2馬力で家を保っている家庭は多いので、納得できるところでもあるが、それにしても衝撃的な話が多かった。
読了日:02月10日 著者:中村 淳彦

刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話 (文春文庫 ほ 20-2)感想
「刑務所なう」が興味深く読めたので「刑務所わず」も読んでみた。わずと言うことで、書けることが多くなり、「なう」の裏話やネタバレ的に読めて面白かった。具体的な様子がわかり、そういう意味だったのかと言う答え合わせのような感覚と、服役者の高齢化の深刻さと、現代の生活であまり感じない冬の寒さについて伝わってきた。「なう」ではわからなかった、刑務所らしさや、献立表や昨日見たテレビで心が踊るあたりは、情報が遮断されている中の楽しみっていう感じ、堀江さんでもそうなんだ…と感じた。少し前の本だけど面白かった。
読了日:02月10日 著者:堀江 貴文

嗤う淑女 (実業之日本社文庫)感想
以前、中山さんの作品を読んでグロいと思ったのは、これだったのかも。私にとって、なかなかのところもあったけど、どんでん返しは変わらず、こちらもなかなか驚いた。
読了日:02月12日 著者:中山 七里

ふたたび嗤う淑女 (実業之日本社文庫)感想
理由のある殺人というよりも、殺人に興ずる犯人の華麗な動きに感服した。人を支配し、お金を取るところから、殺人へ向かわせるよう変化してきている。やっぱり怖い。
読了日:02月12日 著者:中山 七里

嗤う淑女 二人感想
だんだんとエスカレートしていく感じがすごい。なんのために・・・?と言う謎がずっと残っていた。今回、支配する駒がなかなか手強く、こう言う場合は、どうするのだろうか、とちょっとドキドキした。
読了日:02月12日 著者:中山 七里

八月の御所グラウンド感想
京都って歴史があるから、どこか神秘的な雰囲気のある場所だな…とつくづく感じる。戦時中の若者もきっと野球をしたかっただろうな…それが得意だったら尚更、と思えた。生きた時代の背景に残酷さを感じる。胸の詰まるような思いと若者の爽やかさとが合わさり、優しい感じが残った。
読了日:02月12日 著者:万城目 学

あえて、レールから外れる。逆転の仕事論感想
少し前の本。堀江さんはいろんな人と繋がっているんだと言うことと、レールから外れることを恐れない人たちが、いろんな世界にいるんだと思えた。こう言う考え方が少しずつ、サラリーマンに入ってきたり、サラリーマンが一番安心というところに落ち着かない世界になればいいなと思った。
読了日:02月12日 著者:堀江 貴文

吉原手引草 (幻冬舎文庫 ま 13-1)感想
私は時代ものがどうも苦手で…初めて読んだけど、面白かった。どんな話だろうと思いながら読んでいたが、いつの間にか引き込まれていった。全編、問わず語りで後から考えてみると推理小説的な要素があって、すごく新鮮だった。他の作品も読んでみたい。
読了日:02月12日 著者:松井 今朝子

夜離(よが)れ (新潮文庫)感想
久しぶりに乃南さんの作品。なんか女子っぽい感じがいい。久しぶりなので懐かしい感じがする。
読了日:02月13日 著者:乃南 アサ

なぜ、脳は神を創ったのか? (Forest2545Shinsyo 15)感想
久しぶりの苫米地節。歯に衣着せぬ物言いを懐かしく感じた。最近、全く違った視点からの戦時中の本を読んで、それと繋がる部分があり、納得できた。敗者の歴史と勝者の歴史とでは、勝者の歴史しか残らないんだと、非常に納得。私たちは敗者だったんだと改めて感じた。あと、コンフォートゾーンの外、初めて聞いた時には何?って感じだったけど、3年少し経った今、よくわかる。久しぶりに読むと新鮮で刺激的。
読了日:02月13日 著者:苫米地英人

なんでお店が儲からないのかを僕が解決する感想
経営者から見ると、飲食業界はまだまだ伸びしろがあるということだった。素人から見るとピンとこないけれど、そうなんだろう。マニュアルは職人に変わる的な思考や、凝り固まった思い込みなど、Q &Aで答えるあたりは、堀江さんの頭の柔らかさを感じた。と言うか私の頭が固いのかも。
読了日:02月13日 著者:堀江貴文

准教授・高槻彰良の推察9 境界に立つもの (角川文庫)感想
毎回、高槻の生い立ちを知ることができるところが、ちょっといい。高槻に出会って、人生が変わりつつある。境界に立つものとして自分を認識してきているのか。自分への肯定感が上がってきていることを感じて嬉しくなる。
読了日:02月17日 著者:澤村 御影

なぜ、あなたは他人の目が気になるのか? (フォレスト2545新書)感想
こういうタイプは、こういう傾向があるという根本さんの統計学的でいて、自分にも思い当たるようなところが随所にあり本当に興味深い。1冊の本に、みんなが知りたく必要な内容が網羅されている感があった。
読了日:02月17日 著者:根本 裕幸

それでも会社は辞めません (双葉文庫 わ 10-02)感想
和田裕美さんの小説とは珍しいと思った。派遣の人たちの思いやその労働力をどのように活かしていくのか、どの立場であっても、正しいと思えることをしっかりと行っていくことの大切さ。人としてというところを考えさせられた。
読了日:02月19日 著者:和田 裕美

特捜部Q―吊された少女― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 7-9)感想
子どものマルコが知恵を巡らせて逃げているところで、ニアミスが多くすごくドキドキした。特捜部qがどうつながっていくのかが楽しみ。早く助けてもらえばいいのにと思ってしまった。
読了日:02月19日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン,吉田 奈保子

777 トリプルセブン感想
読みはじめて、あぁ、この作品か、と思い出した。なかなか日常にはない殺し屋の世界。そして、その運の悪さ。今回も面白かった。
読了日:02月19日 著者:伊坂 幸太郎

後悔病棟 (小学館文庫 か 46-1)感想
シリーズがあるな…と思って読み始める。なぜか、思っていたよりも心にきた。自分の人生を振り返り後悔していることを考えるあたりが、自分と照らし合わせてしまってか、重く心に響く。私って後悔していると思っていることがあるんだ…と改めて気づく。人っていつか死ぬのだが、それを意識して日々を生きている人がどれくらいいるだろうかと思う。後悔しないように生きたいな、と思う気持ちがさらに強くなった。
読了日:02月20日 著者:垣谷 美雨

希望病棟 (小学館文庫 か 46-2)感想
貧困者の生活方法について考えさせられた。昔はローンなんてなかったので、お金のない家に生まれた人は高卒だった。でも、最近では奨学金という名のローンで高校生の時期にローンを組まされてしまうことに、憤りを感じている。それも、本当に勉強がしたいならまだいいけれど。大学卒業時点で1000万以上の借金があるなんて、本当にどうすればいいのかと思える。児童福祉施設で育った子たちも選択肢を絞らなければならず、本当にこんな世の中に心痛んだ。
読了日:02月20日 著者:垣谷 美雨

じい散歩感想
ほんわかした内容を思い浮かべて読み始めたが、なかなか深い。引きこもりを含めた自立できなかった50代の息子3人との同居の上に、89歳の認知症妻を90歳夫が介護する老々介護の日常。厳しさについては、それほど深刻には触れられていないが、客観的に見て、どう見ても深刻な内容ばかりだった。自分が90歳になった時にどれだけ身体が動くのだろうか、周りのことを気遣えるくらいの気力が残っているだろうか、と考えてしまった。
読了日:02月25日 著者:藤野 千夜

懲役病棟 (小学館文庫 か 46-3)感想
少し前に堀江さんの刑務所の本を何冊か読んでいたので、それとのギャップで小説だな…と思いながら面白かった。女性の受刑者の多くは、利用されたり、暴力を振るわれ続けたような被害者が多いというような言い回しに、実際はどうなのか疑問に思えた。本当にそうだったら、悲しい。
読了日:02月25日 著者:垣谷 美雨

じい散歩 妻の反乱感想
妻の認知症が定着したのちのお話。妻の反乱というネーミングに深い意味を感じた。90歳を超えてなお、感情をしっかりとコントロールできる新平に尊敬の念を持ちながら読み進めた。身体の健康はもちろんのこと、精神的に安定していることや、自分の感情をコントロールできること、若い人たちへの気配りなどができることが、高齢者として煙たがられない条件のように思えた。と言っても、息子たちの自立については、自由に育てるだけでは何かが足りなかったのかもしれない。紅梅、白梅両方が咲く品種「思いのまま」を知れたことはタイムリーだった。
読了日:02月25日 著者:藤野 千夜

フラワード感想
言霊って大切だと思っているので、弔い花の花言葉で故人を送ることいいな、と思えた。私に限れば、お葬式の花は家族も映像として意外と覚えている。そこに花言葉があれば、心に響く人もいるだろうな…。
読了日:02月25日 著者:百舌 涼一

行きつ戻りつ死ぬまで思案中感想
垣谷さんのエッセイ、作家さんもいろいろ感じながら書かれているんだな、と言うのが一番の感想だった。ひとつひとつのことに対してたくさんのことを感じている垣谷さんはとても感受性や共感性の強い人なんだろうな、今でいうHSPのように感じられた。だからこそ、小説でいろんな人の気持ちを書けるんだろうと思えた。私も懲役病棟を読んで女性犯罪者について考えさせられたことを思い出した。全体を通して、その感受性にうんうんと頷けることが多く、なんか辛い気持ちにもなった。でも、その嘘のない感じがすごくいい。
読了日:02月25日 著者:垣谷 美雨

生ききる。 (角川oneテーマ21)感想
梅原さんのお話は大好きなので、寂聴さんとのお話が気になって読んだ。東日本大震災を中心にお二人が語っておられる中に出てきた「無常」と言う言葉の解釈の違い。必ず滅ぶと言う解釈に対して、寂聴さんは、必ず変わらないものはない、悪いことはずっと続かないと言う解釈だったことに、どこか明るい無常を知ることができた。何はともあれ、義兄弟の契りを交わしたお二人の関係がとても羨ましく感じられた。
読了日:02月25日 著者:瀬戸内 寂聴,梅原 猛

忍びの滋賀: いつも京都の日陰で (小学館新書 ひ 5-1)感想
姫野カオルコさんはお若いひとだと思い込んでいた。そして溢れる志賀愛が素晴らしい。読者は作品のイメージを作者に重ねてしまっていた私は、明るいカオルコさんに戸惑ってしまった。そりゃ作家も人間だもんね、と思うと作家という存在がどこか身近に感じられた。
読了日:02月27日 著者:姫野 カオルコ

山猫珈琲 上巻 (双葉文庫)感想
湊さんのエッセイ。淡路島にお住まいとは、全く知らなかった。関西人で子どもの頃、淡路島の親戚のところへ遊びに行っていた身としては親近感がわいた。仰るとおり、告白が映像化されたことでそのイメージがとても強い。山女日記の読み始めも、いつドロドロしたことへと変わっていくのかドキドキしながら読んだ覚えがある。純粋に山に登りたかったという思いがわかり、裏側を知った気分だった。主婦から作家へしかも淡路島在住という普通感に嬉しくなった。
読了日:02月27日 著者:湊 かなえ

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