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2024年1月 読書感想まとめ

1月も読書メーターさまにお世話になりました。
SNSの中で、毎日更新しているのが読書メーターかも知れないです。

年末からハマり始めた「准教授・高槻彰良シリーズ」を読み、「京都くれなゐ荘シリーズ」を読み、今さらながらですが、中山七里さんにハマりました。数年前に、タイトルは忘れましたが中山さんの作品を読んだ時、グロい…と思ってしまってムリ…となっていました。あれは、思い込みでしたね、面白いです。
そして、ジェーン・スーさんと堀井美香さんの作品を続けて読んで、ボットキャストでお話しされている裏側が見えました。
あとは、「君たちはFIRE後どう生きるか」私はFIREを一攫千金的に捉えていたので、そうじゃない人もいると分かって、それはそれはコツコツやる私にとっては衝撃でした。
あとはフランクルの「夜と霧」これは以前から読んでみたかった本。人の心の中の自由は奪えない…アウシュビッツに収容されていた精神科医が書いた内容がとても重かったです。
その他、いろいろあって44冊。お正月あたり、仕事が休みだったのでずっと読んでいたお正月でした。

読書メーターがなかったら、ここまで読んでなかったかも、mと思うことがあります。読書メーターさま、ありがとうございます。

准教授・高槻彰良の推察8 呪いの向こう側 (角川文庫)感想
初めは怖かったけれど、だんだんと人ならざるモノが増えてきて、意外と社会にもいるんだな…と少し慣れてきた感じ。高槻先生の中のもう一人は、敵か味方か、誰なんだろうという謎が深まった。どうなっていくのか楽しみ。
読了日:01月01日 著者:澤村 御影

京都くれなゐ荘奇譚 呪われよと恋は言う (PHP文芸文庫)感想
京都に惹かれて読んでみた。読書メーターに投稿してはいないが、祇園の拝み屋は楽しみで全巻読んでいるが、こういった内容の京都が舞台のラノベがまだあることに少し驚いた。展開が結構早くさっと読めるので読みやすい。
読了日:01月02日 著者:白川 紺子

京都くれなゐ荘奇譚(二) 春に呪えば恋は逝く (PHP文芸文庫)感想
ストーリーも去ることながら、悪霊などに関する京都の歴史背景と現在の最寄駅など詳しく記してくれているので、関西に住むものとしては、とても興味深い。あと、京都弁がいい感じ。自分にかけられた悲しい呪いを知り、これからどうなっていくのか、千年変えられず回り続けている和を断ち切れるのか、楽しみになってきた。
読了日:01月03日 著者:白川 紺子

京都くれなゐ荘奇譚(三) 霧雨に恋は呪う (PHP文芸文庫)感想
千年の呪いは解けるのだろうか。記憶がないと言いながらも、身体の中に残っている記憶も手伝って、主人公たちの繋がりをだんだんと親密になってきている。千年そうであったように、これまでの関係と同じ路を辿っていくのか、どうなっていくのか先が楽しみ。
読了日:01月03日 著者:白川 紺子

54歳スピード婚: 結婚相談所で出会った会社役員男性と20日で婚約!入会してたった1ヶ月で成婚退会!仲人が絶賛したプロフィールを公開!アラフィフの私が美活で変身!衝撃のビフォーアフター!40代後半~50代中年女性も大人の婚活で結婚できる!おひとりさまの私が初婚でラブラブなシニアライフ!男性心理に基づく夫婦関係円満の秘訣も!50代はシニアで一番若い世代!アラフィフ女性のための婚活ノウハウを教えます! ...感想
面白かった。そして、50代で結婚することへのハードルが下がりそうに感じられる本だった。40代の結婚と50代の結婚は違うということを考えたこともなかった。子どもという選択がない中で、また、他の選択肢も20代の頃とは自分の置かれている状況がまったく異なってきていることに気づかせてくれた結婚相談所の方の言葉はやはり重く感じた。そしてなんと言っても、著者の頑張りは素晴らしい。目標があれば人はここまで変わるのかと思える変化に驚かされた。既婚者もボーッと生きていてはいけないと思わされた。
読了日:01月03日 著者:三宅民子,藤見れもん

両利きの経営(増補改訂版)ー「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く感想
結局、幹部の経営手腕が試されるんだな…と思った。幹部になるとどうしてリーダーシップを発揮しなくなるのか。先を見越した変革となると謎めいているとあったが、長年かけて構築してきたアイデンティティや保守的な考えは強敵になり、リーダーが時代をどう読むのかに大きな影響を受けると感じた。戦略的刷新には過去への強いこだわりから従業員を離し、その思いを訴えることの大切さも感じた。刷新には淡々と綺麗ごとで作業を行うのではなく、抱負は短い言葉で感情に訴えかけ、幹部チームがオーナーシップを持って取り組めるものが良いと。
読了日:01月03日 著者:チャールズ・A・オライリー,マイケル・L・タッシュマン

リーダーのための「レジリエンス」入門 (PHPビジネス新書)感想
レジリエンス・リーダーは自己認識力が高く、どん底経験していて、ピープルファーストであると。逆境体験を聞くとその人の強みがわかる。肝の据わった楽観力、持続可能な熱意、聖人君主でない利他性、根拠ある自信、医師の力が支える勇気の5つ。リーダーが挫折する最大の理由はメンタルにあるのでネガティブ感情の気晴らしも大切。エンゲージメント(貢献意欲)の強い人はプライベートではメンタル・ディタッチメントの度合いが高い。仕事への執着心を断ち切っている。損切りが早くなり感情に邪魔された無駄な時間がなくなる。
読了日:01月03日 著者:久世 浩司

追憶の夜想曲 (講談社文庫)感想
被告人の無罪を証明するだけでなく、そして私が思っていた犯人ではなく、私は最後の最後まで犯人にピンと来なかったので、面白かった。裁判が弁論ゲームのように弁護側が有利になったり、検察側が有利になったりラリーのように感じられたのは初めてかも知れない。裁判自体を見たことがないのでわからないが、本当の裁判も自分の中で心象をポイントのように感じているんだろうかと思った。
読了日:01月04日 著者:中山 七里

恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)感想
前作も最後の最後でドンデン返しがあったが、今回もなかなか面白かった。殺人という動かし難い事実だけはあるけれど、同期を含む背景は調べてみないとわからない。このシリーズで警察でとられる供述調書を読み進めるような場面が多いが、それがその後の心象を左右すると考えると担当する警察官の文章力が問われる気がし、現場では上手い下手があるんだろうかとも考えた。とにかく、詳細がリアルっぽくて面白かった。
読了日:01月04日 著者:中山 七里

悪徳の輪舞曲 (講談社文庫)感想
御子柴シリーズに出てくる依頼人はなかなか真実を話してくれない。弁護士に本当のことを言わない依頼主は実際多いのかなと思ってしまった。自分の母親を弁護するのは、自分の子どもに何か物ごとを教えるのと同様、大変なんだろうなと感じる。気が合わない場合は特に…。このシリーズでは、本当に法廷でのやり取りが心理ゲームのようで面白い。それと、必ず勝つところ。
読了日:01月05日 著者:中山 七里

復讐の協奏曲 (講談社文庫)感想
今までの流れから行くと、事務員の無罪を勝ち取ってから、実は犯人…みたいな?とドキドキしながら読み進めた。そして実母よりも感情的になっている御子柴を見ると、無意識の内に大切な頼れる事務員との認識だったのだろうと思った。
読了日:01月06日 著者:中山 七里

Steve Jobs SPEECHES 人生を変えるスティーブ・ジョブズ スピーチ ~人生の教訓はすべてここにある~感想
ジョブズの行動には「神は細部に宿る」につながる精神が見られる。やっぱりそこに行き着くのか、と思った。人間味が薄いイメージだったが、コンピュータを愛し、人に期待を寄せることで素晴らしい仕事が生み出されると。人間は創造的な存在だがやる気を引き出さないと何も生み出さない。感じなのは人間。人の好奇心をそそるのも作るのも人間、その好奇心を満足させるのも人間で機械にはできないと。スピーチはとても簡潔で思いが詰まっていた。点と点を繋げる、そのために何かを信じること。死を感じた時に時間に限りがあることを知ると。
読了日:01月06日 著者:国際文化研究室

SPY×FAMILY 家族の肖像 (JUMP j BOOKS)感想
若い子に人気があるとは聴いていたので、初めて読んでみた。いろんなキャラが登場するので、ハマると面白いと思った。
読了日:01月06日 著者:遠藤 達哉,矢島 綾

達成の科学――確実にゴールへ導くステップ・バイ・ステップの招待状感想
一番心に響いたのは、カウンセリングに出てきたその人が尊敬するトランプの思考「起こりうる最悪に対処できるかどうか」と自分との違いにその人が気づいたこと。とても納得できた。不確実な領域へ数歩踏み出しそこから得る達成感。起こり得る最悪への対処を考えて、不確実な領域へ少しずつ踏み出したいと思った。
読了日:01月06日 著者:マイケル・ボルダック

生きるとか死ぬとか父親とか感想
Spotifyでラジオにもお父さんが登場していたけれど、色々な思いがあったとは知らなかった。ちゃんと向き合って受け止めて、残されたもので家族になっていく様子に頭がさがった。色々な思いを持ちつつも、親に甘くなる娘というのはなんだろうと思った。私はまだまだ、そこまでなれないな…。
読了日:01月06日 著者:ジェーン・スー

一旦、退社。~50歳からの独立日記感想
退職後すぐに箱を借りたところ、すごくストイックだなと思った。朗読だけに焦点を当てることへの後ろめたさ?から、QUOカードをお返しするアイデアは、なんとも美香さんらしい。独立してもナレーションは続けたい、朗読会を行いたいという強い思いがあって、今の朗読会となっているのだとわかった。美香さんの芯の強い部分と、優しく柔らかな部分とがいい具合に表現されていて、さらに魅力的に見えた。お着物をとおしてのお母様に対する思いが綴られているところが、スーさんの父親に対する思いと、偶然ながら対照的に感じられた。
読了日:01月06日 著者:堀井 美香

マネジメント・テキスト ビジネス・エコノミクス 第2版感想
今まで企業が試行錯誤しながらやってきたことの解説を得た感じで、カテゴリーキラーがAmazon等から受けた影響や薬局の問屋事情、素人にもわかりやすく読めた。日本は公立学校が配給制的だということに当たり前ながら衝撃的だった。ゲーム理論についてわかりかった。情報の非対称性、売り手と買い手との情報の違いレモン。金融機関の預金保険がモラルハザードを進めてしまう一因になっていると。大新聞での宣伝や大きな店構え、ラーメン屋の行列はシグナル機能。
読了日:01月07日 著者:伊藤 元重

深夜特急3ーインド・ネパールー〈文字拡大増補新版〉 (新潮文庫)感想
2巻までは、あまり盛り上がりのないストーリーだけど、どこか面白い小説と思って読んでいた。今は著者の感受性に心を動かされている。同じ土地を訪れていても、その人が感じることや、その人がそれをどうアウトプットするかによって、全く異なってくる。深夜特急には心の奥に響くものがある。中でもインドの少女たちについてや、身分制度について。これまでも知っていたこともあるけれど、すごく心に入ってきた。インドずっと昔から変わらない身分制度は、私たち日本人には理解し難い感覚があるだろうと思った。
読了日:01月11日 著者:沢木 耕太郎

可燃物感想
崖の下だけ、凶器にたどり着けなかった。ネット上で答えを知り「すごい」と思った。面白い。心して読むべきだったと後悔。全てに思い込みや固定観念を持ち込まず、柔らかい頭で捜査に向かう姿勢から真実が浮かび上がる。この著者の作品初めてかな、と思うので(たぶん)、長編推理ががあれば、ぜひ読んでみたい。
読了日:01月11日 著者:米澤 穂信

うどん陣営の受難 (100min.NOVELLA)感想
タイトルから、内容がわからないまま読み始めた。まぁ面白かった。
読了日:01月11日 著者:津村 記久子

否定しない習慣感想
覚えておくことは、これはちょっと批判になるかもしれないけど、厳しいこと言ってもいいかな、と許可をとる。批判をしてしまった場合は、否定するつもりがなかったことを伝える。相手の存在そのものは否定してはいけない。無意識に否定してしまう習慣は、悪意がないからこそ厄介。知っていることに意味はない、実際に行動に移すことに意味がある。役に立ちそうなフレーズがたくさんあった。
読了日:01月13日 著者:林 健太郎

四月になれば彼女は感想
一番印象深かったのは、映画を見ているような感じを受ける文章が多かったように思えた。主人公が話しながらも、その横で脇役の人たちの日常が続いている場面など、映画などでこういう場面みたことがある、映像的だなと思いながら読んだ。その周りの状況がイメージしやすかった。ストーリーについては、すーっと入ってくる内容であって、愛するということが結構プラトニックぽく全体的にサラッと表現されているけど、その思いの純粋な深さを感じた。
読了日:01月15日 著者:川村 元気

君たちはFIRE後どう生きるか: FIREして人生を変えた男女20人のリアルストーリー 新しい生き方の最高のバイブル:副業/高配当株投資/NISA/不動産投資など、あなたは何で自由を得ますか?感想
私の中のFIREのイメージは一攫千金的なものだったが、この本に登場する20人の方々は先々を考え、努力されている方が多いことに一番驚いた。たまたまや偶然ではなかった。そして、会社を辞めることへの不安と勇気、その後にあるタイムリッチな生活。お金お金とよく言うが、時間に対する感覚、1日のうちの時間や人生の中での時間について、私たちが考えることは、なかなか無い。とってもシンプルだけど、だからこそ、結構いろんなことが心に刺さった本だった。
読了日:01月15日 著者:寺澤伸洋

翼をください 上 (角川文庫)感想
戦前の航空事情なんて考えたこともなかった。平和を願う女性飛行士が戦争に巻き込まれていくような時代に心が痛くなった。大統領やアインシュタインが登場している辺りが、リアルっぽくてドキドキする。自分が戦争に利用されていることを知り、行動を起こしたのだろうか。下巻の展開が楽しみ。
読了日:01月17日 著者:原田 マハ

翼をください (下) (角川文庫)感想
戦前の日本には、こんなすごい飛行機を作る力があったとは、そして戦後にそういう日本の力が抑制されていたことも知らなかった。2つの事実を結び続けた物語、とても素敵で面白かった。何かが発明されたり進化していくときには、その光と影があると言うようなところに、アインシュタインも登場したのかと思うと、人間って綺麗ごとだけでなくて、改めて複雑な生き物だと感じた。史実を元にしているところで、あとがきも読み応えがあった。
読了日:01月17日 著者:原田 マハ

夜と霧 新版感想
ずっと興味があった。ユーモアは自分を見失わないための魂の武器、ほんの数秒でも周囲から距離を取り状況に打ちひしがれないためのものになる。希望と勇気を一瞬にして失うことは致命的であり、落胆や失望が抵抗力に及ぼす危険な作用は死へとつながることを経験から語っている。収容所の中でこれほど客観的にものごとを感じられたのは、やはり、心理学者だったからだけなのだろうか。「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」すごく重い言葉だった。極限でも「まともな人間」でいられたフランクル、素晴らしいとしか言えない。
読了日:01月18日 著者:ヴィクトール・E・フランクル

半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 日経平均リターンを3.86%上回った“割安買い”の極意感想
株がわかりやすい。昔々、証券会社で営業をやっていたからかも知れないが、選んだ理由がしっかりと書かれていて、どの部分で銘柄を判断しているのかもわかりやすい。ドーンと下がった時優良株を買うのもいいな、と思った。
読了日:01月18日 著者:長期株式投資

人生のむなしさに苦しんだ僕は、フランクル心理学に生きる意味を教わった: 『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』ー生きる意味の心理学ー感想
夜と霧をよんだので、こちらの本も読んでみた。夜と霧をわかりやすく説明してくれている部分と、フランクル心理学の考え方とを合わせて、対話形式で説明してくれていた。フワッとした入門書という感じだった。「夜と霧」本編をを読み終わり刺激を受けた後なので、残念ながら、印象が薄く感じられた。
読了日:01月19日 著者:Koujin

羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 689)感想
淡々と書かれた文章の中に強い思いと憤り?が見られたところが印象的で心に響いた。太平洋の小島を米軍に上陸する話があった時「おそらく敗北するだろう」という言葉の中に事実判断があり、敗北することが望ましいと言ったわけではなく、病人に治ってもらいたいという願いがあっても、その病気が治るかどうかという判断とははっきり区別しなければならないと。ベトナム戦争では25万人の子供が死んでいることを知らなかったという人はいるが、知らなかったのではなく、知りたくなかったということ。わかりやすくて興味深く読めた。
読了日:01月20日 著者:加藤 周一

エフェクチュエ―ション実践サロン「スナックレモネード入門」論文披露の巻: 日本初!大学院発!コミュニティーの実践例感想
エフェクチュエーションについての実際が垣間見れた。大学院でエフェクチュエーションを学んでいく過程、中でも学びながらの実践は具体的でわかりやすかった。情報を知り、どう思って、どのように動いたか等、元々エフェクチュエーターだった方の思考や行動を、メールの文面などを踏まえて一緒に辿ることができた。少しのチャンスも逃さず、行動に移すあたり、許容可能な損失を測り手中の鳥を活用するあたりのスピード感がすごいと思った。また、巻き込み方巻き込まれ方、双方の共通点は、やはりギバーであることかなとも思えた。
読了日:01月21日 著者:垣内 健祐,谷口 千鶴

テミスの剣 (文春文庫 な 71-2)感想
冤罪がわかる経緯はいろいろあると思うが、警察が知った情報を明らかにしてくれないとわからないものも多くあるのだろうと思った。何が正義で何が正義でないか、自分なりの答えはあるが他人に強制するものではないと言うプライベートの判事の言葉に強く共感できた。そして最後のどんでん返しが素晴らしく面白かった。
読了日:01月21日 著者:中山 七里

信仰感想
全ての作品の発想がすごく面白くワールドへ引き込まれた。もっと読んでみたい…と言うところで終わってしまう感じがまたいい。一番響いたのは、信仰。それぞれの価値観はどこからが信仰なのか、本当にそう思った。生存も野人、この星を離れる感覚、全部新鮮だった。
読了日:01月21日 著者:村田 沙耶香

ネメシスの使者 (文春文庫)感想
被害者家族の思いと死刑を免れた加害者。死刑制度をどのように考えるのか、罰とはなんなのだろうか、と考えた。死刑でない方が辛いこともあるのかどうかは私にはわからない。いろいろな見方があり、意見が分かれるところではあるが、残された被害者家族の辛く苦しい思いは深いと感じた。
読了日:01月22日 著者:中山 七里

逃亡刑事 (PHP文芸文庫)感想
中山さんの作品で、珍しく面白い感じのストーリーだった。でも、どこでどんでん返しがあるのだろうかと思いながら読んでいたので、結末は予想できてしまった。最近、中山作品を立て続けに読んでいるので、結末が予想できたことも嬉しかった。
読了日:01月23日 著者:中山 七里

帝都地下迷宮 (PHP文芸文庫)感想
中山七里さんの作品にしては、テーマは重いが、設定だけがSFチックで面白く、どこかかわいい感じがした。廃駅マニアのオタク度を活かしてのストーリー、そうなんだ…と思うところもあった。
読了日:01月24日 著者:中山 七里

記憶の果ての旅 (角川文庫)感想
なんだろう・・・?と思いながら読み進めて、ものの概念や物ごとが言語化されていることの意味というか、大きな役割を一番大きく感じた。新鮮な感覚だった。
読了日:01月24日 著者:沢村凜

永遠の途中 (光文社文庫)感想
面白かった。同性から見ていて、共感できることばかりだった。こうやって上げてみると、女性の生き方って、まだまだ自由に選択できないというか、世間の目や社会の受け止めが大きく影響しているな…と感じる。両極端な生き方があって、自分の考えがしっかりと落ち切っていなければ、納得がいかず、自分への後悔が芽生えてしまう。女性にも男性にもずいぶん多様な考え方は出てきたが、ある意味男性には、両極端な生き方はなく、一択のようになっているということの裏返しでもあるように感じられた。当たり前と思っている部分が多いだけに奥深い。
読了日:01月25日 著者:唯川 恵

アリアドネの声感想
災害時、障害者はどうなるのか。コミュニケーションが取れるってことはとても重要なことだと改めて思えた。視覚も聴覚も大切で、発信できることはさらに大きい。関東大震災、阪神大震災、東日本、能登など、数多くの経験から、さらにいろんなことを、クリアできるようになればいいと思った。
読了日:01月26日 著者:井上 真偽

天上の飲み物感想
永遠の命って、憧れでもあるけれど、自分だけなら孤独を感じでしまうな…と思えた。そう考えると、小さな事が気にならなくなったり、いつか別れる人に真剣な思いを寄せることも難しくなるかな、と思えた。
読了日:01月26日 著者:三浦しをん

ネクロオパール感想
短編であっという間に読めたけど、愛を求める主人公の怖さを感じた。
読了日:01月26日 著者:進藤 星六

ロスト・ケア感想
いろんな視点から少しずつ焦点化されて、あらかじめ目視されていたことが現実に起こる。なんか辛い気持ちになった。わかっているのにできていないこと、日々の生活がこんなことでいいのかと強く感じた。結構、同様のことがたくさんあると思えて、表面的に滞りなく過ぎていく日常だけど、すごく大きなこと、どうすればいいのだろうと思った。
読了日:01月27日 著者:葉真中 顕(はまなか・ あき)

夜姫 (幻冬舎文庫)感想
面白かったから、もっと読みたいと物足りなく思えた。キャバクラの日常や、仕事に徹する気持ち、ナンバーワンになるために必要なものが凝縮されていて、知らないことが多かったので興味津々だった。
読了日:01月29日 著者:新堂 冬樹

静おばあちゃんと要介護探偵 (文春文庫 な 71-4)感想
静さんが、退官される裁判を読んでいた。中山七里さんの作ではあるが、全くテイストが異なるので、本当に同じだろうかと半信半疑のまま読み始めた。軽い内容で勧善懲悪的で、探偵要素があっても安心して読める。面白かった。老いていく姿の中に自分ならどんな老人になりたいだろうか、と考えながら読んでいた。
読了日:01月30日 著者:中山 七里

超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル - 仕事で使える5つの極秘技術 -感想
ダークスキルでイメージしたものではなかったけれど、諜報員が使っているスキルをいろいろ示してもらえた。諜報員であっても、コミュニケーションや協力者を増やすこと等、基本的に大切としていることは同じなのだと思った。
読了日:01月30日 著者:上田 篤盛


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