見出し画像

Why?から始める生活と仕事<4>なぜ、子どもたちは騒ぐのか。

英会話スクールで、小学校3年生から大人までを教えています。

キッズのレッスンを教えるようになってから、まだ1年半なので、まだまだ手探りの状態。とくに、騒ぐ子ども、こちらの指示に従わない子どものいるレッスンを、どう進めていくかについては、本当に悩み、数カ月前には、体調まで崩しました。

そのキッズレッスンが、最近、楽しくなってきたのです。ものすごい変化だと自分では思っています。

自分のなかで起きた変化は、<子どもたちを叱らない>ということ。よほど倫理的に問題のある行動でない限り、叱るという選択肢を除外しています。

せっかく子どもたちが、レッスンに来てくれているのですから、そのことに感謝して、迎えたいのです。もちろん、保護者から「行きなさい」と言われてしぶしぶ来ている子たちもいるとは思いますが、本当に嫌だったら、来ないと思うのです(実際、本当に嫌で来れなくなったり、退学する生徒さんはいます)。

だから、まずは、彼らにハッピーになってもらうこと、楽しんでもらうことを第一優先にするようになりました。

そして気づいたのは、子どもたちは、全身全霊で何かを訴えようとしているということ。レッスンがつまらなかったり、理解できなかったり、眠かったり、疲れていたり、ほかのことに興味があったり、何かを聞いてほしかったり。そのメッセージを、まずは受け止めることが大切なのではないかと思うのです。

実際、子どもたちは、「聞いて、聞いて」「先生、先生!」と言ってきます。ときには、おかげで思うようにレッスンが進まないこともありますが、最近の私は、まず彼らの言いたいことを、アクティブ・リスニングするようにしています。「ふうん」とか「へえ」で終わらせないで、ちゃんと聞く。

その結果、さらに話が止まらなくなって、さらにレッスンが進まないこともありますが、それはどうにかなる。そこをどうにかするのも、講師の力量だと思うようになりました。

というわけで、いま、子どもたちは、目前の体育会に向けて、どの小学校の子も、練習、練習の日々。疲れていたり、筋肉痛になっていたり。そして、その話を私に聞いてもらいたくて、クラス全員が同時に「先生、先生!」と話しかけてきています。正直、レッスンにならない時間があります。でも、彼らは、こちらがちゃんと話を聞き終わって、「じゃあ、そろそろ問題解くよ」と言うと、ちゃんと聞いてくれるのです。

こんなことを書いていても、私は、子どもたちを可愛い存在だとは思っていません。私にとって、子どもたちは、興味深い、謎の人たち。だからこそ、わかりあえたら素敵だなと思います。

子どもたちの言動を、「なぜ?」と問うようになって、私に起きた変化を、我ながら嬉しく思いつつ、今日も、レッスンに行ってきます。



この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?