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見えているものが違う人たちが生きるこの世界

人はそれぞれ
同じとき、同じ場所にいても
「見えているものが違う」。

例えば、
ある食品があるとして
それを好んで食べている人がいる。
それに使われてる添加物が危険だと聞き、
避けている人がいる。
その情報は医学的根拠に欠けているデマだと知っていて
気にせず食べている人がいる。

ある洋服があるとして
デザインが好きだと買っていく人がいる。
そのデザイナーが好きだと買っていく人がいる。
そのブランドはエシカルに配慮していて
応援したいと買っていく人がいる。
高いとそっぽを向く人がいる。 

ある景観があるとして
美しいと聞いて写真を撮りにきた人がいる。
帰省して「昔の方が綺麗だった」と思っている人がいる。
大切な人とのありし日の思い出に浸っている人がいる。

まるで人それぞれの
パラレルワールドが重なっているようだ。

Diversity & Inclusionなんかも
困っている人がいる。
それに気づかない人がいる。
気づいて、手を差し伸べる人がいる。
「みんなで助け合おう」という美談に従い
苦労を新たに背負って困っている人がいる。

これまでの機会の違い
経験の違い
価値観の違いから
同じ景色、同じもの、同じ事象を
違うふうに見えて
違うふうに受け止めている人たちが
果たして分かり合うことができるのだろうか。


「同じ価値観の人とだけ寄り添えばいい」

インターネットやSNSに未来を感じて、そう言った人がいる。
気にせず、身近な人たちとの繋がりを大切にしている人がいる。
未だに身近な環境に縛られ、でもそこから離れる勇気を奮い出せない人がいる。
僕たちを分かってくれる人の存在を信じ、それを探し求めて、未だにさまよい続けている人がいる。

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