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フォーマルとインフォーマル

 自分のプロフィールに書いているステークホルダー(子育て支援、高齢者支援、行政民間、個人団体など立場を越えた垣根のない人)をもっとシンプルに説明できないかと考えています。

一番近そうなフレーズが「フォーマル」と「インフォーマル」

 フォーマルとインフォーマルは、一般的に「公的」と「非公式」という意味で使われます。フォーマルは、公的、正式、形式的、儀礼的など、インフォーマルは、非公式、略式、形式ばらないという意味が含まれます。

地域のフォーマルとインフォーマル

 地域において、よく使われるのは介護領域。ここから、今の活動に紐づけるように意味合いや課題を掘り下げます。
 介護サービスでは、介護保険が適用される支援を「フォーマルサービス」、保険が適用されない支援を「インフォーマルサービス」と呼びます。フォーマルサービスは、介護保険などの法律に基づいて支援を行う公的サービスです。インフォーマルサービスは、家族、親族、友人、近隣の人、ボランティアなどによる非公式な援助です。
 
 一般的に福祉サービスの提供は、公的資源(フォーマル)、民間資源(市場原理に基づくもの)、非公的資源(インフォーマル)の3者に大別されます。なお、公的福祉サービス提供者で構成されるネットワークとしてフォーマルネットワークがあります。

フォーマルサービス、インフォーマルサービスの強みと課題

ここからは、ChatGPTの力を借りて、気になること(強みと課題、相互連携が上手くいっていない理由)をまとめてみました。

フォーマルサービスの強み

  1. プロフェッショナルな提供: フォーマルなケアは、専門の福祉従事者や機関によって提供されるサービスです。例えば、病院、介護施設、福祉団体などがこれに該当します。

  2. 規制と基準: フォーマルなケアは法的な規制と品質基準が存在し、専門家がトレーニングを受け、ライセンスを持っていることが求められます。

  3. 専門的なスキルと知識: フォーマルなケアプロバイダーは、専門的なスキルと知識を持っており、医療、心理学、ソーシャルワークなどの分野で訓練を受けています。

フォーマルサービスの課題:

  1. 費用: フォーマルなケアはしばしば高額であり、アクセスが制限されることがあります。高い医療費や介護施設の入居費用が課題となります。

  2. 待ち時間: 専門的なサービスにアクセスする際、待ち時間が発生し、緊急のケアを必要とする人々にとっては問題となります。

インフォーマルサービスの強み

  1. 家族や友人による提供: インフォーマルなケアは家族や友人によって提供されるケアを指します。これには、親の面倒を見る子供、高齢の親のケアをする子供、友人間の支援などが含まれます。

  2. 非専門家の提供: インフォーマルなケアは専門的なトレーニングを受けた人ではなく、ケアの提供者が日常生活でサポートを行います。

インフォーマルサービスの課題

  1. 負担とストレス: インフォーマルなケアプロバイダーは、家族や友人へのケアを提供することによる身体的、感情的、経済的な負担に直面する可能性があります。これはケアプロバイダーのストレスや疲労の原因となります。

  2. 労働市場からの除外: インフォーマルなケアを提供するために、多くの人々は労働市場から離れることを余儀なくされ、収入の損失が生じることがあります。

  3. 専門知識の不足: インフォーマルなケアプロバイダーは専門家ではないため、医療的な問題や介護のニーズに関して知識が不足していることがあります。

相互補完はなぜできない?

 福祉サービスにおいては、フォーマルケアとインフォーマルケアは相補的な役割を果たし、課題や問題に対処するために包括的なアプローチが必要です。政府や地域社会が、アクセス可能なフォーマルケアサービスを提供し、インフォーマルケアプロバイダーを支援するためのリソースとプログラムを提供することが重要です。

 福祉サービスにおけるフォーマルケアとインフォーマルケアの相補的な役割が出来ていない場合、いくつかの要因が関与している可能性があります。以下にいくつかの主な理由を示します。

  1. 資源不足: 多くの地域や国で、福祉サービスへのアクセスが制限されており、必要なサービスが提供されていないことがあります。資源不足は、フォーマルなケアサービスの提供や、インフォーマルなケアプロバイダーを支援するプログラムの不足につながる可能性があります。

  2. 財政制約: 政府や自治体の財政制約が、フォーマルなケアサービスの拡充や質の向上を難しくしていることがあります。予算の制約がサービス提供者やケア受ける人々に対する支援を制限する可能性があります。

  3. 制度的な課題: 福祉制度や医療制度の複雑さ、バリア、障壁が、フォーマルケアサービスのアクセスを妨げることがあります。インフォーマルケアプロバイダーが適切なサービスを見つけるための手続きが煩雑であったり、文書化が複雑な場合、彼らはフォーマルケアへのアクセスを減少させるかもしれません。

  4. 社会的な認識不足: インフォーマルなケアプロバイダーの重要性や負担に対する社会的な認識が不足していることがあります。インフォーマルケアプロバイダーが提供するケアの貢献を過小評価し、支援を提供する仕組みが不足していることがあります。

  5. 文化的な要因: 文化的な背景や価値観により、一部のコミュニティではフォーマルなケアサービスへのアクセスを求めることがためらわれることがあります。また、文化的な期待がインフォーマルなケアプロバイダーによるケアを強制することがあるかもしれません。

所感

 相補的な役割を実現するために、政府、NGO、地域社会、そして個人としての取り組みが求められます。とChatGPTはまとめていたのですが、個人的に取り組み自体は行われていると認識しています。
 それでも問題解決しないのは、フォーマルとインフォーマルが連携するネットワークがないことと考えました。地域の場合、福祉では地域包括ケアシステムにおいて地域ケア会議や地区社協、まちづくりの文脈では地区協議会、町内会・PTAなど、ネットワークは形成されていますが、いずれも関係者のみの閉じたネットワークであり関係者はほぼ同じです。
 他のネットワークとの連携や新たな活動主体のネットワークへの取り込みが出来ていないことが問題ではないかと考えています。

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