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24歳、鬱病になる。ー〔159〕届かないメール

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、大学院に行こうと思い立ったことを書きました。今回は、その後のことを書き記していこうと思います。

・・・

大学院への進学について相談しようと思って、大学時代のゼミの教授にメールを送ってみました。大学時代の記憶を頼りに教授のメールアドレスを入力して、メール本文を書き、送信のボタンを押しました。

しかし、メールは届きませんでした。メールアドレスが間違っていたからです。

それでも私はあまり動揺しませんでした。大学教員の連絡先など、大学のホームページを調べればいくらでも出てくると思っていたからです。

その予想は見事に外れました。ホームページのどこを探しても、私のゼミの先生の連絡先は見つかりませんでした。

それでも私は、まだ楽観的でした。それなら、かつてのゼミ仲間に聞けばいいことだと思ったからです。

問題は、ゼミで連絡先を知っている人が1人しかいなかったことです。その人とは在学中に多少の交流はありましたが、卒業後は連絡を取っていませんでした。

私は思い切って、その人にLINEを送ってみました。

「久しぶり!元気かな?急に申し訳ないんだけど、ゼミの先生の連絡先とかわかったりするかな?」

最悪たとえ連絡先が分からなかったとしても、お互いに近況報告ができる良い機会だと思っていました。「なんで先生の連絡先を知りたいのか?」とか聞かれたら、これまでの色々なことを話してみようと思っていました。

しかし、返信は非常に簡素なものでした。

「久しぶり!ごめん、わかんないわ…」

その返信に対して私が「ありがとう!そうだよね…」と送って、やり取りは終わってしまいました。その時に私は気づきました。相手に期待しすぎていたことに…。

そのLINEのやり取りの後、私はなんだか大学進学とかどうでもいい気になりました。最終手段として、大学の事務室に事情を話せば、教授の連絡先を知ることはできたかもしれません。しかし、そんなやる気は失せてしまっていました。そして結局、大学進学への心意気の高まりはそれっきりでした。

ちなみに後々わかったことですが、教授の正しいメールアドレスは、私が記憶していたメールアドレスと1文字違っていただけでした。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。