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-DAY 153 October 11 THU-

-DAY 153 October 11 THU-
1728 Tentsite to 1752 Tentsite 24mile(38km)
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「足るを知る。」
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歩き始めた頃のバックパックの中身を振り返る。
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出発前に「あれも、これも!」と積み込めるだけ詰め込み、一度背負ってみる。
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「うん。いけるいける!持てる!」
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とそんな具合でバックパックの中身を決めていた。
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ただそれは大きな間違いで”背負える”と”運べる”は違う。
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そこから徐々に自分の”運べる量”を知るようになっていった。
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そして持つものを工夫し、「ひとつのモノだけで他に代用が効くものはあるのか?」その疑問はとにかくリピートするようになった。
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最初の頃、速乾タオル・手ぬぐい・ハンカチと持っていたが、気付けば最終は”手ぬぐい”のみとなっていた。
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乾燥地帯では身体を軽く拭けばすぐ乾くし、手ぬぐいで鼻もかんで川で洗ってザックにぶら下げておけば15分ほどで乾く。
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環境を知り、工夫することでこの時ふたつのモノを手放すことができた。
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『あると便利だが、なくても不便では無い。』
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この考えのもと、自分の山道具を何度も見直した。
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次第にモノへの執着心が減り、本質の部分に気付いた。
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持つのであれば、それは使わなければいけない。使わないのであればそれは手放してもいいモノ。
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モノが沢山あればあるほど選択肢が増え過ぎて考えることが多くなる。そうするとひとつのことにすら集中することができなくなってしまう。
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これは実生活においても言えることだ。
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振り返ってみると何年も来ていない服、人から貰って使わないけど捨てにくいモノ、段々と自分に必要のないものに囲まれて身動きが取りづらくなっていくことに気付けていなかった。
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バックパックひとつだけの生活では何かを手に入れるのであればその分のスペース何かを手放すことをしなければいけなかった。
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この半年、今後生きていく上で大切なことを学んだ気がする。


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