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ムーンエイジ・デイドリームというデイドリーム

すべての若き野郎どもハロー、じゅんぷうだよ。

『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』
先日見てきました。

おませさんだったわたしが
デヴィッド・ボウイに出会ったのは
1983年、小学5年生。
「レッツ・ダンス」のときです。
リコーダーで
杏里の「CAT’S EYE」吹きながらも
洋楽の扉も開いていったのです。

それからボウイを遡って
70年代のグラム時代も聴いてましたが
なんだかんだでリアルタイムに味わった
80年代のダンサブルなボウイが
(プロデュースのナイル・ロジャース含めて)
自分にとってはカリスマで
1983年に行われたシリアス・ムーンライト・
ツアーのライブ映像は
擦り切れるほど見てきたんですよ。

この映画で映し出された
ステージのボウイに号泣するファンたちの姿は
武道館でのライブで号泣していた自分の姿。

数々のライブ映像と
インタビューやドキュメント映像を
ボウイのナレーションでモンタージュした
散文詩のような映画。

70~80年代の切り取りがメインなので
ボウイを知りすぎている人には物足りず
知らない人には難解との評価もありますが
あくまでアーティストのボウイにフォーカスし
事実の断片だけを映した
アート作品として鑑賞しました。

ストーリーらしいものはないのだけれど
膨大な映像と音楽の渦とともに
ボウイの人生に一緒に漂いながら
ところどころ彼の言葉で泣けました。

ファン以外から奇異の目で見られた70年代
ファンを置いてけぼりにしたと言われた80年代
「80年代はシンプルに
ただ高揚する音楽を作った」
そんなナレーションとともに鳴るのが
「モダン・ラヴ」
そして
「レッツ・ダンス」
近年、これらの楽曲を使った映画が
どんなにわたしを高揚させたか、
このシーンの構成にまた高揚。

「その靴は男もの? 女もの?
バイセクシャルもの?」
「ただの靴さ」

このころから、社会は何か変わったかな?

前衛とメジャーを両立させたボウイ。
この映画は大衆向けではないかもしれないけど
彼の世界を知るには飛び込むといいかも、
All the Young Dudes!


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