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情報を入れてから本を読むと読書が楽しくなる:ヘミングウェイ編

先に潜在意識に情報を入れてから本を読むと、読書はご機嫌に楽しくなる。

道順を頭に入れて移動すると、ほぼ迷わない。調べてあるから心に余裕さえ持てて、あちこちに「あ、ここにこんな建物が。植物が。お店が」と、道中が楽しくなる。本も同じ。時代背景、作家の生い立ちや私生活などの情報を入れてから読むとさらに深く楽しくなり、教養も高まる。

移動祝祭日を読んでから「日はまた昇る」を読むと、ヘミングウェイが実際に出会った誰がモデルになっているのかが分かって、それはもう面白い。短編集に掲載されているどの作品がいつどんなシチュエーションで書かれたのかも知ることができて文字を追う目をとめることができなくなる。(ちなみに、「日はまた昇る」は彼の最初の長編小説で、一番目の奥様ハドリーに印税全額をあげると約束した作品)

短編集においても、あらゆる彼の作品の魅惑的な登場人物は実際にヘミングウェイが出会った人たちが多く、どこでどんなふうに出会ったか、どんな人だったかが移動祝祭日に。この本はヘミングウェイの作品を読むときの資料のような本。いわば情報。もちろん、情報なしに初読しても面白いけれど、情報を潜在意識に入れてから読むと、初読が深くなり、再読も更に。(私は、移動祝祭日の注の部分に、作品に登場した人が出てくる箇所や地名などの部分に線を引いてあります)

ところで。

好きな小説家を訊かれると、向田邦子、ヘミングウェイ、ローズマリ・サトクリフ、ミヒャエル・エンデと答える私。この4人は、好きというより、読み出すと止まらなくなるの。なんだか最近、ヘミングウェイをものすごく読み返したくなって、デスクに積み上げ中。仕事の合間はずっとヘミングウェイ。

「われらの時代・男だけの世界 短編集1」の中に掲載されている「雨のなかの猫 Cat in the rain」
この作品は短篇を得意とした彼の最高傑作と言われていて、私も何十回も読んでいるのだけれど、いく通りにもその後を想像できるヘミングウェイマジックが凝縮されている。「ヘミングウェイで学ぶ英文法」の筆頭に出てもくる。

なんでこんなにヘミングウェイが好きなんだろう?

ま、理由のひとつに、若き日の彼は、私が40年間愛し続けているTomCruiseにちょっと似ているから、も。

若き日のヘミングウェイ。1986年トップガンのトムに似てる。

あなたも、本を読む前、読みながら、初読後にでも、参考情報を意識に入れてから読むと、読書はご機嫌に面白くなりますよ! それも潜在意識の使い方。

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