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春を告げる魚「メバルの煮付け」の作り方

春ですね。ずいぶんあったかくなってきました。

煮付けに使う魚といえば「鱈、金目鯛、キンキ、カレイ、ぶり」・・などたくさんありますが、その中でも魚の煮付け界の王道を行く「メバルの煮つけ」を紹介します。

|「春告魚」のメバル

瀬戸内海で育った私にとっては、この赤いメバルというのは馴染みになく、黒いメバルのイメージです。黒メバルは秋口から産卵前の年明けあたりまでが旬なので、冬の魚かなと思っていました。

全国色々なところで年中捕れるメバルですが、一般的には「春告魚」「目春」と呼ばれるように春から初夏が旬と言われているそうです。

|メバルは煮付けが一番

メバルは身離れがよく、火を通しても硬くならないので、私は煮付けが一番合うと思います。以下レシピですが、分量が適当でも美味しく作れるので安心して下さい。

-「メバルの煮付け」
(材料)2人分
めばる 2尾
A醤油 大さじ2
Aみりん 大さじ3
A酒 大さじ5
A砂糖 大さじ1
A生姜スライス 1片
A水 100㏄
小松菜、豆腐(あれば)

(作り方)
①メバルを綺麗に洗い、鱗をとります。

②鍋に熱湯を沸かし、少し差し水をして80度位まで温度を下げ、その中にメバルをさっと入れ臭みをとります。

③メバルの表面に十字や斜めに切込みを入れておきます。
④鍋にAの調味料(煮汁)を煮立てて、沸騰したらメバルを入れます。

小松菜などの青菜や豆腐を一緒に煮ると美味しいです。

⑤落し蓋をして、煮ます。

⑥メバルの表面に何度か煮汁をかけます。

⑦20分くらい煮ます。お皿に盛り付けて、できあがり。

|豆腐や青菜も一緒に煮て

一皿で完成する最高の一品 煮付け。
煮汁には、魚から溶け出した沢山のコラーゲンが含まれているので、豆腐や小松菜と一緒にしっかり煮汁もいただきます。
ごはんにも合いますし、お酒のお供にも合います。
なんなら一皿でおかずが完成する、最高の一品です。

中央省庁に勤務。日本の食と農に思いを馳せる妄想料理家。休日はNINO FARMにて野菜作りをしたり、全国の産地に出向き美味しい食材の魅力を発信する。フードアナリスト、野菜ソムリエ / 愛媛県出身/砥部焼大使。