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染み付いている我慢の文化

こんにちは。

今は1日、日本語を話す方が少なく、多国籍な環境で香港に暮らしている私ですが、昭和生まれ。日本の地方都市で、ごく普通の日本人の両親の元、生まれ育ちました。海外に出たのは、成人してから。
海外生活が長くなればなるほど、そして、職場で今までよりずっと多くの自分より若いの人と接するようになればなるほど、自分の物事の判断基準や、価値観が日本人であることに関係している、ということを実感することが多くなりました。
人が育った環境に受ける影響、というのはどんな国籍の方でもあることは事実ですが、周りとの比較を通して「母国の常識やものの考え方が他とは違う」ということを頭ではなく、体感する、というのは、自分の置かれてきた環境を振り返るきっかけになります。

最近、海外に住んで国際結婚をしている日本人の友人が悩みを打ち明けてくれたのですが、彼女が色々なことを我慢していることに驚きました。信頼できてすごく優しい彼女。おそらく彼女の悩みを、周りにいるフランス人の友人たちに話したら「なんでそんなに我慢するの??ありえない!!」と全く理解されないと思います。でも、日本人の女性なら、多かれ少なかれ、彼女のことは理解して、共感して、自分にもそういうところがある、とか、はたまた、そんなものだから仕方ない、という反応なのでは、と思います。

そういえば、小さな頃に「我慢しなさい」ってよく聞いた言葉だな、と私は思います。そして、「我慢できるのは強い子」「我慢は素晴らしい」「我慢はいつか報われる」・・・我慢というのは良いことだという強力な刷り込みがある気がします。これまで私たちが大人になるまでに経験してきた数々の「我慢」の中には、どうして我慢するのか?誰のための我慢なのか?について考える余白はなく、「ただ我慢する」が目的にすり替わっていたり、「皆がしているからそうするべき」といった思考停止(何も自分で考えない)我慢だったり、結局はそれが誰か他の人のごく個人的な都合の良い理由(エゴ)のための我慢だったり、そういったものも数多くあったのではないでしょうか?それでも、なんとなく良いとされていた我慢。

もちろん、我慢の中には、自分にも、周りにも、ポジティブな結果をもたらすものもあるのだと思います。でも、その目的を認識して、それに向かっての「我慢」であれば、その時大変でも、「我慢」という言葉が途端にしっくりこなくなります。

我慢とは:辛い事を耐え忍ぶこと。こらえて許すこと。
そして、仏教では、「自分を偉いと立てる(わがままな)慢心」
という意味もあるそうです!

これを読んで、「我慢している自分、を偉いと思う」というのも、どこかに入っているのではないか。そんな気がしてなりません。

みなさんは、何か我慢していますか?我慢の目的はなんですか?

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