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対話企画:障害者雇用の『ここっておかしいよね?』 #9 K.Sさん

障害がキャリアを積む上で”障害”にならない社会を実現する会社、Connecting Pointの阿部潤子です。

対話企画「障害者雇用の『ここっておかしいよね?』」の9回目は、K.Sさんです。
K.Sさんとは、ほぼ初対面でしたが、終始にこやかにお話して下さいました。K.Sさんは、就労移行支援事業所(Bi-z Labo川崎)を2019年に卒業されて、現在の会社(ベイシス株式会社)に就職されました。就職から4年、コロナ禍による環境変化も柔軟に対応されて、安定的に働き続けるK.Sさんに「障害者雇用のここっておかしいよね?」を語って頂きます。
尚、今回は、就労移行支援事業所時代の支援者でもある富田さん(Bi-z Labo川崎)に同席して頂きました。是非、最後まで、お楽しみください!

(対話相手:K.Sさん)

K.Sさんのプロフィールから:

阿部:まずは、K.Sさんのプロフィールから教えて頂けると嬉しいです。現在の会社に至るまでの経緯を教えて頂けますか?

K.S:私は、会計事務所で26年間働いた後、別の経理会社に入社しました。その会社で2年働いた後に病気を発症しました。発症したころは、症状がひどく、自宅で引きこもっている時間が1年半くらいありました。
その後、ハローワークに行って求職相談をしたところ、症状が残っているのであれば、障害者手帳を取得した方がいいよと手帳取得をすすめられました。そして、地域の就労支援センターを紹介されて、手帳取得の手続きが進むとともに、就労移行支援事業所を紹介して頂きました。

阿部:ありがとうございます。病気を発症するきっかけはありましたか?

K.S:きっかけはよく分からないのですが、2年間勤めた経理会社は激務で、あまり良い思い出がないですね。

阿部:激務というのは、どんな様子だったのか教えて頂けますか?

K.S:日中に役所に行って欲しいと依頼され、その間はもちろん自分の仕事が出来ず、帰ってきてから初めて自分の仕事に取り掛かる日が続きました。結果、自分の仕事も終えることが出来ず、夜遅く22時頃まで会社に残って働く日が続きました。
 
阿部:その働き方を続けたら、誰しもが体を壊しますね。その後、着実にリカバリーされて、2017年に就労移行支援事業所(Bi-z Labo川崎)の利用を開始されたのですね。就労移行支援事業所にはどのぐらいの期間、通われていましたか?

K.S:2年弱だったと思います。事業所でPCスキルを学んだりしましたが、何より毎日、Bi-z Labo(就労移行支援事業所)の仲間とお話出来たのが楽しかったです。

阿部:Bi-z Labo川崎での2年間が良い思い出だったのですね。K.Sさんは順調に就労移行支援サービスを卒業されて、現在のお仕事に就かれていると思います。現在のお仕事についても、教えて頂けますか?

K.S:いまは、ベイシス株式会社で働いています。日々の仕事では、同じ職場で働くAさんのサポートをしています。たとえば、郵便物の管理や健康診断の予約と、それに伴う問診票の発送、公文書をダウンロードして格納するといったお仕事です。

阿部:いまはどのくらいの時間で働かれていますか?

K.S:1日5時間、週25時間です。私は、毎日少し早く出社してしまうのですが、基本は、11時~17時までです。在宅勤務は週2日ありますが、その日は、10時~16時までの勤務時間です。

阿部:在宅の場合は、終業時間が早いのですね?

K.S:はい、その時間に病院に行ったりしています。

阿部:なるほど。勤務時間は、入社時から変わっていませんか?

K.S:はい、そうですね。コロナの影響で在宅になってから、時間が変わりました。郵便物の管理業務があるので、出社勤務は必要ですが、在宅勤務では通勤時間がないので、とても楽ですね。

①K.Sさんにとっての「『障害者雇用』のここっておかしいよね?」とその理由を教えてください。

阿部:では、そろそろ本日の対話テーマ「障害者雇用のここっておかしいよね?」についてお聞きしたいと思います。K.Sさんにとって、障害者手帳を持ちながら働く上で「おかしいポイント」があれば教えて頂けますか?

K.S:これまで4年3ヵ月勤めていますが、私には、特に「これっておかしいよね」というポイントはないです。

阿部:おお!良いですね!いまが満足ですか?

K.S:はい、そうですね、満足です。今の会社は、色々と考慮して頂いて働けています。
時間も短時間で、お給料も十分に頂いています。「困ったことはないですか?」と会社の方からも声をかけて頂き、すごく親身になってくれています。なので、不満とかも全然ないです。

阿部:「おかしいポイントはありません!」とお話して下さった方はK.Sさんが初めてです(笑)。今日は是非、K.Sさんが「今が満足」と言える背景を対話から探れたらなと思っています。

② 現在、お勤めされている会社の「良いところ」を教えてください。

阿部:K.Sさんにとって、ベイシス株式会社の一番「いいところ」を教えて頂けますか?

K.S:そうですね、やはり短時間勤務を認めてくれているところは助かっています。

阿部:それは、K.Sさんにとって大きいことですか?

K.S:はい、大きいです。

阿部:K.Sさんは、前職時代に自分の限界を超えた働き方もされてきたので、ご自身の限界をよくご存知なのかなと思います。だからこそ、勤務時間を短時間に限っているのでしょうか?

K.S:仕事が激務にならないように時間の調整をするようにしています。勤務時間の延長についても、これまで会社からお願いされましたが、今の短時間勤務が自分には合っているなと思ってきました。あとは、睡眠時間をしっかりと確保することも心がけていますね。

阿部:他にも、会社の「良いところ」があれば教えてください。

富田(支援者):横から少し補足を良いですか?

阿部:どうぞどうぞ。

富田(支援者):私がK.Sさんを現在の会社にご紹介するにあたって、2つ大事にしていた要素がありました。まず1つ目が、K.Sさんご自身が、会計事務所でこれまで長いキャリアを築かれていたこと、そして、お給料も一定程度頂いてきた方なので、この2つは、障害者雇用枠としての就職であっても支援者としては守っていきたいところでした。

阿部:そういう経緯があったのですね。会社の「良いところ」には、仕事内容やお給料の金額もあるのでしょうか?

K.S:はい、そうですね。あとは、職場で一緒に働いているAさんが、とても優しく、丁寧な方です。

阿部:いいですね!人間関係に悩むこともなくお仕事が出来ているのですね。

K.S:はい!

阿部:前職では、障害者雇用枠で就職された訳ではなく、今の会社が初めて、障害者雇用枠での就職だと思います。その点について、職場の人たちが自分のことをどう見ているのかな?とか気になることはありますか?

K.S:それはないです!職場の皆さんは、対等に接してくれています。

阿部:おぉ良い職場ですね。K.Sさんの場合は、手帳を取得して就職したことで、給与の変動があった訳ではなく、職場の関係性にも恵まれているので、「働き方」への不満がないことがよく分かります。普段は、どのようにAさんと働かれているのか、もう少し教えて頂けますか?

K.S:毎日、メールで1日の業務内容を送って頂いています。やるべきことが目で見て分かりますし、今日は、この仕事をするのだなと理解できるので、優先順位も考えられます。

阿部:仕事の量も丁度いいですか?

K.S:そうですね。Aさんから「この仕事は明日でもいいので、こちらを優先してください」と指示を頂けるので、その通りに動くようにしています。

阿部:指示を出してくれることは、K.Sさんにとって安心感ですか?孤独感を感じずに済むというか…。

K.S:そうですね。指示を頂くうちに、仕事にも慣れてきました。

阿部:Aさんは常に近くにいらっしゃって、確認したいときはすぐにお話が出来る状態にいらっしゃるのですか?

K.S:はい。

阿部:不安に思ったことをすぐに確認できることも、働き続けてこれた秘訣かもしれないですね。K.Sさんにとって、Aさんの存在がとても大きいように感じていますが、どうですか?

K.S:はい、とても大きいです。Aさんに「ありがとう」と声をかけて頂くこともあります。

阿部:それは、嬉しいですね。

K.S:はい、そうですね。

阿部:K.Sさんにとって、「Aさんと働いていて、ここが良いな」という点があれば教えてください。

K.S:私が一度引き受けた仕事は、最後まで私に任せてくれるところです。
私がミスしていたら、それを指摘してくれて、Aさんが修正するのではなく、私に最後まで取り組ませてくれます。

阿部:最後まで取り組ませてくれること、ですね。それが、K.Sさんにとって、どのように良いのですか?

K.S:責任感を持てますね。それが私にとっては良いことです。
他にも、Aさんは、メールで記された業務以外の仕事を私に依頼する時は、まとめて頼むことはなく、2つくらいのタスクに分けて説明してくれます。私が訳わからなくなってしまうので、「ここまで説明したら一旦、説明は終わりにしましょう」と区切ってくれます。適宜、また次の段階で声をかけてくれます。

阿部:お2人の呼吸の合わせ方が抜群に良いのだなと感じますが、Aさんは、最初から、そのように配慮してくださっていたのですか?

K.S:3ヵ月に1度の面談があり、「どんなことが困りますか?」と部長に聞かれたのがきっかけです。その時に、私から「一度にすべての指示をされるとパニックになるので、細かく説明して欲しいです」とお伝えしました。

阿部:一度にすべての指示を出されることでパニックになってしまうというご自身の特性は、前々から理解されていたのですか?

K.S:はい。一度にたくさんの指示を受けるとミスしやすいと自分で思っていました。その上で、「何か気になることがありますか?」と面談で質問してくださったので、お伝えする事が出来ました。

阿部:ご自身を客観的に振り返られることが素晴らしいですね。自分を責めるばかりでもなく、会社と建設的な対話が出来るのが素晴らしいです。

③今の働き方に「満足」な状態でいるために、ご自身で努力していることがあれば教えてください。

阿部:これまでのお話から、K.Sさんが、働く上での“障害”を感じることなく、職場でご活躍されている様子がよく分かりました。K.Sさんと会社、特にAさんとの関係性の強さが伝わってきます。一方で、おそらくK.Sさんご自身が、「満足しています」と言える環境をこの4年間で自ら作って来られたのだろうとも思います。K.Sさんは、この4年間で、何を一番、頑張りましたか?

K.S:休まずに会社に行けたことかなと思います。

阿部:休まずに?

K.S:はい。私は、これまでの4年3ヵ月の間で、有給休暇以外で会社を休んだ日は、1日しかありません!

阿部:それはすごいですね!1日だけ?

K.S:はい。1日だけ、風邪でお休みしました。

阿部:本当にすごいです。就職して間もないころは、不安もあったと思います。

K.S:そうですね。最初の頃は、明日はどんな仕事をするのかなと、不安で不安で仕方なかったです。
入社した当時は、人事の仕事ではなく、契約書の整理など、総務の仕事をしていました。入社から3ヵ月くらい経って、人事の仕事をするようになりましたが、当時は、私はもしかしたら辞めてしまうのかな…と自分自身、考えてしまう程でした。
でも、だんだんと仕事をしていくうちに、不安がなくなっていきました。

阿部:不安がなくなってきたのは、業務に慣れたからですか?それとも環境に慣れてきたからですか?

K.S:両方だと思います。会社も、私は何が出来るのかを探っていたのかなと思いますが…。

阿部:どのくらいでお仕事には慣れましたか?

K.S:1年くらいはかかったかなと思います。

阿部:今までの4年間を振り返って、最初の1年間が一番大変でしたか?

K.S:はい、そうだと思います。不安なところが沢山あったので、その時はつらかったです。

阿部:その辛さや不安は、どうやって乗り越えましたか?

K.S:そうですね。「行かなくっちゃ…」という気持ちが強かったです。

阿部:その気持ちは、責任感からですか?それとも、せっかく働けるから頑張らなきゃ…という気持ちですか?

K.S:責任感とも違います。今でも、「今日は行きたくないな」と思う日はあります。でも、とりあえず家を出て、会社に着いて、会社に来ただけでも自分は偉い!と思うようにして、自分を励ましています。

阿部:すごいですね!自分を励ませるようになったのは、何かきっかけがありましたか?今までの積み重ねがあったから、そうやって自分の気持ちをのせていけるのかなと思いましたが、いかがでしょうか?

K.S:これ、というきっかけはないのですが、会社に行ったら仕事があって、気持ちもまぎれるので、とりあえず行こう!と思うようになりました。

阿部:仕事を長く続けていく上では、K.Sさんのように気持ちをうまく整理できることは強みになりますよね。そして、毎日会社に来てくれるK.Sさんへの信頼感・安心感は、大きいだろうとも思います。休みがちな人に対しては、会社側も「これは言ったら駄目かな」と、色々と遠慮が出てくると思うので。

K.S:少しは役に立てているのかな…?どうなのかな…?と思ったりします。

阿部:役に立てたかな、とK.Sさんが思えるときは、どんな時ですか?

K.S:夕方、私が帰る前に、「今度入社する方の郵送物を送ってください」と、急にAさんから仕事を振られたことがあります。間に合うかな?まずいかな?と心配しつつも、それを用意して郵送できたとき、少し役に立てたかなと思いました。

阿部:おぉ!そういう急な依頼をプレッシャーには感じなかったのですか?むしろ、頼ってくれたことが嬉しかったですか?

K.S:嬉しいというか、間に合うかな?と不安でした(笑)。

阿部:そうですよね(笑)。でも、急な仕事をK.Sさんにお願いしたくなるほどに、K.Sさんが信頼されているのだと感じます。信用してくれているのだなと仕事をしていて感じることはありますか?

K.S:はい、そうですね。

阿部:Aさんと今のような関係性になるまで、何か意識したことはありますか?

K.S:いえいえ、もう私、ポンコツなので…(笑)。ミスをたくさんするので、Aさんに迷惑をかけてしまっているなと思います。たぶん私に言いたい事が沢山あるだろうと思ったりしながら働いています。

阿部:例えば、どんなところが“ポンコツ”だなとご自身で思うのですか?

K.S:先日、新入社員の方に保険証と問診票を郵送したのですが、その際、発送連絡のメールをご本人に送ることを忘れてしまいました。結果、その方が問診票だけを封筒から取って、保険証を破棄してしまう、という出来事がありました。私が発送連絡のメールをしていれば、その事態は防げたので…。

阿部:そういう時は、自分の気持ちも仕事も、どうやってリカバリーするのですか?

K.S:「やってしまったな…」と思いつつ、まずはAさんに謝ります。その上で、注意点を紙に書いて、蛍光ペンで強調して、書類の一番上に置いておくようにします。

阿部:それで同じミスを防ぐようにしているのですね?そうやってミスを繰り返さないための予防策は、K.Sさんが自分で考えてきたのですか?

K.S:はい。自分で編み出してきました。ミスをしないようにメモしておこうと意識することで、実際にミスを防げることは多いです。

阿部:K.Sさんは、自分で考えて取り組まれるのが上手ですよね。先ほどのお話にもありましたが、会社に行きたくなくても、まずは出社できたら自分を励ます等、自分なりの方策を考えていらっしゃるように感じています。そうしたK.Sさんの前向きな取り組み姿勢と、会社側の配慮が噛み合わさっているからこそ、今の「満足」な状態が生まれているのだなと感じます。

K.S:ありがとうございます。

阿部:K.Sさんが、いま就労移行支援事業所で就職活動をしている人たちに、「働き続けるためのヒント」を伝えるとしたら何を伝えますか?

K.S:仕事と私生活で考え方を切り替えることが大切かなと思います。

阿部:興味深いです!

K.S:玄関を開けたら、そこから切り替えて、もう家に帰ってきたのだから…と考えるようにしています。

阿部:K.Sさん、本当に手帳を持っているのですか?と思うくらい、気持ちの整理のつけ方が上手ですね。

K.S:あとは、私には姉がいるので、姉と週1回会って、その時に仕事のことを話したりしています。

阿部:あぁ大事ですね。それが仕事と私生活の切り替えポイントにもなっていますか?

K.S:そうですね!

阿部:会社では、Aさんがいて、心配事も確認事項も聞ける環境があって、私生活では、お姉さんとお会いしてガス抜きをすることが、長く働く上での秘訣ですか?

K.S:そう思います。

④これからの「働き方」について、夢や目標を教えてください。

阿部:最後の質問になりますが、これからの5・10年後、K.Sさんはどんな姿でありたいなと思っていますか?

K.S:今と変わらないような状態で働けたらいいなと思います。

阿部:今の状態に満足しているからこそ、この状態が続いて欲しい、ということですね。

K.S:そうですね。あとは、来年で契約期間満了の5年になるので、その後もアルバイトで働けたら嬉しいなと思っています。

阿部:なるほど。5年を経過した後に雇用継続してくれるのかなといった不安はありますか?

K.S:それはありますね。これからの再就職は厳しい面もあると思うので、出来れば働き続けたいなと思います。

阿部:XX歳までは働きたい!とかありますか?

K.S:働けられるところまで働きたいです。

阿部:K.Sさんにとって、「働く」とは何ですか?

K.S:働いていないと暇なので、ちょっと忙しいくらいの方がいいなと思っています。働いていれば、時間を埋められるので。

阿部:就労移行支援事業所でも、居場所を作って時間は埋められると思いますが、会社で働きながら時間を埋めることとの「違い」ってありますか?

K.S:それは全然違います!就労移行支援事業所でやっていたことはPCスキルを始めとした「練習」で、今の仕事は「実践」なので、全然違うなと思います。いまは、働きながら、AさんにPCスキルも教えて頂いているので、お給料を頂きながらも学びが多いです。

阿部:仕事を通じた学びは、大きく成長できますよね。K.Sさんのお話を伺いながら、ほど良い忙しさの中で働ける環境がK.Sさんにとって大事なのかなと思いました。何もしないで過ごす時間は嫌いですか?

K.S:休みが長くなると、何をしようかなと考えてしまうので、やっぱり、働いている方が充実感があるなと感じます。

阿部:なるほど。では、「今と変わらないような状態」を維持していくために、明日からどんなことに取り組もうかなと思っていますか?

K.S:あまりミスがないように、仕事を忘れないように、働きたいです(笑)。

阿部:これまでも、これからも、K.Sさんが出来ることを着実に積み上げて、働き続けた先に5・10年後があるということですね。

K.S:はい。いつか私は仕事をやめてしまうのかな…?と不安に思いつつ、気が付いたら4年3ヵ月経っていました。

阿部:この4年の間に、K.Sさんの気持ちが「揺らぐ」タイミングが何度もあったのだろうと感じています。その中でも、何とかプラスの方向にご自身を持って行かれたK.Sさんの意識と行動を今日は強く感じました。それが難しい人の方が多いからこそ、残念ながら離職する人が多いのだと思います。そして、Aさんを中心とした職場環境に恵まれていることも、K.Sさんにとって「おかしいポイント」が生まれない大事な要素ですね。
本日は、本当にありがとうございました。

対話を終えて:
K.Sさんとの対話は、常に明るくポジティブで、ご自身の状態を客観的に把握していらっしゃる姿が印象的でした。対話を終えて、雑談をしている際に、「まだ幻聴も聞こえるんですよ。幻聴と付き合うというより、その声を気にしないように生活しています」と笑顔で語って下さったことも、私には驚きのエピソードでした。まさにK.Sさんのキャリアは、職場側の配慮と、K.Sさんご自身の努力で、障害を“障害”にしない、させない、キャリアの築き方であると思いました。貴重なお話を本当にありがとうございました。

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