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対話企画:障害者雇用の『ここっておかしいよね?』 #8山内 勝則さん

障害がキャリアを積む上で”障害”にならない社会を実現する会社、Connecting Pointの阿部潤子です。

対話企画「障害者雇用の『ここっておかしいよね?』」の8回目は、山内 勝則さんです。
山内さんとの出会いは、弊社プロジェクトをソニー希望・光の皆さんとご一緒させて頂いた頃に遡ります。プロジェクト報告会の直後に、山内さんより、「大変勉強になりました」と仰って下さったことを今でも鮮明に覚えています。当時、試行錯誤を続けながら進めてきたプロジェクトが、少しでもお役に立つことが出来たのかなと、私自身が勇気を頂いた一言でした。
そこで、今回は、山内さんに「『障害者雇用』のここっておかしいよね?」について語って頂きます。是非、最後までお楽しみください。

まずは、山内 勝則さんのプロフィールから:
1989年ソニー株式会社入社。B2B(放送局、企業、官公庁、医療機関など)向けのカメラ・モニター・オーディオ機材のセールス&マーケティング業務を担当。以後海外での販売会社での経験を挟み2019年まで業務用ビジネスに携わってきた。2019年にソニー希望・光株式会社に入社。主に新規事業開拓を担当、現在に至る。

(対話相手:山内 勝則さん)

阿部:山内さんが、今のお立場になられる前は、ソニーの中で、どのようなキャリアを積まれてきたのでしょうか。

山内:私は、1989年に中途でソニーに入社しました。ソニーには、色々な業態がありますが、当時、ソニーと言えば、ウォークマンやテレビ等、誰もが思い浮かべるAVハードウェアの会社でした。私は、お客様が一般の消費者ではない、B2B を専門とする部署に配属となり、教育機関や企業で使用されていたプロジェクター、放送局のカメラやモニターなどの業務用機材を販売していました。医療現場におけるウルトラサウンド(超音波)のプリンターも、ソニーの製品です。その後は、ほぼその道1本で、約30年くらい続けてきたというのが、私のソニーにおけるキャリアです。

阿部:ありがとうございます。その後に、ソニー希望・光でのキャリアがスタートされたのですか?

山内:はい。2019年に定年を迎えるにあたり、その後、何をしようかなと考えていました。私は、これまでセールスマーケティングという販売やマーケティング戦略を主に担当してきました。ソニーに入った一番の理由は、グローバルで仕事をしたかったからなので、海外マーケティングの部署に入って、念願かなって海外にも赴任させてもらいました。

阿部:どちらに赴任されていたのですか?

山内:ソニーでは、イギリスとアメリカに駐在していました。

阿部:日本だけでなく、グローバルにご活躍されていたのですね。

山内:そうですね。そろそろ定年の時が来ると考えた時に、セールスマーケティングを自分のスキルとして生きていく道もあったのですが、少し違うことをやってみたいなという気持ちもありました。そこで、縁あって、ソニー希望・光に入社することになりました。

阿部:それが、2019年ですね。きっと山内さんは、やりたいことをいくつもお持ちだったのかなと思いますが、障害者雇用に取り組みたくて、ソニー希望・光でのキャリアをスタートされたのですか?

山内:はい、やはり障害のある方々と接点をもって何かしたい、という気持ちはずっとありました。

阿部:障害のある人と接点をもって働く、ですね。

山内:私は、これまで、ずっとビジネスをしてきました。ビジネスの世界には、売上やP L、利益があって、その責任のもとに、お客様との関係づくりがあります。私にとって、その世界もチャレンジングで楽しく、だからこそ、定年後のキャリアも、今までの経験を活かせば、ある程度は出来るだろうと思っていました。
そして、ビジネスで利益をあげることで、最終的に世の中にも貢献ができると考えていました。例えば、私の場合であれば、高機能なカメラ等の商材を放送局の皆さんに使って頂くことで、放送局にとってのお客様に良い映像を届けるという貢献をしていますよね。そういう形での社会貢献をしていると思っていました。
一方で、ソニー希望・光も株式会社ではありますが、「公」への貢献というのでしょうか。人に直接的に関わって支援したり、社会的なインフラや資源の中で自分に出来る社会貢献の形はないのかなとずっと考えていました。

阿部:なるほど。

山内:ちょうどその頃、ソニーグループの中に特例子会社があることを知りました。ソニー・太陽は非常に有名で、私が海外赴任中に販売していた業務用の高性能マイクロフォン等を作ってくれていました。ソニー希望・光は、知的障害のある人を中心に東京で業務をしていることを知り、調べていくうちに、これは自分のやりたかったことに相当近いのではないか、と思うようになりました。それが、入社する4・5年前だったと思います。

阿部:随分と前からリサーチされていたのですね。

山内:はい。だいぶ前です。その時はまだ一つの選択肢で、「絶対にソニー希望・光しかない。」とは思っていなかったです。イギリスやアメリカでも働いてきたので、海外で職を探すというオプションもありましたが、縁あって、今の立場の話を頂いたというのがソニー希望・光への入社のきっかけです。

阿部:詳しくありがとうございます。人と直接関わる、それを通じての社会貢献という点を大事に考えたとき、ソニー希望・光におけるキャリアが、山内さんのど真ん中であったということですね。

山内:はい、あとは、ソニーが大好きだったということもあります。
井深さんが、もともと目指しておられた太陽の家を通じたソニー・太陽であったり、希望の家を通じたソニー希望・光を改めて知って、ソニーという会社は、障がい者雇用に強い想いにあふれた創業者が作った会社で、それが脈々と今も続いていることを再認識しました。そして改めて、井深さんの想いを受けて積み重ねて来られた実績を思ったときに、私がソニーで障害のある人の雇用に関われるのであれば最高だなと思いました。

阿部:ソニーといったらダイバーシティ、という社会的なイメージは強いですが、障害者雇用領域においても、パイオニア的な位置づけにいらっしゃると思います。私自身、皆様とプロジェクトをご一緒できると決まった時、とても嬉しく思いました。

山内:ありがとうございます。あと、私は、障害児の父です。息子が障害者なので、ソニー希望・光への入社につながる背景には、自分事として考えるべきことだなとずっと思っていました。だからこそ、次のキャリアを考えたときに、やっぱり、障害のある人に直接的に関わる仕事をしたいという想いは、すごく強かったです。

①山内さんのご経験に基づく、「『障害者雇用』のここっておかしいよね?」とその理由を教えてください。

阿部:山内さんが、ソニー希望・光を通じて障害者雇用領域にかける想いをひしひしと感じています。是非、山内さんにとっての「障害者雇用のここっておかしいよね?」を語って頂ければと思いますが、いかがでしょうか。

山内:私は、あまり「おかしいよね」という気持ちは思っていませんでした。それは何故だろう?と思ったときに、一番の理由は、自分の考えが浅くて、知らないことが沢山あるのだろうということです。私は、障害者の親ではありますけども、障害者を雇用するという仕事をするのは、4年くらいのキャリアなので、経験としたらまだまだ、というのが正しいと思います。その中で、「おかしいよね」というのは、あまりなかったですね…。

阿部:なるほど。それも興味深いです。

山内:あまり上手にお伝え出来ていないかもしれませんが、やりたいことは沢山ありますし、「実現するにはどうしようか?」とは色々考えています。「これってこうあるべきだよね」というアプローチではなくて、どちらかというと、「どうやったら出来るようになるだろう?」という方向に思考が向いているのではないかと思います。

阿部:だから、あまり「おかしいよね」という気持ちに繋がらない?

山内:きっと私は、社会の制度とか、障害のある人たちから見た雇用における限界とか、見えないバリアとか、身をもって分かっていないのだと思います。
私は、ソニー希望・光にいる社員の皆さんと、どうやったら目指す方向に向かっていけるか?を一緒に考えたい、とずっと思ってやってきました。
そのプロセスでは、「ここは“おかしい”からこうしよう」というよりは、「これは、こんな感じに出来たら良いよね」というアプローチを取ってきました。きっと実現したいことは同じですが、アプローチの仕方は違いますよね。

阿部:はい、よくわかります。

山内:だから、「これっておかしいよね」と思ったことはあまりなくて、「今の状態では、これはXXだけど、本当はYYしたいよね。だから、こっちをやってみない?」というのが、私のアプローチです。

阿部:ありがとうございます。では、「これやりたいよね?じゃぁどうしようか?」と考えていくときに、目的地への歩みを阻むもの(“障害”)があるなと感じたことはありますか?

山内:あくまでも自分事として語りたいので、そう考えると、2つあるかなと思います。1つは、障害のある人だからという前提で入っていくと、私たちが先に限界点を設定してしまうことがあると思っています。

阿部:なるほど。もう少し教えてください。

山内:これは出来ないだろう、とか、これは無理だろうと。要するに、障害のある人が、「出来る/出来ない」についてジャッジするのではなく、周りの人たちが、ここは無理だろうからXXにしようとご本人不在で決めているのではないかなと思うのです。この感覚は、ソニー希望・光に入社した時も感じました。

阿部:そうだったのですね。

山内:はい、すごく感じました。もっと出来る人たちなのではないか?と思いました。でも、きっと私にも「この人には、無理なのかな、難しいのかな?」と思ってしまうところがあったと思いますし、周りもそのようなアプローチで業務の割り当てをしていたと思います。
その場面に遭遇した時、障害のある方たちは、「もっとやりたい!」と思っているのではないかなと思いました。それは、私自身がソニーに入って、新しいチャレンジをさせてもらうことで成長してきたからです。もちろん、苦しいことも辛いこともありますが、楽しいことも沢山あるので、出来れば私と同じように、障害のある方々にも成長してもらいたいし、私もそれで一緒に新しいことにチャレンジしたいなと感じました。

だから、あまり変に枠を決めてはいけない、と感じました。

阿部:とても共感します。

山内:もう1つは、入社後に特例子会社をいくつか見学させて頂いた時、業務が固定化しているなという気付きはありました。総務・経理の仕事が第一にきて、人事系の仕事が次に来るようなイメージですね。
もし私が、特例子会社で働く側になったら、いくらお給料をもらえるとはいえ、毎日会社に来て、自分の貴重な時間を提供して、固定化された仕事をすることにワクワク出来るのかな?ちょっと違うのではないかな?という感覚がありました。

しかし、ある特例子会社に見学に伺ったときに、社員の皆さんの声が元気で、ニコニコしながら仕事をしていました。その会社では、バックオフィスではなく、自分たちの本業に近いところの仕事を、障害のある人たちもチームとして取り組んでいました。会社が持っている商品やキャラクターに近い仕事にチャレンジしていて、それを目にした時に「あぁそうだよな」と思いました。
いま色々と頂いている総務系の仕事も大事ですが、「ソニーって何だ?」と考えたら、社会のイメージがありますよね。プレイステーション、カメラ、音楽、映画とか、やっぱりソニーに入ったら、そういう領域に関わりたいと私だったら思います。だから、その仕事は、絶対にソニー希望・光の皆にもやってもらいたいと思いました。

阿部:おぉすごいですね。本当に仰る通りだと思います。

山内:そして、そこは、きっと私がやってきた経験が活きるところだなと思いました。

②その「おかしい」ポイントは、なぜ変わらないままなのだと思いますか?

阿部:きっと山内さんは、「なぜ変わらないまま」なのかを考えるよりも、「どうやったら変えられるのか」といった視点で考え、行動していらっしゃるとのだと感じています。

山内:そうですね。「なぜ、変わらないままだと思いますか?」という点については、あまり考えていないですね。

阿部: それでは、「周りの人たちが限界点を決めてしまう」、「業務が固定化しやすい」という障壁が生まれる背景について、もし考えていらっしゃることがあれば教えて頂けますか?

山内:ソニーの例でいうと、ソニー希望・光を知っている人は、まず限られると思います。そして、ソニー希望・光が、どういう人たちで構成されていて、何をしているかを知っている人は更に減っていくと思います。まずは、アウェアネスですよね。

阿部:知ってもらう、ということですね。

山内:やっぱり知らないと色々な情報が正しく流れなくなってしまう。あの会社は、障害者の会社だよね、という括り方をされてしまう可能性はあるので、やはり知ってもらうということがとても重要だなと思います。私も、知らないことが沢山あって、ソニー希望・光という立場で、いろいろなことを学び始めました。

阿部:山内さんにとって、どんなことが知らないことでしたか?

山内:例えば、同和問題。同和問題という言葉も歴史も知っていましたが、今も歴然とその問題が残っていることや、なぜその問題が起きてきたのかについては十分に知らなかったです。知らないが故に、無関心だったりすることもあったと思います。それによって、アンコンシャスなバイアスがあったかもしれないとも思います。また、私は海外にも駐在していたので、ジェンダーや人種に対するバイアスって根本的にはあると感じたことがあります。私自身も、知らないうちにバイアスかけている、すべての人に平等に接していられるか、といったらとても自信がないです。

そういう視点で考えていくと、ソニーの中で、ソニー希望・光がもっと知られて欲しいし、出来ることに限界はないよ、というくらいの想いで、グループの中で貢献していきたいと強く思っています。そうすることによって、障害のある人たちとあまり接点がなかった人たちや、興味はあったけど、関わる機会がなかった人たちは、潜在的に多くいらっしゃると思うので、そういう皆さんとの接点が出来て、お互い何か一緒に作れるといいなとは、常に思っています。

③「おかしい」ポイントは、どうしたら解決できると思いますか? 解決に向けて、山内さんがこれまで取り組まれたことがあれば教えて下さい。

山内:「とにかく何かやってみたい」と常に思っていますね。出来るかどうか分からないときは、やってみたいなと思っています。やってみないと、出来るか否かは分からないので、永遠に出来ないまま、ですよね。やってみて、失敗するかもしれないし、上手くいくかもしれないけれど、失敗したら、それはチャレンジしたから失敗したのであって、チャレンジした証ですよね。その上で、なぜ失敗したのだろう?と考えて進めばいいと思っています。

そして、この入り方は、なるべく小さい方がいいと思っています。「これを変えていくぞ!」と声高に発するのではなくて、自分の出来る範囲で、出来るかどうか分からないけれども、やってみようか?くらいのイメージですね。

阿部:スモールスタートですね。

山内:私のいたB2B業界では、POC(Proof of Concept)という言葉があります。要するに、お試しですね。とにかくやってみて、上手くいくかどうか、試してみようといった感じです。でも、上手くいかないことの方が多いです。そこで、ちょっと変えてみて、次は、これをやってみようと続けていくうちに、だんだん出来るようになっていきます。

阿部:なるほど。

山内:その考え方と同じように、障害のある人たちとあまり接点がなかった人たちも、ソニー希望・光には、こういう人たちがいて、こうすれば一緒に働けるのかな、と考えてくれるようになるのです。

阿部:どんどん巻き込んでいく、ということですね。

山内:そうです。お互いを全く知らない者同士だったのに、仕事を通じて、だんだん近づいていくと、一緒に何か考えていこうか?といったノリが、ゆっくりですが生まれるようになっていきます。

阿部:お互いに無理なく、出来るところから始めることの大切さが伝わります。

山内:そうですね。XXな枠組みにいれてやってくださいと仕切るよりは、緩やかに、出来るところから、とりあえずやってみる方がいいなと思いますね。すると、ある時を境に、お互いの理解が嚙み合ってくることがあります。

ともに振れる、「共振」というのでしょうか。
そういう時が、必ず訪れるようになりますよね。

そうなったとき、これまで障害のある人たちと関わりのなかった人たちも、「あぁソニー希望・光って知らなかったけれども、こういう会社で、こういう人たちが働いていたんだ」と理解してもらえて、物事の進むスピードがだいぶ上がっていく瞬間を経験してきました。

阿部:共振。だからこそ、スピードも上がる。

山内:はい。そのやり方の方が、私は取り組みやすいですし、私に向いているなと思います。

阿部:お互いが「共振しているな」と感じる時って、どんなタイミングですか?

山内:やっぱり「成功を共有する」ことかなと思います。お互いが協力し合った結果であるという時は、一瞬でチームになりますよね。

阿部:チームになる!素敵なフレーズですね。

山内:そうですね。いま、私はソニー希望・光の立場で、ソニーグループの様々な方々と仕事していますが、「チーム」で仕事していると思っています。インクルーシブという考え方がありますよね?

阿部:はい。

山内:インクルーシブにも、さまざまな形態があると思っています。もちろん、物理的に同じ場所で、同じ組織で働いていくこともインクルーシブですが、違う立場だけれども、1つのチームで、一緒に何かを作り上げていけたら、私は、それもある意味での「インクルーシブ」だと思っています。そういう形の実践を積み上げていった先に、インクルーシブが広がって欲しいなと思っています。

阿部:素敵です!

山内:あまり型にはまるよりも、現実をお互いに経験していくことが大事かなと思います。もちろん、これは少し背伸びし過ぎたかなということもあります。

阿部:「背伸びし過ぎてしまった」ケースと、「背伸びしたけれども成功できた」ケースと、その分岐点はどこにありますか?

山内:社員のスキルの違いだと思います。特性やご本人の適性でもありますね。

阿部:なるほど。

山内:会社としては、この方がいいかなと思っていたけれど、やっぱり無理でしたということもあります。一方で、意外にも、この人、すごい成長しましたねってこともあります。
やっぱり、得意、不得意ってありますよね。それが、たまたま人によって違うので多様性が生まれるのだと思います。
そうは言っても、不得意な仕事も取り組む必要があるのが現実なので、可能な限り、得意なところが活きる仕事の割り振りが、ソニー希望・光で出来るようになっていくと良いなと思っています。

あと、ソニー希望・光には、「成長したい!」と思ってくれている社員が沢山いるので、そこに実際の業務をあててあげられると良いなと思っています。
もちろん研修を受講することで成長することもあると思いますが、仕事を通じた成長の方が楽しいのかなと思います。仕事でやるからこそ身につくし、厳しいフィードバックも頂ける。上手くいったら非常に嬉しいという面もありますよね。それは、研修で味わう「出来た」とは全く違う質のものです。そういうチャレンジがたくさんあって、皆で成長が出来たら嬉しいなと思っています。
なので、「「おかしい」ポイントは、どうしたら解決できると思いますか?」という質問への答えは、とにかくやってみる、という事かなと思います。

阿部:出来るところから、まずは小さくてもやってみる、ということですね。勉強になります。

山内:やってみて、修正を加えていって、仲間を増やしていく、というアプローチですね。これが今までやってきたことで、これからも、そのように取り組んでいきたいと思っています。

阿部:障害者雇用だけを見ても、マネジメントする方によっては、1つの箱(枠組み)を作って、そこにフィットする人たちだけを雇用する方もいらっしゃると思います。しかし、山内さんは、そのような考え方ではなく、とても柔軟な考え方をされていますよね。

山内:ソニー希望・光は、サービス業です。商品を作って販売しているわけでもなく、サービスを提供することで皆様に貢献しています。なので、結局は、“人”だと思いますし、人のスキルでサービスを提供することが出来ています。そう考えると、社員の皆さんに、どれだけモチベーション高く、アクティブに活躍頂けるかが最大のポイントだと思っています。
「毎日出社するのが嫌だな」とか、「これはやりたくないな」といった体験ばかりではなく、仕事だからネガティブなこともあるけど、「こういうことやってみようよ」とか、「やるなら明るくやろうよ」といったノリは、とても重要視しています。

阿部:やるなら明るく、ポジティブに、ですね。

山内:はい。もう一つ、私が、ソニー希望・光に来て思ったことは、みんなが安心して自分の意見を言える環境を作ることの大切さです。社員の皆さんが、「会社の活動に参加している」という感覚を抱けることもとても重要だと思っています。それは、私自身もこれまでのキャリアの中で出来ていなかったし、私が在籍していた部署でも出来ていなかったことが多いと思っています。

阿部:「安心して自分の意見を言える環境が出来ていなかった」というのは?

山内:やっぱり「これを言ったらダメだな」とか、「上の人が言っているからダメだな」とか、組織なのでありますよね。ただ、ソニー希望・光で働く社員の皆さんは、障害があるからこその苦労や困難があって、ここに至っているので、自分の意見を言えない、言いにくい、言っても無駄、という経験をされてきたのではないかなと思う前提が私にはあります。だからこそ、「私はこう思います」や「こういうのはどうでしょう?」といった意見を出し合える環境は、常に努力して作っていく必要があるなと思います。

阿部:努力して作る環境ですね。

山内:はい。それは、私の息子を見ていても同じで、基本的には「出来ないこと」の方が多いです。「これはダメ」、「これはこうしなさい」とか、そうやって生きてきた訳です。そうなると「言われたことをきちんと守って生活する」ことが「良い子」であって、誰かの言いなりで動く人に育っていきますよね。

それは、やっぱり見ていてきつい。本当にきついです。

どうしてそう言われるのかな?と思いますよね。
本人はどこまで感じているのか分かりませんが、親としては、本当にきついです。どうして「出来ない」って決められてしまうのかなと。だから、私は、そういう決めつけはしたくないですね。

阿部:そのご経験があるからこそ、「限界点を決めない」というお話にも繋がるのですね。

山内:はい。おかげさまで、息子は、本当に色々な人に助けて頂いて、いろいろなことが出来るようになりました。

阿部:何かきっかけはありましたか?

山内:「好きなことはやらせてあげたい」という想いはありましたし、人との関係が難しいので、チームで動くことは苦手です。その代わり、自分がやりたいことを、自分なりにコツコツと徹底して取り組むことは得意です。だから、いまはマラソンを頑張っていますが、本当に速いです。

阿部:おぉすごいですね。長距離ランナーですね。

山内:色々なことが出来るようになったのは、限界を決めないでいたからだと思いますし、「出来ないこと」は沢山あるので、変に限界を決めないで欲しいなとは思います。「出来ないこと」のリストなんて簡単に作れるので、「出来ること」で評価してほしいなと思いますよね。

ソニー希望・光の社員は、本当にすごいです。本当にいろいろと出来ることがあります。もし私が、ソニー希望・光の社員と同じ仕事をしたとしても、絶対に敵わないと思っています。だからこそ、それぞれの社員に、得意な分野を持ってもらって、そこを伸ばしつつ、次の得意なところを作っていってもらう。そして、その人たちが上手く組み合わさると会社は良くなるし、私自身も、自分の得意なところで貢献できたら良いなと思います。

阿部:「社員さんの仕事ぶりには敵わないな」と感じるところは、特にどんなところですか?

山内:例えば、ソニー希望・光の清掃チームのスキルは、相当高いものがあると思っています。トイレの清掃作業1つとっても、とてもきれいに仕上げます。手順を守って、洗面器はこのクロスで拭いて等の工程も全部頭に入っていて、素早く清掃しています。私は、彼らのようにきっちりと清掃出来ないなと思う程です。あとは、画像アノテーションの仕事ですよね。

阿部:アノテーション?

山内:アノテーションというのは、画像に様々なマーキングをしていきます。例えば、これが「猫」ですよ、とか、これが「猫の目」ですよ、といった具合にAIが分かるようにデータをより多く作っていきます。この作業では、どれだけ正確に「猫の目」を囲んでいるか等、正確性が肝になりますが、この作業においても私は敵わないと思っています。あそこまで速く、正確に取り組めることは、本当にすごいです。

社員一人ひとりが、それぞれの領域でスキルを持ってくれることは嬉しいことです。彼らも「すごいね」というフィードバックをもらえると嬉しいですよね。私も未だに、ポジティブなフィードバックがもらえると嬉しいですし。褒められると伸びるのが人間ですよね。

④「おかしいポイント」を越えた先にある社会/障害者雇用の姿は、どのようなイメージですか?

阿部:「周りの人たちが限界点を決めないで欲しい」、「業務を固定化せず、一人ひとりがワクワク感を感じながら仕事ができる環境を作っていきたい」という想いの実現に向けて、周りの人たちを巻き込んでいくというお話があったと思います。では、その巻き込んだ先に、どんな障害者雇用の姿、社会を描かれていますか?

山内:私自身は、障害のある子どもを持つ父親であったので、ある程度は障害や障害のある人を取り巻く社会の状況を知っていたと思います。しかし、もし私が親ではなかったら、ソニーの一社員なだけであって、ソニーグループには、障害のある人が働く会社があるのだな、ソニーが良いことやっているな、くらいで終わっていたと思います。

だからこそ、ソニーで働く、より多くの社員の皆さんに「障害のある人と一緒に働くことで、こんなことが出来るよ」ということを広げていきたいと思っています。

ソニーは「多様性」を一つの価値としてあげています。人種・ジェンダー含めて色々な多様性がありますが、障害の有る無しは、際どいところがありますよね。何かに対しては障害かもしれないけれど、他のものに対しては、障害ではないかもしれず、むしろ、スキルのある人になる。だから、そのラインは横においたとしても、そういう曖昧さのある社会であることを前提に、そういう人たちと仕事をすると、「こんなことも出来るんだ」ということを社員の皆さんに分かってもらいたいです。

阿部:多くの人にとって、まだ見えていない可能性を伝えていくということですね。

山内:そうですね。そして、やっぱり私は、ソニー希望・光の皆さんと仕事をしていて楽しいです!
皆さん純粋だし、働きたい、成長したい、という想いにあふれています。それは、きっとその裏返しなのかなと思ったりします。これまでチャンスがもらえなかった、とか、普段やっていることが割と固定化されているけれど、この会社に来たら新しいことにチャレンジできるとか、そういうことなのかもしれないです。

阿部:会社への期待。

山内:そうです。ソニー希望・光の社員には、「この会社だったら新しいことにチャレンジできるんだ」ということを分かってもらいたいですし、ソニーグループの社員の皆さんにも理解してもらいたいなと思います。ソニーでは、特例子会社だけで障害のある人を雇用しているわけではなくて、各部門でも採用しています。なので、我々と一緒に仕事をしたことで、グループの社員の見識が変わって、じわりじわりと変化していく。まさに共振ですよね。

阿部:混ざり合っていく部分が多くなるということですね。

山内:そうです。接点が増えるということだと思います。

阿部:そのじわりじわりと変化していく様子は、とても現実的な変化でもあるなとも思います。

山内:「障害のある人と働く」ということを、特別なこととして思わない人が増えると良いなと思います。

阿部:いいですね。

山内:「障害者雇用をしなきゃ」とか、「雇用率満たさないと…」というプレッシャーは現実的にあるし、その法制度があるからこそ、障がいのある方の働く機会は確実に広がったと思います。だから、そういう機会はたくさん利用して、障害のある人たちが多く活躍できる状態が出来るといいなと思います。

阿部:井深さんや中村裕さんの時代は、法整備もなく、働く機会が現実的にないところからのスタートですよね。

山内:本当にそうです。その時代に、健常者と同じ仕事をするんだという志の高さ…。私は、そういう創業者の会社にいてよかったなと思いますし、その志の高さに及ばずとも、少しでも貢献したいなと思います。

阿部:働く機会が保障され始めた中で、働く上での障害のある人の経験の幅をいかに広げていけるのか、働く意味を問う時代になってきたと感じますね。

山内:働く上でのワクワク感ですよね!毎日、仕事に来た時に、「これを今日はやるぞ!」という感じがあるといいですね。

阿部:そういう姿は目指していきたいですね。ソニー希望・光の皆さんが、「会社に来たら新しいことにチャレンジできる」と会社に期待を寄せるようになったのは、何かきっかけがありますか?

山内:私がソニー希望・光に入社した当時、社員の皆さんがどれだけモチベートされていたかは分かりません。以前、今後、会社としてどんな業務をしていこうかと議論したことがあります。私は、もっとチャレンジングなことをしたいと思ってしまいますが、現場の方の意見を聞くと、その環境についていけない人や、その環境に対するプレッシャーやストレスを感じる方がいらっしゃることも理解しました。それならば、業務のポートフォリオは、すべてがチャレンジングな仕事ではなくて、プレッシャーを感じる人たちの適性にあった業務を持ちつつ、新しいことをやってみたいという人たちの業務もあるというバランスが大事だね、と議論が落ち着きました。

阿部:なるほど。

山内:新しいことに取り組むことが、いつもモチベーションになるのか、といったらそうではないことも強く感じています。そこは、難しいですよね。チャレンジ=ワクワクではないし、毎日決まったことを取り組む=安心、という方もいますよね。でも、毎日、決まったことをきちんとやってくれることは会社としては有難いです。そのサービスを提供されている側は、きっと助かっていると思うので、それは立派な仕事だし、ワクワク感だなと思います。だから、私がいま大事にしているのは、「顧客満足度調査」です。

阿部:面白いですね

山内:我々は、特例子会社とはいえ、事業体であるという考え方のもとに、お客様に我々のサービスがどのように評価されているのか、どうすれば更に良くなるのかを常につかむ必要があるよねと始めました。すると、いろいろなフィードバックを頂きます。

阿部:社内の皆さんからのフィードバックですね?

山内:はい。フィードバックの中にお褒めの言葉を頂いて、とてもモチベーションが上がるのと同時に、ご意見やご要望も頂くので、「それはどうやったら出来るのかな?」と考えるようになります。

私がもう一つやっていきたいのは、お客様がソニー希望・光にどのような期待を持たれているのか、お客様から私たちはどうあって欲しいと思われているのか、を社員の皆さんには自分事として感じ取って欲しいです。

阿部:特例子会社で取り組まれている仕事の多くが、お客様の姿が見えにくいことが多いと思います。だからこそ、お客様の声が聞こえるとやりがいにも繋がりますし、サポーターの皆さんも含めて“チーム”として1つになれそうですね。

山内:いいですよね。普通のことをなるべく普通に、どんどん導入していきたいですね。
障害者だから、特例子会社だから、と別に構える必要はないと思います。もちろん、合理的な配慮は必要であると強く思いますし、そこが難しいなと痛感しています。その点は、私がかつて在籍していたような事業体のやり方では通用しないと思っています。そのバランスが難しいです。でも、難しいからといって、簡単に乗り越えられる高さまでバーを下げると、元の状態に戻ってしまう。

阿部:その塩梅が難しいですね。

山内:そうです。そして、バーの高さを下げて、チャレンジさせないで楽になるのは、私たちマネジメント側です。でも、それはおかしいよね?ということだと思います。やっぱりこのあたりのバランスのとり方が難しいですが、難しいなりに、どうやったら出来るようになるかを考えるのが、我々の仕事なのかなと思っています。

⑤目指す社会に向けて、山内さんは、何をしたら今の仕事をやり遂げたと思えそうですか?

阿部:これまで熱い想いを語って頂きましたが、山内さんが、ソニー希望・光での仕事を続ける中で、何をしたら、この仕事をやりきったなと思うことが出来そうですか?

山内:えー全然考えたことがない。やりきったというより、感覚的にはたった4年、というイメージですね。なので、全然わからないです(笑)。会社にはルールがあるので、在籍できる期間は定められていますが、このテーマについては、私は場が変わったとしても出来ることがあると思っています。

いまの与えられた環境の中で、やれていないこと、やりたいことが沢山あります。でも、それをやり遂げたら、やりきったと言えるのかは、まだ考えたことがないですね。たぶん、そうは思わないのではないかなと思います。

阿部:「こうありたいよね?→出来ることから始めてみる→修正を加える→続けるうちに出来るようになっている」という一連のサイクルをグルグルと回し続けているからでしょうか?

山内:そうですね。グルグル回ります。やりたいことがたくさん出てきて、これは無理かなぁと思いながらもやっていますね。やりたいことは沢山あります。

阿部:会社の枠組みを越えても、小さく小さく、出来ることから取り組まれるのでしょうね。

山内:小さく、だと思います。自分のできる範囲でやらないと上手くいかないと思っています。「こうあるべし!」と言って、すごい絵を描いても、絵を描くことに時間を費やしてしまう気がします。それだったら、出来るところから着手して、少しでも前に進んでいく方が私は向いていますね。

阿部:今日のお話を伺っていると、自分に出来る範囲で、ということを強調されながらも、「こうありたい」という部分も強くお持ちでいらっしゃるのだろうなと感じました。その目的地があるからこそ、小さなことの積み重ねを大事になるのだと思いました。

山内:これから社会はどんどん変わっていくと思います。これだけ技術が開発されて、コロナで大激変したので、「今」に留まっていることは、どの企業であっても衰退しかないと思っています。ソニー希望・光においても、メール集配業務等、この後ずっと業務として存在するのか?といろいろ議論をしました。「これまでやってきたことがなくなる」という危機感と、「また新しいことが生まれてくるのだろう」と色々考えましたが、「同じことを同じようにやり続ける」ことは、あまり良い選択肢ではないと思います。だからこそ、新しいことを出来るように取り組んでいって、ソニーがどこに向かっていくのか、それによってソニー希望・光としても、きちんと対応出来るようにしなくてはいけない、と常に思っています。

阿部:なるほど。少しイレギュラーな質問を失礼します。特例子会社は、日本独特の制度ですが、山内さんが考える特例子会社の成功パターンってあると思いますか?(笑)

山内:特例子会社の成功パターン(笑)??

阿部:何をもって「成功」とするのかも分からないですが…すみません、変な質問をして。

山内:そこで働いている方々が、いきいきと活躍されていて、それが、親会社やグループ会社にきちんと業務として貢献出来ている、ということではないでしょうか。

阿部:業務としての貢献ですね

山内:やっぱり仕事として、給与をもらっているので、アウトプットを出すのは当然であると思っています。結果を出すのが事業体だと思うので。そして、社員の皆さんがワクワク感を感じながらイキイキと働き、かつ求められている結果を出せたら、最高のパターンであると思います。

阿部:業務として貢献する、そのプロセスこそが大事なのかなと思いました。

山内:プロセスはとても大事だと最近思います。「結果がすべて」とされる世界にいたので、そこに至るプロセスで、どのような試行錯誤をして成長しながら進んできたかというプロセスが大事だなと思いました。

阿部:障害者雇用やダイバーシティでは、プロセスが重視されると思いますが、実際のビジネスの世界で求められることはアウトプットですよね。
山内さんが、今、アウトプット重視の世界にいる人たちに、「ダイバーシティや障害者雇用に取り組む意味」について声を掛けるとしたら、どんな風に声をかけますか?

山内:「ダイバーシティは必要なことではなく、ダイバーシティは良いことだよ」と声を掛けると思います。
業務の結果を生み出すプロセスにおいて、お互いに学んだこと、成長したこと、共有した時間は、絶対に双方にとって良いことだと思っています。

たとえば、いま障害のある人がソニーの設計者の人たちとダイレクトに話をしていますが、昔は、そのようなことをしていませんでした。私たちのようなサポーターやマネジメントメンバーが、フロントに立って、健常者の人たちと打ち合わせして、業務を分解して障害のある社員に割り振っていました。

でも、今は一緒に打ち合わせに入って、一緒に話をしています。そうすることで、設計者の人たちも、最初はあれ?と思ったと思います。でも、目の前にいる人たちが仕事をしてくれているのであれば、その人たちと直接的に話した方がいいよね、となってきました。逆に、ソニー希望・光の社員が、打ち合わせの場面でいろいろとフィードバックをするようになると、こんなところまで確認してくれているんだとお互いに気づきがあって、一緒にものを作っていけるようになります。

だから、アウトプットは同じだったとしても、そのプロセスは違いますよね。外注業者に出して生まれた結果と、希望・光の社員と作り上げた結果は、プロセスはまったく違う。それがまさに「共振」で、それをソニー希望・光を媒体として広がっていくといいなと思います。それは、もしかしたら特例子会社の成功パターンかもしれないですね。

阿部:そうですね。それが、国が本来考えていた特例子会社のあり方かもしれないです。

山内:そうかもしれないですね。

阿部:共振するポイントを増えて、その幅も広がるイメージですね。

山内:そうですね。インクルーシブというと、「物理的に一緒になる」というイメージが出てきてしまいますが、それはハードルが高いなと思うことがあります。結果がすべてという環境の中に、ソニー希望・光の社員が、一人で入っていき、一緒に働いたときに、どうなるのだろうと思うと、やっぱり特例子会社というシステムは機能していると思います。個人の特性を分かっている人たちが、良いところを伸ばしながら、難しいところは配慮していくという調整は、結果がすべての現場に入ってしまうと難しいのかなと思います。

阿部:共振のポイントと幅が増えていけば、それは未来が変わっていきますよね。

山内:変わりますね。だからこそ、知るということが大事だと思います。
昨年、ソニー希望・光の20周年イベントを通じて、私たちの存在を社内で認知して下さる方が増えたと思います。今年もダイバーシティウィークの中で業務紹介をする予定ですが、そういった発信をする活動が重要ですよね。誰かがどこかでやっているだろう、ではなく。

阿部:存在感ですね。そうやって取り組んだ先に、もっと社会は豊かになるということですよね。

山内:そう思います。心は間違いなく豊かになります。

阿部:山内さん、本日は、貴重なお時間をありがとうございました。

対話を終えて:
山内さんとの対話は、ソニー希望・光の皆さんへの愛情をひしひしと感じる素敵な時間でした。日本の障害者雇用に対する課題意識云々ではなく、いま目の前にいるソニー希望・光の皆さん一人ひとりに、苦しくも楽しい仕事を通じて、ワクワク感と自分自身の成長を感じてもらいたい。そのシンプルな想いを実現するために取り組まれてきた山内さんのお話には、「これからの障害者雇用」を考えていく上でのヒントがたくさん詰まっていたように感じます。
そして、自分の出来ることから小さく生みだし、修正を加えながら続けることで変化を生み出していく、という山内さんの取り組み姿勢は、社会課題に取り組もうとする私のような者にとっても、自分自身を省みる良き学びの機会となりました。本当にありがとうございました。

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