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映画 『Barbie』 バービー

映画『バービー』を観てきました。
(日本未公開映画、原爆の父、Oppenheimerと迷いましたが・・・)

予告を見る限り、ピンクばかり&ミーハーで、楽しく笑って、はい、おしまい!という映画かと思っていましたが、笑いあり、涙あり、エンターテインメントを超えてメッセージ性も強い作品であることがわかりました。

ところどころに、

  • 自分を認めること

  • 他人の考えに惑わされないこと

  • 自分を愛すること

  • 変化は当たり前であるということ

などなどのメッセージが散りばめられていました。
(ここ数年の映画にありがちではあるけれど)

バービーの住むバービーランドでは、みんなが笑顔でハッピー、悩みもなく、永遠に歳をとることなく、変化のない世界。大きくなったら何になりたい?の質問に登場しそうな職種(医者、弁護士、大統領、ノーベル賞受賞者、教師など)や素敵な女性達が輝いて生きる世界。

それとは反対に、喧嘩や競争、学歴・資格重視、男性優位の社会、偏見などがある現実の世界。

バービーらがその二極の世界を行き来することで、ちょっとした争いも起こるけれど、両方を経験したからこそ、平和な新たな世界が作られていく。そんな物語でした。


好きだったシーンは、

バービーの住む夢のバービーランドから、現実社会にやってきたバービー。

ベンチに座る老女を見てー

バービー: "You are beautiful."
             あなたは美しいですね。とつぶやく。
その老女: "Yes, I know."
            うん、知ってるわよ。とお茶目な笑顔で答える。

自分で自分を認めること、歳をとることは素敵なことである。
と語っていますよね。


そして、バービーの創作者の女性も登場。

We mothers stand still so our daughters can look back and see how far they have come.
わたしたち母親は、じっとそこに立ち止まっているもの。娘達が振り返った時に、自分たちがどこまで遠くまで来たのか(成長したか)が分かるために。

この映画の隠れテーマ(だと思われる)、母娘の関係。
誰もが母親から生まれます。

わたしの母は亡くなって約1年半。本当に遠く離れてしまったけれど、最近は心の中での母との会話が増えています。このセリフのように、いつも”そこに“居てくれたおかげで、安心することが出来ていたと思います。
そしてウチの娘18歳。もう数週間したら家を出て、遠方での大学生活が始まります。ここからは親の保護下ではなく、自分の足で、彼女にしか見つけられない世界を経験していくであろう娘。ここで、わたしの場所で、彼女の行く先を温かく見守り続けたいと思っています。私の母がしてくれたように。

あと、忘れてはならないのが、バービーに出てくる数少ない男性「ケン」の存在です。
劇中に彼が着ていた服に、I am kenough. と書かれていたのには笑えました。笑
 →    I am enough 今のままで十分(よくやっているよ)の意味に、Ken の名前を付け足して・・・
ken + enough = kenough


そんなこんなで、感情を味わいながら、自分自身の人生を楽しみ、自分を認めてあげることの大切さを教えてくれる映画『バービー』でした。



☆ 自分らしく生きるって、勇気がいること? 
(時に答えはYes だし、No でもあるかな)


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